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デザインを浴びた日 - 日本のグラッフィックデザイン2023

「日本のグラッフィックデザイン2023」を見てきました。

デザインに携わる者の端くれの端くれとして、ちょっとでもアイディアを吸収できたらなあと思い…。

シンプルながら創造性抜群のキレキレなデザインばかりでとても楽しかったです。

約300点という大ボリュームな内容の中から、私が特に好きだったものをご紹介します。

■ポスター

展示スペースの大部分を占めていました。

大きいし多いし見応えある。

展示空間のデザインもよい
目を引く色見。いろいろ想像させてくれる
みなさんは何に見えますか?
私は近未来のピラミッドに見えました
(何のポスターだったかは忘れてしまった…。)
「日々是」をロゴっぽくデフォルメしているポスター。
確か飲み屋さんのポスターだったと思うけど
力強さと粋な雰囲気が両立されてて好きだった。
線だけで描かれたシンプルなデザイン。
タイトルが若干右上がりになっているけど、
下線が揃ってるからばらついて見えない!
これも無駄がないデザイン。
色の情報がテキストで与えられていて新鮮。
自分の頭の中で完成させるようなポスター。
これが一番インパクトあった。たこせんべい。
大胆な構図(しかも黒色)…勇気いるでしょ…。
隅に追いやられたテキストは
大きさに強弱がついているので一辺倒ではないし、
視線誘導に工夫がされているから読みづらさもない。
何のポスターだと思いますか?
実はスーツケースのポスターなんです。
ビジュアルとして映り込んでいるのはほんの一部分。
ターゲット層に刺さりそうな色味押し出すことで
アイキャッチを狙ってるのかな。

デザインの基本は「誰に・何を・どう」伝えるか。

訴求の方法が違えば素材の扱い方もこんなに変わるということを改めて感じました。

■雑貨・商品パッケージ

ゆるゆるした曲線と遊び心ある色合いが可愛らしい。
ここのカフェは陽気な店長がいそう。
南米の深煎りの豆挽いてそう。
さすがとらや。
「洗練」という言葉がぴったりな、美しさ…。
この茶色と黄色でとらやを連想させてしまうのがすごい。
ブランディングの勝利。
これ、年賀状らしいです。
こんなの年始から届いたら笑い初め確定。
卵焼き屋さんのフライヤー。
「の」と「屋」をそれぞれ卵の折り目に見立てている。
このさりげなさがたまらんかった。
金沢にあるホテルのアメニティ。
伝統の重みとモダンな軽やかさが絶妙。
「建築ファサードとして特徴的なアーチ型をブランドアイデンティティに昇華」したそうで、各々にあしらわれている。
線の細さが洒落感を増している。

■おまけ

父の日のプレゼント何にしますか?というポスター。
これ実は仕掛けがあって…。
点々一つひとつのなかに文字が書かれていて
お父さんのメッセージになってるんです。
世のお父さんの、
言わないけど気づいて欲しい気持ち
をうまく代弁してた


無料で見るにはとても充実していたと思います。

このほかにも素敵なデザインはたくさんありました。

ご興味ある方はぜひ。


日本のグラッフィックデザイン2023

開催概要

会期
2023年9月1日(金)~10月19日(木)
会期中無休・入場無料

開館時間
11:00-19:00

会場
東京ミッドタウン・デザインハブ

主催
東京ミッドタウン・デザインハブ

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