#1 R.I.P. 前髪
パリに来てから約1ヶ月。
noteの初投稿に、誰しもがどうでもいいと感じるであろう私の1エピソードを加えてみる。
私の中では"海外通の女子"というと皆前髪を伸ばし、ガッとその艶やかな黒髪を前方から後方へ片手でかきあげたかと思えば、次には飄々と英語を話し始めるイメージ。(尚、付け加えると皆タンクトップを着ていて、かなり急な角度のはね上げアイラインを書いている)
そんな"勝手な"決めつけステレオタイプに、"勝手な"反抗心を抱く私は、自分だけはこの前髪を絶対に死守しようと心に誓って渡仏したのである。
ところが、だ。そんな私は渡仏後すぐに思いもよらない敵から猛攻撃を受けた。
その敵の名は「硬水」。日本でも"evian"などの名称で売られている奴らだ。
・硬水:カルシウムやマグネシウムなどの「ミネラル」(という名の髪に対しては有害な物質)が大量に含まれた水。ただし、血液をサラサラにする+便通を良くするなどの作用もあるらしい。
とにかく、彼ら硬水は生粋の日本人である私の口に合わないばかりか、シャワーを浴びれば浴びるほど、むしろ髪を洗っていないかのようにベタつかせたり、かと思うと次には髪に凄いダメージを与えてきたりして本当に厄介なのである。
毎日シャワーを浴びるのが当たり前だった私には、そんな硬水たちから身を守るため(ハゲないようにするため)、シャワーは多くても2日に1回という文化が気持ち悪くて仕方ない。。。
とは言え、ハゲても困るので私は現在"渋々"2日に1回のペースでシャワーを浴びている。
こうして、私はそんな硬水の魔力により常に自分の納得のいく前髪を維持するのが難しくなってしまった。
(ちなみに、日本から持ってきたシャンプー・リンスも硬水の前ではまったく歯が立たない。
よって、もしヨーロッパへ旅行に来るのであれば皆日本からシャンプー・リンスを持参しなくてよい。現地購入すべし。)
渡仏後1ヶ月間繰り広げられた硬水との攻防の末、私は敗者となった。
まだ短いが故にかなり不格好で、そしてまたしても"勝手に"抱くイメージ「桃太郎の前髪」(画像参照)とよく似たスタイルを私は今後しばらく、このお洒落な街(と言われがちな)パリにて強いられてしまったのである。
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