#せかいしけいえい ~ナポレオンと経営~
こんにちは。なるみです。
この記事に目を通しているということは、少なくとも #せかいしけいえい に関心を持ってくださった方が読んでくれているということでしょう。この中には、「興味を持っていたけれど参加はためらっていた」「参加したかったけど予定が合わなかった」という方いませんか?このnoteはそういう方へ向けて全力で書いたものです。
そもそも「世界史×経営」って?
簡単にいうと、「経営」に関することを「世界史」という参考書を見ながら話し合っていくディスカッションイベントです。
「将来に漠然と不安がある」「単純に経営or世界史に興味がある」という学生
「学生はどんな考え方をするんだろう」「もう一度勉強し直したい」という社会人
こんな方にはもってこいのイベントです😊
いままでの #せかいしけいえい の雰囲気
9月に第1回、10月に第2回を行いました。
今回は、第1回「世界史×経営」についての話です。テーマは、かのフランスの英雄
なぜ彼は現代まで名を残すほどに有名なのか?それは彼が実践した成功のプロセスがあるからに違いない!ではその「成功のプロセス」ってなんだろう?
その疑問から #せかいしけいえい はスタートしました。
皇帝となり、国の経営者となったナポレオン。もしあなたが国の経営者なら、上手に国を経営するためにどんなことが大切だと思いますか?
成功のための秘訣
僕がナポレオンのことを勉強した結果、彼は2つの「あること」を実践していたことがわかりました。
・世の中の流れを知ること
・周りの人の信頼を得ること
ざっくり言うとこの2つです。このあと、この2つを踏まえて「あなたがナポレオンだったらどんな政策や法律を作りますか」ということを、イベント当日にはディスカッションしました。その前に、もうちょっとだけナポレオンについて詳しく見てみましょう!
ナポレオンの生い立ち
1769年、フランスのある小さな島である赤ちゃんが誕生しました。名を「ナポレオン=ボナパルト」と言いました。幼少期からきらりと光る才能を見せたナポレオンは、当時から頭のいい策士だったと言われています。同年代の子どもたちと雪合戦をするときには、彼のチームは彼の巧みな戦術で負けなしだったという逸話が残っています。そんなナポレオンは、15歳で入学した軍人養成学校をたった11ヶ月で卒業してしまいます。(通常は4年かかる…すごい…!)
エリート街道まっしぐらだったナポレオンはフランス軍に入隊。どんどんと出世して行くことになりました。
しかしナポレオンは今の現状に違和感を感じていました。
「フランスの国民が現状の生活に苦しんでいる。我が祖国フランスはこのままでいいのだろうか。」
なぜフランス国民は生活に苦しんでいたのか?順を追って説明して行きましょう。
①当時イギリスと戦争をしていたフランスは、武器や弾薬にお金をかけていた。
②財政がピンチになったフランス王は、国民の税金を増やした。
③税金の支払いのせいで苦しむフランス国民が増えた。
ナポレオンは自分がこの状況を変えてやろうという熱意を持っていました。彼は「自由で平等な新しい世の中を作ろう」という志を持つようになりました。
そんなある時、彼にあるチャンスが訪れます。「フランス革命」というやつです。皆さんはフランス革命がどんなものかご存知でしょうか。
簡単に言うと、圧政に苦しんだフランス国民が王様を倒し、国民主導の新しい政府を作っていった革命です。ナポレオンはこのビッグチャンスを逃すまいとフランス軍の中で出世を重ねていくことに。
結果的に、フランス皇帝という立場まで上り詰めたナポレオン。これがどれほどすごいことかイメージできるでしょうか。
彼はフランス史上初の「皇帝」になったのです。
それまでおよそ1500年ほど続いたフランスの歴史の中で初めての偉業を成し遂げました。
ナポレオンが成功した2つの秘訣
・世の中の流れを知ること
・周りの人の信頼を得ること
先ほど、ナポレオンが成功した2つの秘訣を紹介しました。どうしてこの2つが重要なのでしょうか。それぞれをじっくり見ていきましょう。
ナポレオン「『自由で平等な新しい世の中を作る』という志を達成したい。達成する鍵はフランスの覇権を握ることだ。」
当時、フランスは以下のような感じでした。
1.フランス王が処刑された。
2.民主主義の政府が作られた。
3.ナポレオンはその政府の部下だった。
なるほど確かに『自由で平等な新しい世の中を作る』という大きな目標を達成するためには、「政府の部下」状態では無理ですよね。
こんなエピソードがあります。
そんなある時ナポレオンはピンチに見舞われます。ナポレオン29歳の時でした。
