No.6【気になるニュース】Yahooニュースのコメント欄を見て思ったこと(外国人技能実習制度)

普段、気になったニュースを記録するためにnoteを書いている。
Yahooニュースのコメントを見ていると、どうも重たい気分になってしまう。
見なければいいのだけれど、他の人はどのように思っているのかが気になってついつい見てしまう。
だから今回は、noteに書くことで、このざらついた気持ちを整理したいと思う。

これは、最近見たYahooニュースの中で特に重たい気分になるコメントが多かった記事だ。
妊娠や出産をした技能実習生は、ほとんど実習を再開できない。
その原因は、技能実習生には原則家族の帯同が認められていないから、というものだ。

この記事に対するコメントを「そう思う順」で上から20件くらい見た。
コメントを大雑把に分けると以下の意見が多かった。

・実習に来ているのだから、子育てができなくて当然だ。
・移民政策が日本人労働者の賃上げを妨げている。だから、制度を廃止すべきだ。

乱暴に言えば、
①日本に来て安い賃金で働け。しかし、教育・医療・福祉などの面倒はみないぞ。
②そもそも日本に来るな。

ということになると思う。

こういう意見だって、たくさんある意見の中で当然出てくると思う。
みんな大変だし、よそ様の面倒をみてられないよと。

ただ、私が重たい気分になるのは、コメントの上位が上の①や②ような意見で占められているからだ。
もう少し違う意見もコメントの上位にあってほしい。
たとえ、そのコメントが多少綺麗事でも。
共に働き、納税し、教育・医療・福祉を受け、少しずつ共同体の一員になっていけるような制度になってほしい。
排除ではなく、寛容なコメントがあってもいいと思う。

少子高齢化が進む日本では、必然的に外国人労働者が必要になる不可欠になると思う。
私は、外国人労働者が「やっかいな隣人」ではなく、「分かり合うことが難しい部分はあるけれど、同じ国で生活する一員」に少しずつなれるよう、制度が変わってほしいと思う。
ただ、共同体の一員になるには時間がかかるので、人材不足が深刻な分野に関して別の対策が、合わせて必要になるだろう。

G.ルフランの「労働と労働者の歴史」という本を読んでいる。
この本には、ローマ帝国時代から近代までの労働者の歴史が俯瞰的に書かれている。
政府が消費と外国との競争にばかり目を向けているのは、今に始まったことではない。競争力を強化するためには付加価値の創造が必要だが、際限なく付加価値を作り出すことは難しい。安い労働力が、競争力を下支えしている。
また、歴史によれば、労働者の地位や労働者を取り巻く環境の根本的な向上は、労働者の嘆願やストライキ、反乱では実現しない。
戦争や疫病による労働人口の減少や、技術革新による就労環境の変化などの抗えない状況変化の波に押され、労働者の地位が上がる。

結局、
・政府は安い労働力を必要としていて、それは外国人でも自国民でも構わない。
・労働者の声は、直接的には政府を動かさないことが多い。だが、時の情勢が、政府の尻を叩いて変化が起きる。
と、この本を読んで思った。

政府が自国民も外国人も大差ない労働力と考えているなら、外国人労働者にに不寛容であることは、労働者である自分の首を絞めているようなものだ。

世論や選挙結果は、政治家を動かす。
私は意見を言うのが得意ではないので、他の方のコメントを見ているだけだったが、これからは少しコメントを投稿してみようと思う。
そして、これからも欠かさず選挙に行こうと思う。

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長々と書いたのに、結論は単純であっけないものになってしまいました。
自分の知識と語彙の無さにがっくりです。。。
ですが、小事が大事です。
自分のできることから少しずつ実行していこうと思います。

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