『荒い』#261

自分の振る舞いの、効果の見通しと正確性について、大括りで言う仕事をするようになって、しばしば思う。しばしば思い、そのたびに苦悶し、反省をするもののどうやらそれは自分自身でも気づかぬ表面上のことでしかなく、細かいか荒いかで言えばまた、荒い仕事をしてしまっている。
よく、頑固であるとか、自分の意思を曲げないとか、あとは他人に興味ないとか、そういうことを、言われる。幸いになのか不幸になのか、自分勝手であるとか自己中心的であるとか独善的であるとか、明確な非難めいた言葉では言われない。はたして、事実的にそうではないのか、ただオブラートに包んで優しく言ってくれているだけなのかはわからない。この点の私の洞察力もどうやら鈍い。荒い。
今回は、粗い、のではなく、荒い、ことについて。ものの落ちやすいふるいではなく、ものが滑りづらい表面、ささくれ立っていること。そういえば小学生時代とか高校時代に比べて、冬場の指先のささくれはマシになった。野球をしたりハンドボールをしていた当時の指先の荒れ具合に比べたら綺麗で、そして、経歴の見えない手になった。
荒れた手に、見られるシワと時の跡。
肌荒れと、荒い肌、は違うか、乾燥肌と鮫肌の違いか。
水滴を腕に落として、つるりと流れたら肌が若くてぴちぴちの証拠、流れず留まったら肌が老化している証拠、そんな話を聞いたことがある。肌のキメが荒いため、無数の凹凸、つまりシワの摩擦によって水が流れづらいそうな。
肌ケアも荒っぽい私は、顕著に表れてくるまで乳液も化粧水も使わずただ、洗顔フォームで洗ったり水で流すだけだったり、朝の気分で顔を洗う方法までテキトウに決めていた。ただ、「やったほうがいいと思うことは全てやっておくべき」という最善手思考が現れた今では、ひとまず洗顔フォームで顔を洗ったときには少なくとも化粧水をはたくくらいはしている。
振る舞いの荒さも、「やったほうがいいことはやる」って心がけで幾分かはマシになったと思いたい。未だにうまくいかないのは、夜更かしと寝坊の悪循環・連鎖を招いてしまう残念なタイムマネジメント。
ここまで書いてきて、結構な数の「粗い」であるべきだった場所が「荒い」って誤って書かれている気がする。
勢い任せに思いつくままに書き進めるとこうして精査が甘いところがでてくる。これもまた、そう。

#荒い #180905

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