『トートバッグ』#200

持ち運びに使う所謂カバンの中でもっとも高頻度で使うのがトートバッグ。これは他の追随を許さない。
とにかく軽い。パッパッと持ち物を入れてサッと引っ掴んで外出できる。そして外出先でバッグのなかの持ち物を探しやすく出しやすい。全体的に手数が少なくて済むのがトートバッグの良さだ。気楽。
ハマるきっかけは、高校生くらいの頃にしばしば行ってた古着屋さんで目についた、けっこうでかめのトートバッグ。底マチが広くてしかも厚手の生地を重ねたネイビーの底側と生成りの上側でツートンカラーの外見、容積でいうと米20キロぶんの頭陀袋が入るぐらい。あのころ説明も受けたんだけどよく記憶してなくて、いま調べ直して知った、OmniPeaceというブランドで、バッグ正面中央に手のひらくらいのサイズで、アフリカ大陸の形とVサインの手の形を組み合わせたロゴが入っている。全体の頑丈そうな印象と触り心地、そのロゴとブランド理念が気に入った。それまでトートバッグって、薄手の生地で買い物袋って感じの簡素なイメージしかなかったのだった。その、トートバッグにあるイメージ自体はいまも変わりはないけれど、そうでないものが十二分に沢山あって、薄手の買い物袋はトートバッグの種類のうちの1つ、ブランドコラボや特典品なんかでプリントをのせるとかして使い勝手のいい製品でもあるとわかった。そのあと私が使っているのは、爪を引っ掛けても避けずにせいぜい毛羽立つかいくらもささくれないかといった長持ちするものが9割。恵比寿の本屋POSTで買ったSTEIDLのロゴ入りの、ペーパーウォールの厚手のネイビーの、その前はホワイトも使っていて、最近は登場しなくなった無印良品の黒無地ので使い込みすぎて赤色に褪色してきたやつもあり、それに旅行用にはLL Beanの頑丈な青色のがある。無論、はじめのイメージそのまんまな薄手のプリントものはたくさんあって、こちらは補佐役として大変重宝する。
大雑把な性格なのに、バッグインバッグを使ったりして内部で入れ子状にまとめることは好きだという、マメなんだからそうでないんだかわからない私の合理性。なんでもトートバッグに放り込んで天地無用な感じは苦手なのだ。トートバッグのポジションも、外見的には必ずプリント面やオモテ面を外に向けるし、内部はバインダーは手前に収めて体に凸凹が当たらないようにして、バッグインバッグは底に入れてその短辺側に財布、長辺側に沿うように書籍、おまけのタオルや衣類は一番上からかぶせるように。なにぶんスリは怖い。でも、やめられないのがトートバッグ。
最近はペーパーウォールのがほつれて色褪せてもきていて、荷物が少し増えてSTEIDLのではやや小さくて葛藤がある。LL Beanのがっしりした中くらいのやつが欲しいなーそろそろ欲しいなーと、いま、また新しいのが欲しくてたまらないのだ。

#トートバッグ #180706

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