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043 【セルフコンディショニング】④胸椎の可動域向上が水球のパフォーマンスに影響する

胸椎の動きにはさまざまな種類がありますが、今回その中から胸椎の屈曲と伸展という動きに注目して、水球のパフォーマンスと照らし合わせてみます。

胸椎の屈曲と伸展

リンクで見て勉強してください、まずは動きのイメージが分かることが大事です。「〇〇って、あぁそういう動きのことね」くらいを理解するだけでいいでしょう。

水球のシーンに置き換えてみる

フロント(顔上げ)クロールを想像してください。「水面から顔を出して泳ぐ」ということは誰もが分かっていることですが「どんな方法で顔を出すか?」について、一度考えてみましょう

「胸を張る」と「腰を反る」は違う

言葉遊びですが、実は両者は一緒ではありません。解剖学的に言うと、胸を張るのは【胸椎伸展】、腰を反るのは【腰痛伸展】です。そして、フロントクロールで顔を水面から出す方法としては「胸を張る」と「腰を反る」両方のやり方で可能です。

さて、皆さんはどちらを選択していますか?

2つの問題

先に答えを言ってしまうと、【胸椎伸展】でフロントクロールを行うほうがいいパフォーマンスができます。反対に【腰椎伸展】では、フロントクロールのパフォーマンスに2つの悪影響が出ます。

①泳ぐスピードに影響:水の抵抗が増える

腰を反る動きでは、脚の位置が水面よりも下に落ちてしまい、カラダの水平が保てないので水の抵抗が増えてしまいます。当然泳ぐスピードは速くなりません。

②ケガのリスク増加:動かしたくない関節を動かしている

JBJTでは、腰椎は動かすことを勧められていない関節です。無理して腰を反ると、当然腰を痛めるなどといった結果に繋がりやすくなります。

じゃあなんで腰反るのよ?

ざっくりした言い方でいうと、「好きでやってるわけではない」人が多いです。その多くは

①胸を張る【胸椎伸展】の可動域がそもそもない
②胸を張るという動きの理解ができていない

この2つでしょう。

胸椎伸展の可動域が上がるだけで、フロントクロールのスピード改善が期待できる理由が分かりましたか?理解できたら、あるべき姿を目指しましょう

何すりゃいいの?

胸椎の可動域向上エクササイズはネットやYOUTUBEなどを見るとたくさんありますが、手始めに個人的なおススメエクササイズをひとつだけ紹介します。

「スパインウェーブ」

エクササイズのポイントとして


・胸椎はみぞおちより上あたりで、腰椎はみぞおちより下であたりのイメージを持つ
・両者の動きを分けてコントロールするイメージを持つ
・【骨盤を後傾させる】力で、意図的に腰椎伸展をさせず、胸椎伸展だけできる
・【骨盤を後傾させる】のはお尻とお腹の筋肉。特にお腹の筋肉で骨盤後傾させたい


この辺りを大事にして行うと、とてもいいエクササイズになります。また、いきなり【骨盤後傾】なんて動きが差し込まれていますが、様々なトレーニングやエクササイズで多用する重要なテクニックなので、合わせて覚えてもらうといいでしょう。

まずは実績あるのみ、毎日コツコツやることが大事です。

今回はここまでです!
#水球 #水球初心者

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