『四拍子』#154

4の字を、弾んでぼんやりと描く手の動き。元の位置に戻るまでの拍を四つ。
千文字書けるだけの逸話を持ってはいないしなぜこのテーマにしたのか、二文書いてから時間が経ったいま疑問に思うところ。ふだん生活していて音楽の指揮をすることはないし四拍子の曲を聴いていて何気なく拍をとってみたりもするけどまぁリズムであることそれだけだし、身近である度合いはたいへん低い。
唯一、四拍子について書けることは「ウッチャンナンチャン炎のチャレンジャー」。これができたら100万円。ってあれ。その番組のアトラクションで、有名どころは、電撃イライラ棒。下の世代は知らないだろうな、わたしが小学生か中学生くらいの番組で、あの頃おそらくブームだったんだろう、番組内のアトラクションに一般人がチャレンジして成功したら賞金がもらえますという類のひとつ。そのアトラクション、チャレンジのなかに、「ある一定の時間を、時計を見ずに正確に計り取れたらチャレンジ成功」というのがあった。抽象化して書くとどうもわかりづらいな。具体的には、たしか三段階あって、10秒、30秒、60秒、この3チャレンジあって、自分がボタンを押してからその指定の時間が経った瞬間にボタンを押す。許容誤差が各タイムで設定されていて、その誤差内であれば成功(30秒で±0.3とかだったかな)。チャレンジャーはそれぞれの方法で時間を頭の中で計って、ここだってタイミングでバンと押すのだが、最後までクリアして見事賞金ゲットしたのは私は、ほんの2、3人しか見てない。その数少ないチャレンジャーの1人で、職業がオーケストラの指揮者だという女性がいた。そのひとのチャレンジは覚えている。感服した。四拍子で指揮をしながらボタンを押して、その動きで時間を計りとって、見事に腕を振り下ろすタイミングでボタンを押していた。四拍子の一泊目と三泊目でそれぞれ1秒。テレビ画面を見ながら、画面に表示されるデジタル時計の動きとチャレンジャーの腕の動きとが見事にシンクロしていた。一つ目と二つ目のチャレンジを見たときから「これはいく」と確信させる正確さだった。興奮や動揺を見せることなく、三つ目の最終チャレンジを成功して見せて、見事賞金獲得してガッツポーズをしていた。ほかのチャレンジャーは、無言で首振りをしていたり、練習してきた歌を歌って時間を計りとったり、色々いたはず。挑戦前のチャレンジャー紹介で練習風景や特徴が放送されるから、それぞれにプレイスタイルがあった。でも頭抜けてすごかったのはその指揮者のひとので、私は時々湯船に浸かっているときに潜って息止めチャレンジをするのだが時間を測るときには水中で小さく人差し指で、4の字を描いている。
ラッドウィンプスの曲にあるのは傘拍子。これに触れようと思ってたけれど紙幅が足りないのでこれにて終了。

#四拍子 #180521

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