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【積読消化】高田美佐子著『音楽耳実践ドリル!!CDでわかる楽典』

中学生の時。その時は梅雨入りはしたものの雨があまり降らず、水不足の可能性が言及されていまして。当時泳げなかった自分は「やった!プールの時間無くなるぞ!」と喜んでいましたが、普通に解決して、念願叶わず泳ぐハメになったことを思い出しました。

そんな昔の記憶を思い返す季節となりました。もう6月中旬です。関西に住んでいる自分の地域は、先月から梅雨入りになっています。しかし、雲一つない晴天と暑さがここ最近続いていて、梅雨とは?というか明けてない?と思っております。そして、さっそくエアコンの誘惑に負けました。この記事も、冷房利かせながら書いてます。前途多難すぎる。


今回紹介する本は、これらのエピソードにかすりもしないものです(なぜ書いた)。

高田美佐子さん著、宮川彬良さん監修。『音楽耳実践ドリル!!CDでわかる楽典』は、「体で覚えていく」をコンセプトに、音楽のルールやリズム感・音感を実際に手を叩いたり記入してみて、レッスン形式で学べる音楽の教本です。CDには様々な作品が収録されていて、音楽をただ聴くだけでなく、手でリズムを取ったり、指揮してみたり。音にとにかく感覚を合わせていく、と言いますか。理論的に説明する教本というよりは、体験して感覚的に身につける本です。

音楽を学んでみたい、という単純な動機。それは、強風の前に灯されたロウソクの火のように、一瞬で消えました。その後、おそらく5年は優に立った現在、いい加減に立ち向かわねばと思い、触れた次第です。あと、積読消化も割と一か月越しなので、本当に三日坊主すぎる。継続がめちゃくちゃ下手くそすぎる……。

それはさておき。本書の特徴は、説明に紙面を割くのではなく、より感覚的に習得することを主眼に置いていることでしょうか。書き込み式になっていて、実際に楽譜に記入したり、音符の書き方などを学べます。また、レッスン毎にテストがあり、より定着を図るような構成になっています。

例えば和音、長調・短調。監修された宮川さんのものであろう感覚的な説明で、「~なように聞こえませんか?」と記されています。実際に聞いてみると、その感覚の通りに聴こえ、これが2度の和音なのかー、と何となく分かるようになります。他にも構造的なもの(カノンなど)は、楽譜に色をつけて説明されており、非常に視覚的にも分かりやすくなっていました。

あと、いろんな作品が聴けるので、単純に「コレいいな」と思うものがいくつかありました。個人的には、バッハの<小フーガ ト短調>が好きになりましたね。


ただ、個人的には……感覚がどうしても掴めなかったものがいくらかあり、なかなか全てを理解することができませんでした。正直、割と序盤の半音・全音あたりから厳しかったです(はえーよ)。

他にも導音・下属音や変拍子(ターナリー・ビート)とか、どうにもうーん?となるものがチラホラ。感覚的に分からないなら理屈的に分かるようにならないかと思ったのですが、それも難しく……。

完全ではありませんが、こちらのHPで理解が進んだと思います。ネットの力は偉大だ……ありがとうございました。

また、”17-2”や”25-3”などのトラック表示があるのですが、CDを取り込んで聞いてみると、トラックが全部つながってしまっていて、これで合ってんの?と思うことがいくつかありました。あれは自分の取り込みが悪かったのか?それとも仕様なのか?分かりませんが、仕様なのだとしたら、何かしら案内が欲しかったなぁと思います。

おそらく、もっと何度も繰り返し、分かるようになるまでやりこむのが必須だったのだろうなぁ、と思っております。数学の積み重ねと一緒で、しっかり基礎を固めて、より考えられるようにするべきだった。また、書き込み式なので、コピーして何回も書き込んでいったほうが良かったんだろうなぁ。本が悪いのではなく、自分の学習方法が悪かった。

もし、未来の自分がまた音楽の学習にやる気を抱いたのなら、もう少し理論的な説明が書かれている本も参考にして、もっと深堀りしていこうかと思います。正直、途中で心が折れていたので、大して身になっていません(オイ)。

このご時世、時間があるから何か学んでみたいなーと思った方。こういった本に手を出してみてもいいかもしれません。いつもとは違った音楽の捉え方ができるかも。

お読みいただきありがとうございました。自分はまた7年近く積みっぱなしの本にぶつかっていこうと思います。ちなみに、久々に手に取ったら少し汚れてました(ヤバい)。