政府から「イギリスが持つ貿易路をエジプトで断て」というミッションを受けたのです。しかしイギリス軍の無敵の艦隊がナポレオンたちフランス軍を敗北に追い詰めていきます・・・
しかし天才ナポレオンはこんなことを思いつきました。
「待てよ・・今世の中はみんなエジプトの情勢を見ている。フランスに戻って政府を奇襲すればフランスの覇権を握れるんじゃないか?」
そうして極秘に単独帰国したナポレオンは、フランスでクーデターを起こします。民衆の熱狂的な支持を得ていた彼は、その波に乗り政府を打倒したのです。
目先の勝利にこだわらず、もっと広い視点から世の中の流れを見れたからこその結果になったのです。
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あの孫正義も、高校生の時に「これからの時代はコンピューターだ」と言ってアメリカに留学に行きました。コンピューターなんて全く無名の時代、当然周りの反応は「お前なにやってんだよw」でした。
しかし当時彼らが熱中したインベーダーゲームも、ブルースリーも、山口百恵も、孫正義の眼中にはありませんでした。
彼は、コンピューターがこれからの鍵となると信じ、未来の世の中の流れをズバリ的中させたのです。だからこそ今では年収100億円の偉大な経営者になったのです。
そもそも信頼されるってどういうことでしょうか。
「協力者がたくさんいること」だと僕は思います。皆さんの周りの「信頼されている人」を思い浮かべてみてください。彼or彼女の周りには協力してくれる人がたくさん集まっていますよね。
ナポレオンがこんなにも世の中を動かせたのは、彼が周りの人から信頼される天才だったからです。
その天才ぶりを感じられることのひとつが『兵士の集め方』です。
普通の国の『兵士の集め方』→お金を払って兵士を雇う
ナポレオンの『兵士の集め方』→お金を払わないが、フランスのために戦いたい人を雇う
「え、お金も払わずに人なんか集まらないでしょ。」
これが集まったんです。しかもめちゃくちゃ強いんです。ナポレオンが率いた軍は通算38勝3敗。ピッチャーでこの勝率なら球史に残るレベルですね。
どうしてでしょうか。当時のフランス国民になって考えてみてください。
「ナポレオンが自分たちの苦しい生活を変えようとしてくれている。今ナポレオン軍が負けたら今までの生活に逆戻りだ。それは嫌だ!戦わなきゃ!」
こう考える人がたくさんいたから、みんな必死に戦いフランスは勝利を重ねていったのです。
反対に、他の国はオカネを払って兵士を雇っていました。兵士のモチベーションはオカネです。大半の兵士は「死んだらオカネを使えないからあまり戦いたくないなあ」という気持ちになります。
ナポレオンの成功の背景には、このような協力者を集めるカラクリがあったのです。
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「信頼=協力者の数」という図式は、SNSを見ればもっとわかりやすくなっています。
フォロワー数の多い人の投稿、いいね数の多い投稿は説得力を持ちます。
具体例を見てみましょう。ZOZOの田畑信太郎さんは自著の中で「フォロワー1000人を超えない人間は終わっている」と断言しています。「この人をフォローしておくと有益だな」と思わせる投稿が重要です。
協力してくれる人が増えると、ひとりの力が何百倍にもなります。逆にいうと、自分ひとりの才能がいくら大きくても、周りに信頼してくれる人がいなければその才能は評価されませんよね。田畑さんが伝えたいことはそういうことだと思います。
現代ではSNSという身近な存在が、協力者、ひいては信頼を集める「武器」になっています。現代のナポレオンになるにはSNSを駆使するしかない!
「世界史」は武器になる
「世の中の流れを知る」「周りからの信頼を得る」ことは歴史上の偉人ナポレオンが実際に大切にしていたことです。
このnoteを読んでくれた方の中で、ナポレオンのことをちゃんと知っている方はどのくらいいるのでしょうか。実際のところ、100人いたら10人いるかいないかだと思います。
今、読んでくれたあなたがその10人に入りました。それだけで他の90人にはないヒントを得たことになります。世界史はそこに価値があります。それだけであなたの武器となります。
僕は世界史のエピソードからヒントを得ることが多いです。他の人も同じようにヒントを得ることができたらいいなと思ってこのnoteを書きました。
良かったら、ぜひ拡散してくれると嬉しいです!
反響が良かったらもっとたくさん書きます笑
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