『伊右衛門』#92

思いっきり商品名ですが、個人的なものなので構わないと思い書きます。
ステマ野郎と呼ばれても笑う。
何を隠そう、私のペットボトル緑茶バージンを奪ったのが彼。彼は出会った頃から、美しく締まったボディをしていた。中学生の頃だったと思う。友達と遊ぶときに、コンビニや駄菓子屋でペットボトルの飲み物を買うようになった。ボウリングに行くとき、映画を観るとき(ごめんなさいカバンやおなかにこっそり入れていました)、公園で野球をするとき、など。当時、コーラやサイダー、ビタミンC入りレモン系サイダー、それら炭酸飲料をもっぱら好んで飲んでいて、ときどきオレンジジュースやりんごジュースを挟んでいくような感じ。緑茶も紅茶もコーヒーも買うことがなかった(まぁ、コーヒーは喉の渇きを潤すためのファーストチョイスにはならんな)。そもそも、家で飲む飲料といえば5割が麦茶、残りの5割を牛乳で構成していた。低脂肪乳、ビタミンD入り、みたいな。ちなみに、今でも家で緑茶を飲むことはなくて、9割5分が水(浄水器を導入したため)。
そもそも緑茶習慣がなかったので、選ぶ理屈がない。ばあちゃんちでの食事の時に、食後にご飯茶碗に急須から茶を注いで飲む、それくらいだった。
初めてペットボトルで緑茶を買った理由はといえば、友達がコンビニで買うのを見て、そのペットボトル自体のフォルムとパッケージのデザインが決め手だったと記憶してる。目の前で、お茶が並ぶ冷蔵ケースが開いてスッと取り出されたそれは竹を模したパッケージにシンプルに縦書きで「伊右衛門」と書かれていた。今はなんだか、いろんな情報が増えてて、デザインは昔に劣るかな、と残念に思っている。それで、初めに手に取った時は驚いた。くびれたペットボトルの掴みやすさと、先述した竹のデザインを「こう、形に活かされているのか!」という納得と。
いざ飲んでみたらまた驚いた。驚いたというか、ただ、旨いと思った。あのころ、伊藤園のお〜いお茶しかしらなかった。あれは苦くてなんというか、おじいちゃんおばあちゃんの飲み物だなと思ってた。でも伊右衛門は、ほどよく甘みがあると感じられて、すっきりとしていた。とにかく、旨い、好きだ、と。
あれから、旨み茶葉が入るとかなんとか色々しているけれど、復刻できるならして欲しいなぁと思っているこの、いま。

#伊右衛門 #180320

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