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No.17 「Jimmy」明石家さんま

素敵な本を読んでも内容をすぐに忘れてしまうので、忘れたくない一節をメモしておこうと思う。

読んだ本

「Jimmy」 原作 明石家さんま

忘れたくない一節

さんまがゆっくりと語りかける。
「笑えんことなんてな、この世にいくらでもあんねん!けどな、それ全部おもろいってなって笑ったら、笑ったもんの勝ちになるんや!そういう風にできてんねん!笑ってみい!」

「Jimmy」(文春文庫、2017年、67ページ)

大西はますます俯いて、小さな声で呟く。
「だって、絵描いてたら、忘れてまいますもん!若との仕事とか、野球とか、行かなあかんのに、絵描いてたら、そういうの全部頭からぽーんて消えてしまうんです!せやから、絵描くの嫌いです」
さんまがふっと笑った。
(中略)
「それはな、ジミー、絵が好きっちゅうことや」
さんまの言葉に大西は混乱する。

「Jimmy」(文春文庫、2017年、351-352ページ) 

感想など

英単語「enthusiasm」は「熱中」という意味である。
「中に(en-)神(theos)が憑依しているかのような熱狂」がこの単語の語源だそうだ。
お笑いに夢中なさんまさんや、絵を描いているときのジミーさんは、確かに神がかっている。

これは、この本を読むきっかけになった記事。
この本を読んだ後だと、少しこの記事の内容がわかるような気がする。

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