初めての合法酒

今日ようやく成人になった

スーパーに入り、酒売場に行く。いつもは自分に関係がないものなのにもうこの売場すべてのものを買えるんだという驚きと抵抗感が私の中で溢れかえっていた。
私は飲酒が許可されたらこれを飲むぞというのを決めていた。それは養命酒から出ている「はちみつのお酒」芳香なハーブの香りが鼻を抜けて良いらしい。そしてはちみつということで寝る前に牛乳割りにして飲むと体が温まりよく眠れるようだ。これは全部Twitterからの情報。

実はこのお酒を昨日から探していて、このスーパーで計15件目だった。カルディーや、薬局、スーパー、コンビニなどいろんなジャンルの店を探したけど全然ダメ。結局このスーパーでも見つからなかった。私ははちみつのお酒を買って初めての合法酒を楽しむ!というこだわりを捨てそれなりに美味しそうなお酒を買うことにした。人生妥協も肝心...。

父は単身赴任中、姉2人はそれぞれ別の家で暮らしていて、家には母と私の2人しかいない。しかも母はお酒がすごく苦手で同窓会などではちょっと飲んでコポッと吐くほどの下戸なので大容量のお酒を置いとくのはリスキーなのだ。自分の好みの味じゃなかったら誰も飲まないから...。ということで缶のマッコリにした。

内心ドキドキしつつレジに行ったらあっさり買えた。何も怪しまれなかった。昨日までお酒なんて絶対ダメだったのに全てが許されてすごく変な感じがした。

でもこんなにあっさり買えたことに嬉しく思って路上で缶をプシュッと開けて飲んだ。マッコリの飲みやすい味よりもこのいけないことをしてる気分がこのお酒をを美味しくしてるんだろうなぁと思った。路上でお酒なんて飲んでいいの〜?とかアル中みたいだなぁとかそう思いながら飲む酒はなんだって美味しい気がする。

飲んだ瞬間、ドクッと内臓がビクついて視界が揺らいだ。足取りは普通、普通なはず。お腹がジンジン熱くなってきて、気分がいい。なんだかネガティブな気分が一掃されたような気がする。これが合法なのかと思うとすごいな〜とその時は思った。

家に帰って飲み進めると缶半分ほどで体が熱く、顔から熱が出てるのが自分でもわかった。これは父方の家族からの遺伝だ。そんなによってなくてもすぐ真っ赤になるのがすごく恥ずかしい。

今も体がポカポカしててねちゃいそうにながらこれを書いている。ちゃんとした文章表現ができてるか判断できない状況なので駄文を垂れ流していることだろう。もし暇ならどの文章から酔いながら書いたか考えて見てもいいかもしれませんね。
そんなこんなで20年前のこの時間に私は母の腹から出てきた。

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