なぜ仕事が出来ないのか

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入社当時、社員は私一人。初めての不動産業界、分からない事ばかりなのに、半年後には不動産とは全く関係ない部署も立ち上がる事になった。

弊社代表は、仕事は取ってくるけれど実務が全く出来ない。人に物事を教えるのも苦手。他の会社の営業さんに聞いたり自分で調べたりして、ひとつずつ不動産の仕事を覚えていった。

はじめての採用

それでもさすがに私一人では、仕事の負担が増えてきて、いよいよ日常業務すら回らなくなってきたので、お客さまから紹介してもらった、完全歩合制の営業Aくんを採用する事になった。

若いけれど賃貸会社のオーナーで、売買の勉強がしたいという事で週4でお手伝いしてくれる事になった営業Aくん。色々と雑用もこなしてくれるので最初はとてもありがたかった。

でも、仕事は早いけれどお客さまの対応が雑である事、私が教育係であるにも関わらず、私の言うことを聞かずミスが多い事、他にも色々と気になる行動が目立つようになり、1年ほどでお断りする事になった。

その後に来てもらった大家さんの息子営業Bさんはアラフィフなのに挨拶すらまともに出来ず、10ヶ月成績0！だったため当然の如くお断りすることに。なぜそんなに仕事が出来ないのか、私には全く理解出来ない。

上記2人に共通していたのは、相手の気持ちを汲んで仕事や会話が出来ないこと。自分の話ばかりをして、自分基準で物事を判断し、自分がわからない事を質問しない人たちだった。

結局、営業は私がやった方が効率がいい、となり、私が動けるようにと事務員さんを募集する事になった。

初めての面接

とはいえ求人募集するのは初めて。まずはハローワークと民間の求人会社に募集登録をしてみた。会社の前に急募！みたいなチラシも出してみた。そんなこんなも、もちろん私が一人でやらなくてはいけない。書類審査も面接も初めての経験。新しいこと大好きな私にとっては、どれも楽しい経験となり、近くにすむ女性の事務パートさんに週3で来てもらう事になった。

人の限界を知る

気立のいい明るい事務パートさん。愛想もいいので、お客さまの応対と簡単な事務仕事をやってもらう分には全く問題なし。ただ自分で考えてやってもらう仕事や、提案などが全く出来なかった。おまけに面接では出来ると言っていたExcel、Wordも怪しい感じ。なんならPC操作自体もイマイチで、営業事務補助をやってもらうつもりが、私がパソコン教室の先生になるハメに。

それでも電話と簡単な資料作成、たまに仕事の愚痴を聞いてもらうだけでも当時の私は助かった。でも不動産営業の事務って、案件によってやる事も様々で意外と難しい。指示してもなかなか思った通りの答えや資料が返って来ない日々。仕事って分からない事でも、頑張ればそれなりに出来るものだと思っていたが、この会社に入って初めて、人には限界があることを知った。

そして泣くほど忙しい年末に辞めたいと言われ、年明けまもなく、次の事務員さんが決まるのを待たずに1年ほどで事務パートさんは辞めていった。

正社員採用！

また一人となり困り果てていた時に、お客さまからのご紹介で、前職を辞めたばかりで暇にしているという女の子が面接に。若いけれど、受け答えもちゃんとしていてとても感じのいい女の子。即日採用でパートとして来てもらう事になった。

予想通り、仕事もお客さまの応対も問題なし。私が少し説明するだけで、殆どの仕事を理解して自分なりに考えて動いてくれるとても頼りになる後輩ちゃん。半年後には正社員として正式に採用する事になった。

その後宅建試験にも受かり、去年立ち上げた賃貸管理部門を任せるまでに。今ではこの後輩ちゃんと相談し考えて、殆どの仕事を2人で完結出来るようになった。こんな頼れる後輩に出会えた私は本当に運がいい。お陰で少し営業の仕事に専念できるようになり成績も上がっていき、今季は過去最高の数字で終わることとなった。

次へのステップアップ

一緒に仕事をする人は、仕事が出来るのはもちろんだけれど、人間的に信頼出来る人がいい。その点でいくと、弊社代表とこの先も仕事をしていく自信はない。人は良いのだがとにかく仕事が出来ない。やるべき事を忘れて、自分1人で仕事を完結できないため各方面のフォローが必須。結果、二度手間となり私自身の仕事をする時間がなくなっていく。

小さな会社なのに、その代表がなぜ仕事をしないのか。頼りにならない代表と向き合う難しさ。今季、私の成績は過去最高となったが、会社自体の売り上げは激減。コロナが原因ではなく、明らかに経営手腕の問題。そろそろ次の転職先を探そうと本気で考えるようになってきた。

さいごに 

最後まで読んでくださりありがとうございます。次は今後の身の振り方のお話かな？

それではまた！