過去の感想.『思い出のマーニー』
久々に見た。三、四年ぶりくらいかな…
福岡へ行く前夜?というか朝?にすること…?って思われても仕方ないけど、返却期限きてたから…
久々に映画見てこんなに泣いた。誰もいない家で、しかも声あげて…。 映画見て、というよりも 色々と 言葉にできないけど…自分にたくさんのものがやさしく降りかかってきて、どうしようもなくあたたかくて 胸が苦しくて たくさんのことを思い出して、泣いてしまうかんじ。
やさしいやさしい愛のお話だった…
もしね もし私が生きている中で報われない 恵まれていないと思うことが本当に本当にたくさんあって。それでも誰かに愛されることも、誰かを愛することも、誰かをなくすことも 誰かに憎まれることも そして悲しみに暮れることも数えきれないほどあったとして… それでも、それでも一つ一つ を乗り越えて生きていけたら… そのなかで込めてきた愛情が いつか誰かのなかでゆっくりと思い出されて そうして思いがけず誰かを救えるかもしれないって 思った マーニーが、杏奈にそうしたように。
マーニーはきっと、特別強い女性じゃなかったのかもしれない サイロの中で怖い、怖いわと泣いたように 怯えたように。そうやってひとつひとつを乗り越えてきた。きっとそれって、誰にもできることじゃないけど、きっと誰でもそうすることのできる心や 力を持っているかもしれない。
でも誤解してはいけないのは、それを省略して「誰にでもできるかもしれないから、あなたは頑張らなければいけない」と無理に鼓舞する その人を否定してしまう圧力と履き違えてはいけない ということ。 もし私が誰かを救いたいなら、まずはその誰かをこころから愛すること。それが大切…なのかもしれない。私には、まだちゃんとわかっていないのかもしれないけど…
だって私は、結局誰かを愛する時、自分が嫌われてしまうことを恐れてしまうから。でも、森のシーンを見て思ったんだ。「愛する」ってそういうことじゃないんだって。まちがいだと思ったことは言うんだ もし嫌われると思っても 愛しているなら
そうしてまた 「私はあなたが大好きよ」そう杏奈とマーニーがお互いに言ったように 傷ついた心をやさしく強く抱きしめて、慰め合うんだ 愛すること
本当に、もう…ダンスのシーン 窓辺と湿地で対峙するシーン 髪留め 最後の窓から手を振るマーニー ダメだった…エンディング中、ずっと泣いてた
こんなに心打たれた映画久しぶりだし
前見たときはこんなに泣かなかったはず
ここ最近我慢してきたもの 泣いても空虚に満たされていたもの それが今別のもので胸がいっぱいになって…その全部の分ひたすら泣いたけど 少し心が軽くなった…。
私も恐いもの苦しいこと きっと乗り越えられるような気がする…。 杏奈や、マーニーみたいに
「ゆるすわ」「だってあなたが大好きなんですもの」 マーニーの、髪留めを渡しながら言ったセリフ 窓から手を振る笑顔の… まだ心に残ってる
見れて良かった この映画に出会えて、本当に幸せ
ー
追記
私と杏奈、似てる…と色んなシーンで思った
ヤバい子だな、と思っても きっと私より少し口が出やすいだけで 杏奈の気持ち、わかって… 苦しくて一緒に泣いた この気持ちは傲慢だ 独り善がりで我儘だ 不機嫌で 可愛くない…そうわかってても。 わかるんだ だから私もあの人達に……と、思い当たる節がある。 お節介、と言って 誰もが放っておいてくれればいい 自由に孤独に生きたいと思っていても、生きてる限り色んな人たちと触れ合うのは当然で でもやさしくされたり、褒められたりするのは照れくさくて嬉しくって大好きで… 本当にこの映画、すごい どれだけの人が自分のことを「杏奈に似てる…」って思ったかな… 私は多分奥底にまだ不機嫌で可愛くない杏奈がいるよ。それでもマーニーのようになりたい、と思ったよ 心から…
にしても委員長の子は本当に良い子だったなぁ できた子だ… あの子はあの子で親のプレッシャーとか凄いんだろうなぁ…
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これから『思い出のマーニー』は私にとっては宝物のような作品になって、時折見返しています。
留学中も現地でDVDを買ったりして、題字のフォントが美しくてうっとりしたり。つらい時に見て泣いてた。その度に杏奈と一緒に、マーニーから色んなパワーをもらってたな。
今度ロードショーでやるみたいですね。マーニーにまだ出会っていない方は、ぜひ出会ってほしいです。
(杏奈を嫌いすぎて見ていられなかったという方の気持ちも、十分理解できるけれどね)
原作、まだ読んでないので読もうかな…。
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