脚本のこと

南極ゴジラの本公演の脚本を書いています。情報公開前なので何も言えることはないですが、とりあえず僕はいま本公演に向けて脚本を書いていて、めちゃくちゃ行き詰っているということをアナウンスしておきます。行き詰っているのとはちょっと違うかもしれません。これまではけっこう短いスパンでカリカリ書いてきたのですが、それらは短篇だったり中篇だったり、大きな物語をどーんと書くのは中々久しぶりで、まだ書き始めても無いのに二の足を踏んでいる状態です。はよ書けやって話です。脚本を書くとき、いつも頭には持久走のイメージが浮かんでいます。一回走り出してしまうと息が上がろうが足が痛かろうがゴールまで走り続けなきゃいけません。今回の台本はまあまあ長めの持久走になりそうなので、走り出すまでに躊躇してしまっています。

友達の太田垣さんのZINEが手元にあります。これは太田垣さんと、太田垣さんの先輩である立野さんの交換日記を本にしたもので非常に素敵なのですが、立野さんがあとがきとしてこのようなことを書いています。
大きな物語って、時間があるときに腰を据えて作るものだと思っていたけど、そうじゃなくて。毎日のいろんな出来事をかいくぐって、そのとき書けることを書き、その小さな紙を貼り合わせてちぎり絵をつくるようなものだと思います。※意訳
僕ここがすごく好きで、何度も読み返しています。職業作家じゃない僕にとっては、とてもしっくりくるし、何か物語をつくる過程における一つの正解みたいなのを教えてもらえた気がして。この文を読むと、「ほっとする」といいう感覚に近いかもしれません。

あともう一つは僕がハコベラのお芝居を観た日に書いたnote。これもたまに読み返すんですが、
『何かをつくってそれを誰かに観てもらうということは、小手先の技やその場しのぎのハリボテを見せつけることじゃなくて周りの人を一生懸命たいせつにすること。毎日をめいっぱい生きていくこと。ちゃんと野菜を買って食べること。好きな人に定期的に手紙を書くこと。たまにおばあちゃんに電話すること。なんだと思いだしました。』
という感想、すぐ忘れちゃうんですが、ほんとにそうだとこの記事を書いた時以上に感じます。
https://note.com/i_am_kondo/n/n384c8ee624c0

脚本の締め切りを10月いっぱいと自分で設定しています。それまで、毎日のあれこれを書き留めて、それが脚本につながるのではと淡い期待を抱いてます。途中でほっぽりだしちゃいそうなので、noteに書いていこうと思います。監視してもらえると。

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