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二日間の野外生活 ~チームワークと自分の体力管理の重要性~

自然環境リテラシー学 Dコース 第2回

こんにちは、もちです。
第2回(7/24、25)も前回(第1回6/25,26)と同じく4時起きで始発の電車に乗り込みました。前回のワクワク感とは一転、不安と憂鬱な気持ちでいっぱいでした。というのも、今回は受講者の女子が自分1人だったからです。その後、伊勢中川駅でほかのメンバーと合流し現地まで向かいました。ほかのメンバーも同じく、憂鬱な様子だったので何故か安心しました。

1日目

一日目は、新桑(さらくわ)の集落の避難所への道の整備から始まりました。想像していた何倍も草が生い茂っており、道があるのかどうかすらも分からない状態でした。1時間ほど作業を行い、やっと道の入口が見えるようになりました。

その後昼食をとり、出艇に向けてパッキング(カヤックの中に荷物を詰める作業)が始まりました。パッキングのコツは、水やテントなどの重いものをそれぞれの荷室の中心につめ、隙間に細かいものをつめて隙間を無くし、バウ側(カヤックの前側)とスタン側(後ろ側)の荷室にできるだけ同じ重さだけ詰めることです。重心を中心にするのが、荷物の大きさと重さが比例していないものが多くて大変でした。

カヤックを漕いでいる最中は分かりませんでしたが、上陸後、先輩が前回よりの全体的に早く漕げていたと言って下さり、自他の成長が感じられて嬉しかったです。前回に引き続き少し、雲に注目すると、下の写真の奥にうっすらと見える細い筋のような巻雲(けんうん)と手前のワタのような積雲(せきうん)が見られました。前回雲のことが気になったので少し調べてみたのですが、雲によって発生する高度が違い巻雲は高度5000m-13000m、積雲は高度500m-2000mで発生するそうです。

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上陸後、荷物を下ろして再びカヤックに乗り込みました。2人1組でのグループレスキューの練習です。グループレスキューでは沈(転覆)した人に細かく声掛けをしながら行います。まず初めにパドルと船体を離さないように声掛けし、相手のパドルを使って相手を引き寄せます。次に、相手の船体を自分の船体に引きづりあげ、ひっくり返し水抜きをします。船体同士を互い違いにして、コックピットに乗り込んでもらったらレスキュー成功です。船体によっては重いものもあり、水抜きが大変でした。また助ける際に何度も自分も沈しそうになり緊張しました。自分のペアだった人の船体が重いタイプで何度も失敗したのですが、ペアの人が何回も練習に付き合ってくれてありがたかったです。


夕食はトマトリゾットでしたが、米がなかなか炊けず結局芯が残った状態のまま食べたので、正直微妙でした。先に水と米を入れて炊いてからトマト缶を入れればよかったな、と後悔しました。

(↓夕食を食べているとき、きれいな夕焼けが見えました。)

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夕食後、レクチャーを受けと1分間スピーチを行いました。レクチャーでは、先生から里海の話を聞いて森と海の繋がりを知ることが出来ました。稚魚や小さい魚の餌は植物プランクトンでそれは森の栄養分が流れ出たものだと知りました。これらは魚の生活だけのことのように感じるかもしれませんが、食物連鎖で上位に立っている自分たち人間にとってはとても重要なことだと感じました。1分間スピーチでは、みんなの成長やグループレスキューの自分では気づかなかった点を知ることができました。

夜は想像していたより涼しく寝やすかったですが、テントの中は蒸し暑かったのでハンディファンが大活躍でした。やっと寝れたと思ったら、満月で月の光が明るくて夜中1:00でも早朝のような明るさで何度も目が覚めてしまいました。3時間おきくらいに寝たり起きたりを繰り返しましたが、前回よりは寝ることが出来ました。

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余談ですが、着替えのズボンをロッジに置いてきてしまい、レスキューの練習で沈して濡れた半渇きの半ズボンで寝ることになってしまいました...。荷物の確認はしっかり行いましょう…。

2日目

5時に日の出ということで、日の出を見るために張り切って朝5時に起きました。しかし、ちょうど山に隠れて太陽は見えず、結局太陽を見れたのは5時半すぎでした。水面に朝日が反射してとても綺麗でした。

