『目薬』#319

ズボンの右ポケットには目薬とリップクリーム、これは欠かせないセットになってる。いつも自宅テーブルの左手のところで、スマホ、定期入れ、それに目薬とリップクリームをひとところに積んで置いていて、出がけにそのセットをパッパッとポケットに放っていく。先のセットはズボンの右ポケット、スマホは左、定期入れはお尻側の右ポケットに収まる。夏場は砂ぼこりとかに重宝したけれど主には眠気覚ましの役割を負っていて、寒くなってきて冬にはもう、乾燥対策として本当に欠かせないアイテムになっている。忘れて出てしまったとき、このあいだはゼロ秒思考で薬局に寄って入手した。使い切るまではかなり日数かかるから買い足してしまうとダメにしかねないため、頻繁に差す。
用法用量の欄を見ると、日に8回くらいと書いてあるので「思ってたよりは多いな」と初めには思ったのだけれど、塾講師をしてるときとかはその数時間で少なくとも4、5回差している。目が乾くのと、眠気に襲われるのとで、バンバン差す。
いまも、自分の部屋でだけれど眠たくて1回ぱちんと。しかし、あれだ、目薬の効果音は、ぱちん、でいいのか?気になる。ぴとん、とか、ぽたっ、とか、あるいはCMで見かける、眼球に落ちて波のように広がるピョワーンみたいな音がそうなのか、何がうまく伝わるのか、オノマトペとしてどんな効果音が優秀なのかはわからんけれど、個人的には「ぱちん」だな。
脈絡とか作戦とか、事前のヒキがないままこういう書き方をしていると何も得るものがなさそうだ。この、上達無しの徒然なるままにいく感じ、よくないよなと思いつつだらりだらりと布団の中で「あ、もう五分たった」「起きなきゃ」と言ってケータイ眺めて「あれもう十五分たってる、まずいね」と伸びをして手首ぐるぐるしてるうちにまた時間たって、みたいな、そんな感じのダメダメな感じ。感じ、って連続して二回使っちゃうくらい。
あなたの目薬はどこから?
わたしは二階から。
そんなあなたにはロングノズル。
では、そちらのあなたはどこから?
わたしは右ポケットから。

#目薬 #181102

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