【ネタバレ注意】今年のM-1の1回戦、個人的TOP10を考えてみた
タイトルの通りです。いつからお笑いが好きなのかというと一昨年からで、いつからM-1をちゃんと見ているのかというと去年からで、
去年でさえ、3回戦あたりからかいつまんで観ていた程度(敗者復活と決勝はしっかりと観ました)なので圧倒的にわかでございます。目も肥えていません。まあ備忘録ですね。
※※ネタの内容に触れています。ご注意。※※
上手い下手、面白い面白くないというよりは、好きなやつです。
まずは10組まとめて挙げますね。
ゼロカラン(8/1、3位)
天才外科医と院長の息子が、倒れた院長を手術するという設定でやり取りをするネタ。
ツッコミの強さがちょうど爆笑につながっていると思った。「せめて袖で行けや!」「糸切るとこ死ねや!」など、ひねりのないツッコミがむしろ良い。逆に、「ワキユウタっていうユーザーネーム既に使われてたんか!」のようなややトンチのきいたツッコミはそこまで響かなかった。にしてもかなり面白かったですね。3分でも4分でも強そう。
ジャンク(8/1、2位)
立ち飲み屋のコント漫才。やり取りの適度なしょうもなさと垣間見える賢さが心地よい。どっちも店員をやりたいという流れから、「うがいするときの音ってどんなでしたっけ?」「ガラガラガラ」「いらっしゃいませ!」という件で心をつかまれた。「二兎を追ったか?」「これは俺のミスかー」というインテリ溢れるボケと脳死の付け足しコメントも好き。今回一番心をつかまれたコンビ。
狛犬(8/2、1位)
歌舞伎町のはなまるうどんで、好きな女の子に告白しようという議題で繰り広げるネタ。形にのっとった漫才だが、「指輪かき揚げに入れとくで」「もうホストにフラッシュモブ頼んどんや」のパートが面白すぎて、そこだけで選ばれるくらいには笑ってしまった。歌舞伎町というワードのパワーは凄まじい。
オニイチャン(8/8、2位)
オーケストラで見た「でっかいバイオリン」を「コントラバス」だと訂正するが、断固として認めないというネタ。圧倒的にツボ。これ以上語ることはないけど好き度で言うとかなり上位。事態が解決しそうになっても「でっかいバイオリン」に戻ってきてしまうのが面白い。
ピュート(8/17、3位)
親友の自殺を止めようというコントに入るが、首吊りの紐がゴムでうまくいかない、というネタ。しょうもなさと、やけにマイムが上手いのが相まってかなり笑った。本腰を入れているのはコントのようですね。「じゃあ俺死ぬわ」に対して「話が早いのはいいんだけど」というコメントが面白い。
ミカボ(8/17、1位)
恋愛について統計で語るが、そのおかしな統計に「1人の女しか愛したことないだろ」と指摘するネタ。振りが丁寧すぎるというコメントをYouTube上で見たが、ボケの言葉に違和感を持たせるにはちょうどいいくらいだと思った。とここで言ってしまったが「デートの集合時間は14時45分がベスト」「ゴーゴーカレーの歌舞伎町店がベスト」「転生したらスライムだった件の話をすればいい」「女の子ってみんな火金休み」「女の子ってみんなイグアナ飼ってる」と、段々おかしくなっていくのが上手い。分からないことには「勢いじゃないですかね」と答えるという「ロボット性」を持たせるのも良いし、オチで立場が逆転するのも良い。
パグ(9/10、3位)
明日のネタ合わせを何時からにする?という突然の相談から、「夕方5時ちょうどくらい」という微妙な日本語に引っ掛かりを覚え、リズムに乗ってやり取りをするネタ。最初の引っ掛かりが絶妙で、やり取りの発展の仕方も面白い。「うえしま」をパワーワードにするのが良いし、「9時!?」の言い方も好き。
乙女ブレンド(9/20、ナイスアマチュア賞)
色々な早口言葉について、実演とその補足情報を言うネタ。早口でおかしなことをまくし立てるネタや、少ない語彙をこねくり回していくつもの怪文を作るというボケ、機械的に同じことを繰り返すという件が自分のツボにちょうどハマっていると感じた。
きつね日和(10/1、1位)
相方の絵描き歌を考えるネタ。「犬が食べたら死んじゃう食べ物」というツッコミで心をつかまれた。眼鏡が飛んでいくというアクシデント(?)もありましたが、「ん、ダメだろーーーーーー!~~じゃないか、オーーーーーイ!」というツッコミは(去年から)かなりツボなので、この形を崩さずにネタを磨いていけば日の目を見ると思っております。首を真横にひねるボケの方もじわじわ来る。
バリクナジャ(10/2、2位)
「あれの名前が思い出せない」という体で広げる大喜利系ネタ。1つ1つのボケが面白く一切外さない(「ユダぼん」は、片方しか知らないという人も多いか、シンプルに少し伝わりづらかったかもしれない)。2分では短い、もっと見たいと思わせるネタ。「ポリエモン」「容疑者Xの文鎮」「五分五分の実」がお気に入り。未来の油田を思い出させる。
以上10組となります。意外と偏りは見られないですね。
まずはM-1の決勝らしく順位をつけてみましょう。
1位・・・ミカボ
2位・・・ジャンク
3位・・・乙女ブレンド
4位・・・ピュート
5位・・・狛犬
6位・・・バリクナジャ
7位・・・ゼロカラン
8位・・・パグ
9位・・・きつね日和
10位・・・オニイチャン
ネタとしての綺麗さ、ウケ量を総合的に判断してみました。
では、わたくしが心をつかまれたコンビの順位で言うとこちら!
1位・・・ジャンク
2位・・・乙女ブレンド
3位・・・パグ
4位・・・オニイチャン
5位・・・ピュート
6位・・・ミカボ
7位・・・ゼロカラン
8位・・・バリクナジャ
9位・・・きつね日和
10位・・・狛犬
これを「順位」というのもおかしな話ですが。
パグ、オニイチャン、ピュートあたりの比較的キテレツ系のネタは、何回でも見れる面白さがありますね。
ランジャタイとかキュウとか好きですし、こういうのがツボなんだと思います。にしても乙女ブレンドが凄い。本当に、いいところまで行く気がしています。知らんけど。
お笑い分析家たちを嘲笑する傾向あるけど、そうやってお笑いを楽しんでる人たちが一定数いるんだからそれを否定する必要はないと思いますね。
ウエストランドさんしかり、芸人としては、素人から頓珍漢な分析をされたり、それが直接届くのは癪だろうから腹が立ったり、ウザいウザくないにかかわらず良いネタになるので取り入れてみたりすると思うんだけど、それに乗っかって一般人どもがお笑い分析家を下に見すぎな感じがしましたね。
その他面白かったコンビと、ネタの概要
没企画(悪の組織の幹部たちの会議)
ジョックロック(地球の危機を救いたい)
お市(チーズバーガー専門店)
馬鹿よ貴方は(おねだりのやり方)
つちふまズ(色々な「ばーちゃん」)
丸亀じゃんご(美容師をやりたい)
パーティーパーティー(歯医者をやりたい)
レインボー(ラーメン屋での出会い)
世界クジラ(富山に行ったのにくら寿司)
今夜も月が綺麗(変なタクシードライバー)
ジョウダンアオナナテンパイ(スポーツがやりたいけど友達がいない)
ぺんとはうす(三ツ星レストランのマナー)
メメント海(財布を拾うと、頭の中の元カノと今カノが葛藤する)
大前町田(イケメン税を作ろう)
赤子と紙幣(あらゆるものはソーセージ)
尻切れ~~
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