乗車中の列車が踏切事故にあったら

「鉄印帳の旅 ~第4回・南東北編~」で述べたように、JR東日本の新潟県と山形県を結ぶローカル線、米坂線の列車に乗車中、遮断機・警報器のない踏切(第4種踏切)で、自動車と列車が衝突する踏切事故にあった。

上記の記事では簡潔にしか触れなかったので、この記事で詳しく取り上げようと思う。

ところで、今回の列車事故であるが、幸いにも乗客側の死傷者はいなかったので、仮に乗客の死傷者がいないと仮定して、その後に起こった対応を説明していきたい。

まず、事故が発生すると、運転士が業務用の電話で事故が発生したことを連絡し、技術職員がいる最寄りの駅から作業員が自動車で駆けつける。この際、事故が起こったことを警察に報告し、場合によっては消火や救護が必要な場合があるため、110番通報や119番通報も行う。

今回の場合、技術職員のいる駅から、事故現場まで40km程度あったため、事故が発生してから、職員が来るまでに1時間半程度かかった。

最初に事故現場に到着したのは消防車・救急車と警察車両で、自動車の運転士の救急搬送(後に死亡が確認)と事故発生時の情報の事情聴取、およびけがの確認を行なった後、救急・警察へ連絡先を提供した。

技術職員が到着すると、彼らが代行タクシーの手配を行なった。

事故からおよそ1時間40分経った後になってようやく、はしごを利用して、列車から脱出した。

代行タクシーに乗るときは、列車を利用した場合にどの駅で降りる予定だったかを職員に申告した上で、代行タクシーに乗車した。

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列車、しかも本数の少ないローカル線で事故が起こった際には、どのように対処すればよいか、わからないかもしれないだろう。

救急・警察・鉄道職員が事故の対応を行うので、ローカル線に乗られた際は、冷静に対応していただきたい。

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