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近況

今、私は彼と別れたことを自分自身で納得するためにこれを記している。

きっかけは彼の不意に出た一言だった。彼が「自分が35とかになって、もし子供を作りたくないっていわれたら次を探しにくい」と言った時、子供を産む前提で私と付き合ってることへのプレッシャーを感じた。
彼にとって子供は今後絶対必要で、それ無くしては結婚は考えられなかった。
しかし、私は産む立場として子供を作ることは人生の選択肢を狭める不自由なものだと思っていた。周りは産休育休を取る方が多いのでその点は心配がないが、産むことや育てることは夫の協力が必要なことも伝えた。具体的にどうサポートしてくれるのか聞きたかったが、彼はそこまでを考えていなかった。それがすごく無責任だと感じた。

彼にとっても私にとっても時間は有限なので、きりをつけようと今回の結論に至った。彼の発言が悪いわけではなく、私が身勝手だったわけでなく、この先の人生に必要なことがお互い違ったなと私は思う。

たぶん直接会ったらまた気持ちが変わっておざなりになってしまう気がしたので、非情にもLINEで伝えた。伝えた後はすごく辛くて涙が止まらなかった。意外と私は彼のことが好きだったんだと気づいた。

私は悪い癖で思い立ったらすぐに行動してしまう衝動性がある。ちょうど今日は歯医者で親知らずの抜歯があったのに、涙が止まらなくて、抜歯中もずっと泣いていた。ドクターも衛生士さんも優しく「大丈夫かな?」と聞いてくれた。処置は全く痛くなかったが、痛くて泣いてる人になれて良かった。まあもうすぐ26歳なのに歯医者で泣いてる奴なんてキツいとは思う。

今回のことを、また私は人と正直にぶつかることから逃げたなとも思っている。
結構自分は思ったことを言うのが苦手だ。特に相手の考えを否定する意見であったり、拒否することを直接伝えることを避けてしまう。特に好きな人には。
本来なら上記の別れる理由を伝えたほうが相手にも親切だったろうのに、私は会いたくないとしか伝えられなかった。また、もっと話せば彼も育児に対して真摯に考えてることがわかったかもしれない。私は自分が何も話せず丸め込まれる未来を心配して、それをしなかった。そういう不誠実さに対してすごく自己嫌悪に陥る。こういうのってバイトを飛ぶ感覚と同じだ。ちなみにバイトを飛んだ経験も何度かある。そういう今後会わない人に対しては平気で嫌われることをしてしまう。自分が面と向かって言われないのであれば、嫌われることへの躊躇はないというのも、自己中心的だなとも思う。

今後の課題として、等身大の自分でいることは必要だと思う。ついよく思われようと丁寧な口調で、よそ行きの声で、低姿勢で、と、その人にとって良い自分を演じてしまうが、それは持続不可能だ。
私は職場や恋人の前で、関西弁を出さないようにしていたが、それがすごくストレスだった。別に誰にも指摘されてもないのにそんなことしなくて良い。私は私らしさを解放し、それに補填して相手を思いやる気持ちを持つことが必要だと思う。また、相手を思いやるには自分の心のゆとりやそれだけの時間と労力が必要だとも考えないといけない。自分のキャパシティもあるので、当たり前だけど全ての相手が求めることを自分はできないし、最高の自分なんていない。

相手の機嫌を損なっても主張することも必要だ。その人に合った距離感を知ることも必要だと思う。語気が強い人は苦手なので、傷つく可能性があるため距離を取る。また自分のペースを押し付ける人は私のペースがある事を伝える。これが難しい。私はすぐ人の良いようにしてしまう。どうすれば相手が喜ぶか相手主体でずっと生きていたんだと思う。いつのまにか。
でも、私が私を大事にしなければ、だれもメンテナンスしてくれない。これからは自分のご機嫌取りもやっていこうと思う。適度な運動、バランスの取れた食事など。自分へのご褒美を用意しとこう。

寂しいから恋人を作るなんて違ったなとも思った。
自分の時間の使い方をもっと有意義なものにしたい。私が日々のストレスを回復する時間も必要だし、やりたい事をやる時間、1人で考える時間もあるべき。
自分のやることができてなくて相手と共有する時間をおざなりにしていたことも多かった。


これからやりたいこととして、車の運転はできるようになっておきたい。となるとやっぱりペーパードライバー講習に申し込むことにしよう。そして月に一度カーシェアで車をレンタルしてお出かけする機会を増やす。滋賀県立美術館に行きたい。

友達にも会いたい。今回彼との関係を考え直したのも友人と久々に再会したことも大きい。彼女は結婚という大きい決断をして、人生が大きく変わることになった。私も将来を考える年齢に達したんだと改めて感じた。機会をくれた友達にはすごく感謝したいし、楽しい時間だった。
好きに話せて、私と違う価値観を知ることができるので、友達に会うのはすごく有意義な時間だ。やっぱり仲良かった友達は単純に好きだし、会えると嬉しい。

あとは結婚については当分できないと思っている。なぜなら私は最低でも5年今の仕事を従事したあとは関西に帰りたいと思っているからだ。その頃にはもう31になっていて、結婚も難しいかもしれない。その時は結婚については諦める選択肢も持っておくべきかなと思う。
今後もし恋人を作るとしてもそのことは先に伝えた上で付き合っていかなければならない。

なんだかこの歳になって急に、自分が選べる選択肢がもう狭まっているんだと気づく。ついちょっと前までは自分の可能性が無限大に広がっていて、無茶な考えも浮かんでいたのに。そういうつまらなさが大人になった象徴みたいなようにも感じるし、それに対する嫌悪感は強くある。もっと無邪気に奔放に現実にとらわれない価値観で楽観的に将来を考えられてた頃が恋しい。大学院時代なんて脳内お花畑だったな。10個上の相手に本気で結婚してもらえると思っていたし、私はブラックジャックのピノコみたいな感じだった。今は地に足がついている、とも言えなくもない。

明日は朝早く起きれたらジムに行って、着たい服をきて、気分を上げるためにメイクもして、観たかった展示をみにいこう。やりたい事を考える時間を外に出て作ろうと思う。

ああ、寂しい。寂しいけど、そういう時間もあってもいい。そういうことにする。

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