『パジャマ』#291

ときどきありますよね、カタカナだから外来語なんだろうな、って思うけど英語とかラテン語とかそういう感じでもない語源のわからない語感のもの。パジャマ、これもまた、いったいどこの国由来のどこの国からの外来語ですか、って感じ。今回は、寝間着について書きたいっていうより、パジャマの言葉の響き、外来語としての違和感について主に。
まず、どうやら日本に伝わったのは英語圏からの「パジャマ」(pajamasあるいはpyjamas)が確かそう。英語でも、パジャマと言う。日本では、とまで大括りにしてしまうと難があるので、身の回りでは、と言い直して、パジャマは大雑把に寝るときの衣服として指しても間違いではないだろうってくらいには浸透している単語だろう。寝るときの衣服としては指す対象が広いものでいうと、寝間着かパジャマ、このへんだろう。だから和風なものを寝間着と言って洋風なものをパジャマと言って、なんとなく言葉を使い分けている。ビジネスホテルで用意されている、浴衣とガウンの中間みたいなやつ、あれは何なんだろう、いつも寝間着と言ってしまっているけれどそもそも場所はホテルなわけで、旅館ではないから洋な場所なのだが、あれをパジャマと呼ぶ気にはならない。パジャマっていうと、上と下に分かれていて、オマケとしてとんがり帽子、柔らかくて先端にポンポンがついてるようなの、それを被ってさらにクマのぬいぐるみを抱いたりしてる金髪ヘアの子供やパパを想像できるような、そんな感じのナイトウェア。
英語圏の、寝るときの衣服を総称するものはnightwearあるいはsleepwearかと言ったとこで、パジャマというとやっぱり、上下分かれたセパレートのもので、ゆったりやわらかな感じのものを指すよう。まぁ、英語圏でもパジャマはパジャマなわけ。
で、だ。パジャマはじゃあ英語っぽくないのにどうしてパジャマなのかっていうと、どうやらヒンディー語が由来らしい、paayjaamaa。ということで、パージャーマー、だ。長い。このパージャーマーは、上下の寝間着を指すのではなくて、足首までのゆったりめのズボンを指すようで、上衣はまた別のことばがある。そのヒンディー語のパージャーマーも、さらにペルシャ語に起源があるという説もあるようで、なんとも征服力の強い言葉。
肌寒くなってきたこの頃には、下着とハーフパンツだけというわけにはいかず、上下のフリースのパジャマを着て寝るようになった。秋の訪れに暖かいパジャマ。

#パジャマ #181005

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