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安全管理とアウトドア

自然環境リテラシー学 Z2第2回 12月25、26日

1日目


 前回(Z2第一回 URL)と同じく、松阪駅からJR線とコミュニティバスを乗り継ぎ奥伊勢フォレストピアにやってきました。
 まず初めに、ブリーフィングで今回の日程や注意点を聞き、今回の活動に移りました。
 今回はVerde大台ツーリズムでガイドをしていらっしゃる森さんに自然について教えていただきました。まずは、自然素材を自分で集めてリースづくりをしました。ヒカゲノカズラやヒイラギ、マンリョウ、ヒメシャラの種などを使って作りました。(それぞれの植物も写真) 冬の時期なので、枯れているものが多く、彩りは少ないですがかわいいリースを作ることができました。リースの材料を集めているうちに、キャンプ地として用意された場所と網で仕切られた森側で木や植物の量が全然違うことが分かりました。私は、テントを立てれるように人間が切ったり、整えたりしたので木が少ないのだと考えていましたが、木の芽が生えてきても鹿が先のほうから食べてしまうということが原因だと分かりました。
 ほかにも面白いことを教えていただきました。例えば、クリスマスツリーに使われる木について、日本でよくクリスマスツリーに使われるのはモミの木ですが、本場ではトウヒの木が使われることや、クリスマスリースが右巻きなのは未来へ向かって行っているということを表していることなどを知りました。

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 その後、再び森さんからロープワークを教えていただきました。私はもやい結びしか知らなかったのですが、それぞれの結び方で特徴や使いどころが違うことが分かりました。まき結びは固定されやすく動きにくい特徴があり、時代結びは引っ張るとどんどん絞められていくという特徴があります。ロープワークはレスキューやキャンプの時に役に立つので、練習して覚えようと思いました。

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 そして、一日目の活動が終了しました。
今回はメスティンとスキレットを使った調理に挑戦しました。メスティンではトマト缶を使った無水カレーを作りました。おいしく作れたのですが、一合用のメスティンに対して量が多くて若干吹きこぼれてしまい、メスティンが前回に続いて汚れてしまいました💦スキレットではカマンベールチーズを贅沢に使いアヒージョを作りました。溶けたカマンベールチーズに持参したウィンナーをつけて食べたらチーズフォンデュのようになっておいしかったです。
 今回も夕飯のメニューが盛りだくさんで、営業時間内に温泉に入るために急いでごはん食べました。幸せな悩みですね(笑)余談ですが、温泉に長くつかりすぎてのぼせてしまったので皆さんは気を付けてください。
 暖かかった温泉から出て、私たちは今回の実習のメインイベント、「ケーキ作り」を始めました。この実習の日は12月25日、つまりクリスマスということでスポンジケーキや生クリーム、トッピングを持ち寄ってケーキを作りました。全員にはふるまえなかったのですが、みなさんおいしく食べていただけました。来年もクリスマスに実習があればケーキを作りたいですね。
 さて、ケーキを食べたら時刻は0時過ぎになりクリスマスは終わりました。冬のキャンプは寒いことから命の危険もあるので、危機管理の観点からテントで寝るか、室内で寝るかを選ぶことができました。私は、冬のキャンプ経験が少なく、チャレンジしてみたかったのでテントで寝ることに決めました。冬にキャンプするときは、断熱マットなどの地面からの寒さを防ぐものや湯たんぽが必須になります。どんなに暖かくなるシェラフ(寝袋)を持っていても断熱マットを敷くだけで、快適さが格段に上がります。実際、私のシェラフは限界温度が2℃と、今回の実習ではギリギリのレベルでしたが朝まで快適に寝ることができました。

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2日目


1日目は天候に恵まれ、風は強いものの比較的暖かく過ごせたのですが、2日目は1日目よりも冷たい風が吹き荒れ、お昼ごろからは吹雪きはじめてしまいました。2日目はそんな中で、燻製づくりとピザづくりを行いました。
 燻製は胡桃の木の燻製チップを使って作りました。燻製は、焚火で使った不完全燃焼のまだ完全には燃え尽きていない薪を使います。その上に用意しておいた燻製チップをかぶせると、もくもくと香ばしい香りの煙が経ち始めます。燻製用の機械?にチーズや鶏肉といった好きな食材を乗せ数時間燻製すると出来上がります。時間がなくて帰宅してから食べたのですが、とくにチーズが良い香りがしておいしかったです。
 ピザは先生が用意してくれたストーブを使って作りました。今回はピザ生地をスタッフの先輩が用意してくださりました。(ありがとうございます‼)そのピザ生地を伸ばして、いい感じにしてトマトソースを塗ったり、ピーマンやソーセージを乗せてトッピングした後にストーブに入れて焼きました。ストーブ内の温度を上げるのにコツが必要なようでなかなか温度が上がらず、最後はバーナーであぶって仕上げてもらいました(笑)
 バーナーという手段を使いましたが生地もしっかり焼けていてとてもおいしかったです。 

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 午後はレスキュー講座ということで、再びロープワークを教えてもらいました。1日目はロープを枝などの固定できる場所に固定し、自分自身が落ちていかないためのロープワークを学びました。2日目は登山道から落ちてしまった人を救助するときのロープワークを学びました。簡単に長さ調節ができる「プルージップ」という結び方を習いました。この結び方だと結び目をもつと簡単に動かせますが、結び目を持たずに引っ張っても動かないという画期的な結び方になります。
 再び上に登る必要があるときはロープを一本どりで使いますが、そのまま下に降りていくときは二本どりで使い後で回収できるように工夫するそうです。

終わりに

 今回は災害時に生かせる活動が多い実習となりました。災害大国である日本では今回得た知識を必ず生かす機会が来てしまうと感じたので、特にロープワークは何度も復習していざというときに使えるようにしようと考えました。しかし、現状ではこの実習で体得した技術を生かす機会が少なく、忘れてしまうという結果になってしまうので、防災ワークショップなどを開催して、この実習で勉強した学生がスタッフとしてほかの人に教える機会がカリキュラムの中にあったら、学生ももっと責任感を持って行動しようと考えられるのではないかと考えました。次回で2021年度の実習は終わりとなるので、最後の一回は次のステップについて考えながら参加しようと思いました。

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