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早く起きたのでさっさと準備と片付けを終わらせ小1時間佇んでいました。話が変わりますが、個人的に野外でキャンプする際は膨らませるタイプのマットが、コンパクトになる上、しっかりと寝心地を確保できるためおすすめです。

朝食は味噌汁ともち、甘みつ缶でした。私は味噌汁にもちを突っ込み、お雑煮風にして食べました。インスタントでも普段毎日食べている味噌汁の温かみが体にしみてとてもおいしかったです。その後先輩方と先生と喋っていたら、先生がホットサンドと紅茶オレをご馳走してくれました。(日差しを避けるためにタープの下にいたおかげです。(笑))

(↓手前がホットサンド、奥のなべに入っているのが紅茶オレです。食べかけの写真でごめんなさい)

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ブリーフィングでその日の天候や予定を確認した後、2日目の実習がスタートしました。2日目の午前中はセルフレスキューの練習でした。1日目と同様に、2人1組で交互に行ったのですが、グループレスキューと違い自分で船体を持ち上げて水抜きを行うのでそれが大変でした。幸いなことに1、2回目で成功しましたが、再び挑戦したら乗り直した後に沈してしまい何度もセルフレスキューする羽目のなりました。まるで嫌だったかのように書きましたが、実際は、海水浴では泳ぐことないような深いところで泳ぐことができ楽しかったです。練習では意図的に沈しているので焦りなどはありませんでしたが、実際沈してしまったら焦りで練習ほどうまくできなかっただろうと感じました。

(↓分かりにくいですが、セルフレスキューの練習をしています。)

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その後、長めのお昼休憩で昼寝をしたり、ご飯を食べたりしました。石の上で昼寝したのですが、気温が高いとはいえ沈して水で冷えた体が、石の熱であっためられ心地よかったです。

お昼休憩の後は13時に出艇する予定でしたが、間に合わず13時20分出艇となりました。出艇の時間は、船の往来の時間や天候に合わせて決められているので厳守となっています。今回自分は準備が全て終わっていましたが、ほかの受講者で時間に気がついていない人もいたようなので、次回は自分たちでも時間確認・管理を行おうと思いました。

出艇後、隊列を組み順番に先導の練習を行いました。台風が近づいている影響もあってか波のうねりが大きく、まっすぐ進むことが難しかったです。特に、先導役は特に周り目を向け、船が来ていないかや周囲に危険がないかを確認しながら前に進む必要があるので大変でした。

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上陸後、カヤックを運び洗浄するのですが、荷物が入っている分カヤック自体がとても重くて大変でした。カヤックやPFD、パドルなどを洗ったり、テントを干しなおしたりして、やっと2日間の野外生活が終わりに近づいてきました。疲れた体に片付けは大変ですが、海水がついたまま放置しておくと金属の部分がさびてしまったりしてカヤックが傷んでしまう原因となるので重要なことです。

最後に1分間スピーチを行い2日目の振り返りをして2日間の野外生活が終わりました。特に2日目は午前中にセルフレスキューの練習をしすぎて体力をたくさん使ってしまったので、第3回のツーリングでは体力配分をしっかり行おうと思いました。帰り道で疲れ切っているにもかかわらず、JR伊勢柏崎駅に着くとメンバーの数人が自動販売機を求めて走り出しました。自分はそんな気力も残っておらずその場に残りました…。2日間なれない野外生活でとても疲れましたが、メンバーとも前回より仲良くなれて第3回のカヤックツーリングが楽しみになりました。

最後に

冒頭で述べたように、女子メンバーが減って不安でしたが、その分自由な時間が増え先生や先輩方にNELC(自然環境リテラシークラブ)の話やこの集中講義の裏話が聞けたり、ご飯のおすそ分けをいただけたりして楽しかったです。ほかの1年生が夜焚き火をすると言っていたのに疲れていて見ることができなかったのが残念でした。また、事前にツーリングのようにパッキングをすると聞いていたために、荷物を減らしすぎて必要なものがなかったりしたので、次回はその確認もしっかり行おうと思いました。

長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございます。第1回の記事も読んでいただけたら嬉しいです。(下のURLからどうぞ)


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