036 TTWP ②水球の基本スキル:フットワークの大事な考え方
前回記事では、フットワークの大切さを話しました。
今回はフットワークの本題に入る前の考え方を話します。個人的に、ここがめちゃくちゃ重要だと思っています。
それでは行きましょう。
考え方①:大きな力を出すために、、、
垂直跳びをイメージしてください
ぴょーんと高く飛んでますね。素晴らしい。
さて、次に飛ぶ前の準備動作ですが
皆さんなら高く飛ぶためにどっちを選びますか?
①これくらい?
②それともこれくらい?
おそらく、全ての方わかるはず。
答えは①です。
高く飛びたければ、その前に深く股関節や膝を大きく曲げますよね?私たちは、特に何も考えなくてもそうすることで大きな力が生まれることを経験で理解しています。また、基本的な原理は陸上でも水の中でも変わらないので、これは水球でも重要なことです。
大きな力を出すために大事なのは
下半身を伸ばす前に
しっかり曲がった(縮んだ)状態を作ること
まずは、ここを意識付けてください。
考え方②:ボーっと伸びてんじゃねーよ!
しっかり曲げることの大事さは分かりました。しかし、競技力をあげたいなら、まだそれだけでは足りません。
水球の競技力を分ける大きなポイントは、相手や状況に合わせて
多方向へ大きく!
そして素早く!
さらに連続して!!
動き続けることできるか?
です。
つまり、、、
まず、しっかりと曲げ
大きな下半身の力で
大きく動いたあとに
すぐに曲げて、素早く次の動作に備える
この意識付けが大事です。次々と状況が変化する水球では、プレー中に1回の曲げ伸ばしでボーっとできる暇なんてありません。1度動いたら、すぐに次の動きに移れるよう準備に入ることが大事です。
考え方③:不必要な伸びは、命とり
②と近い話ですが、見出しの通りです。
垂直跳びの例を再び使って、考えてみましょう。
①伸びる前(力を発揮する前)
②伸びた時(力を発揮したあと)
どっちが相手の動きに素早く対応できるでしょうか?
答えは①です。
理由はかんたん。今すぐにでも力を発揮できる準備ができているからです。対応するのに必要なのは、、、
伸びる
1動作だけ
②はどうでしょうか?
下半身が伸びきった状態から、動くための力を発揮することが難しいのはイラストで一目瞭然です。この状態から対応するには
一度下半身を曲げ直す → 伸びる
2動作が必要になってしまいます
動くことに関しては、下半身を大きく伸ばすことが大事ですが、伸びたままでは相手の動きに素早く対応できません。①と②は、たった1動作の差ですが、水球においてそのタイムラグが命取りになることは結構あります。
例えば、一対一で上手い選手はその隙を理解しています。だからそこをピンポイントに狙ってきたり、エサを撒いてその状況を作ったりもします。
フットワークでの不必要な「伸び」は、そのまま「上手くできない」「相手に勝てない」ことにつながってしまうことを、覚えておいてください。
お疲れ様でした
以上のことから、フットワークの大前提は
下半身をしっかり曲げて
大きく伸ばしたあとは
すぐ曲げて次に備える
です。
普段の練習で、自分はそのあたりを意識できているか?考えて、色々と試してみてくださいね!
それではまた!
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