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海との繋がりを感じて

自然環境リテラシー学 Zチーム第3回 1/22,23

はじめに

 今回はZチーム後期初の海回、そして2021年度最後の自然環境リテラシー学実習で、カヤックツーリングが活動のメインでした。内田さん、柴田さん、鈴木さんといったプロのカヤックガイドの方々に教えていただきながら今回の活動に参加しました。

1日目

はじまり
 松阪駅からバスに2時間ほど揺られ、古里海岸までやってきました。短いブリーフィングで今回参加してくださったプロのガイドさんのお三方の紹介がありました。内田正洋さんと柴田丈広さんと鈴木克章さんです。

活動開始 
 今回の活動は浜辺の周りの植物の観察から始まりました。
海岸から一番近くに生えていたのは「ハマヒルガオ」です。↓

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他にも、アザミやハマダイコン、ハマエンドウ、浜香などが生えていました。浜香はお茶や線香に使われるそうです。

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カヤック
 そして、いよいよ約半年ぶりのカヤックがはじまりました。まだ3回ほどしかカヤックはしていませんが、意外と体は漕ぐときのコツを覚えていて、楽しむことができました。ありがたいことにとても穏やかな気候で、一月とは思えないような温かさだったので快適にカヤックを行えました。今回は2時間という短めのカヤックで、丸山島をぐるっと回り前半の植物観察で見た岩場(下図の黒で囲んだ部分)を海側から見ながら浜に戻るというコースでした。下の地図の黄色の矢印が進んだコースです。

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お話
 一日目の活動も終盤に近付いてきました。今回ガイドをしてくださった御三方は「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」に参加していらっしゃったので、そのときの体験や、それ以外にもこのリテラシー実習への思いを語ってくださいました。
 お話の中でも、今回は最終回だったということもあるので、改めてリテラシーとは何か振り返ってみようと思います。辞書で調べるとその意味は、「物事を正確に理解し、活用できること」と出てきます。もともとリテラシーは英語のliteracyからきており、その意味は「読み書きができる能力や知識」とあります。つまり、自然環境リテラシーとは、「自然環境を理解し活用できる能力」を意味していることになります。例えば、自然とはどういうものなのか、どう付き合っていくべきなのかといったことを理解することが求められていると思います。カヤックでの活動では、体で風や波を感じることで、海について理解できるように努め、危機管理、安全管理について知ることができました。
 お話の最後にある質問を投げかけられました。「なぜ人間は・あなたは海に出るのか?」この質問はとてもわたしの胸の中に響きました。海に出ることに限らず、自分が普段行なっていることに対してこのように問われているような感覚になりました。

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2日目

海図
 
柴田さんから海図の見方について教わりました。ほかの地図と違って、海図はある地点からある地点を目安に作られているそうです。海図を見ながら季節によってルートを決めていくそうです。
 海図には、海底の地質(アルファベッドの記号)や水深(数字)、海底ケーブル、灯台などが書かれています。灯台はそれぞれライトの色や間隔が違うのでその違いも書かれています。

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 他にも港に入るときの注意点や衝突を避けるためのルールを教えてもらいました。港に入っていくときは基本右にそって入っていき、港では船の誘導ランプがあるのでその外側を入ればよいそうです。海上で衝突を避けるときは右に避けたり、保持線と言ってどちらかが右側に避ける方法などがあります。

カヤック
 2日目は赤野島をぐるっと回るコースでした。下の地図の青い矢印がだいたいのルートです。今回、初めてタンデム艇という2人乗りのカヤックに乗りました。タンデム艇は後ろの人のペダルで簡単に方向転換をすることができます。しかし、2人で息を合わせて漕がないとなかなか進まないので、コツがつかめず大変でした。赤野島の周りをまわったのですが、赤野島の岩場にたくさん釣り人がいました。

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 1日目のお話からいろいろと考えていたのですが、カヤックで海に出ると、漕いでいる間わたしはあまり人と喋らないので考え事をする時間が多くくなることが分かりました。そこで気づいたのが、カヤックをして海に出ると自分の無力さを思い知ったり、周りの人の気遣いを感じれたりと普段よりも周りと自分のことでいろいろと気づくことができることが分かりました。他にも、日常生活では得られない自由さ、しがらみからの解放、などと狭い社会から抜け出せることに喜びを感じていることに気が付きました。

終わりに

 自然環境リテラシー学に参加して、自然の中で過ごす中でいかに自分から行動できるかで、得られる自由さや楽しさ、面白さが変わるかが分かりました。この1年間は、ただただ楽しいかったという一言に尽きますが、それだけではこの経験を生かすことは出来ないので、来年度に向けて体力をつけたり、もっとカヤックのことを知ろうと思いました。また、実習を通して自分にとって何が大事かや将来したいことを見つけることができたので、その体験を他の人にも経験してもらえるように努力しようと思いました。

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