『両手』#125

右手と左手、両方の手を使ってここに文章を書いていく。というのは、iPhoneではなくPCで書いているのでして、別の要件で立ち上げたのだけどどうせならこっちで書いてみようかと思ったのでした。
内容と、書き方、書き癖にどう変化があるのだろうかと自分的にも楽しみにしている。多分、改行が増える。そしていま驚いたのだけれど、以前は(数ヶ月前、iPhoneを5SからSEに買い換えたときまで)このPCのOSはLionだったのだ、そしてiPhoneをSEに買い換える、つまり、iOSが8から11(だっけな、12だったかな)になるということでいよいよLionのままではおけなくなった、iTunesのバージョンが対応できなくなった、ということでひとまず、PC自体も2012midの、HDDも轟々言う古めの機体なので、OS上げで無理はできないぞということで、El Capitanにしておいた。それでもOSは、10.7.5から10.11.6まで、4段階を駆け上がったことになる。結果、メモリは大変な目にあっていてアプリケーションをいくつか開いてタブをいくつか開くとすぐに、メモリクリーンが発動する。いちおう8GBあるのだけれど、平均して6~2あたりで稼働している。スイッチONして立ち上げたすぐのうちは、まぁ6.9GBくらいあるのだが、次第に落ち着くにあたって6.0あたりになる。いま、iTunesで音楽再生(どうせならiPhoneのローカルに落としていないのを聞こうと思って、Acoustic Dub Messengerを流していて)、Evernoteを開いてこの文章を含め3つをウインドウ立ち上げしている。つまり、立ち上げているアプリケーションは2つ、あとデフォルトで開くFinderとMemory Cleanの2つがあって、Dockでは計4つに起動マークがついている。で、残りのメモリはといえば、3.45GBである。もうおちおちCADも開けないし、adobe系のなんて開いた瞬間に落ちる。OSと機体の相性というか、パワーバランスって大事だなと思う。
こうしてPCを開いて両手でキーボードを叩いてEnterキーで(あ、Macはreturnなんだよな、言い慣れないし書き慣れない文章を打つのも久しぶりで、やっと慣れてきたような気がしているけれど、実際、事務所勤めをしていたとき以来の文章打ちだと思う、これは。違和感というか、思った通りに指と腕が動かない。タイピングが不慣れな人の動きをしている。誤タイプをしたときのリカバリーが、指に疑問符というか、両手から「あっ」という声が聞こえそうなくらいの戸惑いと譲り合いが見える。見ている私が恥ずかしいしそもそもの脳から信号を送っている私が恥ずかしいだろう主観的にも客観的にも。
スマホのフリック入力に慣れた手はどうも片手が先行してしまいもう片方の手はサポート役に徹するような妙な感じだ。
で、さっきOSを変えた話はどこに関係してくるのかといえばメモリの話はおまけなわけで、このキーボード入力にヘンテコなサポート機能が追加されていて戸惑った、という話だ、そのサポートの名は「ライブ変換」。文字を打ち込んでいくそのそばから勝手に漢字や英単語へと予測変換をしていく。以前まであったような、変換リストが傍らに表示されるのではなくこの打ち込む文章のなかの文字が、ひらがなだったはずの文字が、勝手に変換されていくのだ、それも、合っているならまぁありがたいのだが、違っている場合には変換リストを引っ張り出してそこから選ぶ、しかも、一番かったるいのが、ライブ変換の漢字をEnterキーで押しても決定されず、合計2回押さないと定着できないのだ、つまり、ワンプッシュだけだと漢字自体の固定はできるけれど打ち込む文章自体はまだ変換待ちというかあのアンダーラインが惹かれた状態そのままとなる。これには困った。困って、すぐに機能OFFにさせてもらった。
きっと、ライブ変換ネイティブの人からしたら「いちいち自分で毎回スペースキー押すとかかったるいッショ」とか言われるのかもしれない。テクノロジーは日々変化している。進化している。わたしはどうやら少しずつ、時間を追いきれなくなっているのかもしれない。あぁt軸。
幸いなことにこの両手は少し動き出してから軽妙さを取り戻している。しかしだ。書き始めてから30分、両手でのキーボード入力だと、書けすぎてしまう。1800文字超、やりすぎだ。

#両手 #180422

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