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「俺がお付き合いしているお方だ」


『虎に翼』第100話。第20週「稼ぎ男に繰り女?」のラストシーンは、俺たちの轟が見知らぬ男性と手を繋いで寄り添っているのを寅子が見る場面から(来週の放送分にならないとわからないが、よねさんは轟たちのために席を外していたのかな?)。轟は、男性と視線を交わして、意を決して、寅子に言う。
「こちらは、遠藤時雄さん。俺がお付き合いしているお方だ」
どんな時にも全力投球でまっすぐな轟らしい、ちょっと肩に力が入ったカミングアウト。

ガイドブックPart2のあらすじには掲載されていたけどNHK朝ドラ『虎に翼』第20週のあらすじには出て来ていなかったので、今日まで書かずにいました。Xに流れている感想は、花岡の死に打ちのめされた轟が新しい恋人を得たことに好意的なものが多く、私が危惧していた「とどよねカップリングにこだわるファンからの反発」みたいなものは多くないように思えた。やはり『きのう何食べた?』のようなテレビドラマも広く受け容れられている今の時代ならでは、なのだろう。

もともと脚本の吉田さんは「今まで透明化されていた(いないことにされてきた)人々」を描く姿勢なので、寅子の再婚に絡めて、直明と田沼玲美、他のカップル(香子ことヒャンちゃんも来週は出てくることを予告で示している)も含めて、憲法14条の「法の下の平等」と恋愛・結婚・婚姻の考え方についての多様性を取り上げていくのだろうと思う。

私は「俺たちの轟」がとても好きなので彼が悔いのない選択をしてくれればそれでいいと思う(とても優三さんのトラちゃんへの愛には及ばないけど、どんな轟くんでも轟くんだと受け容れる)。

「ここには俺しかいない……虚勢を張ってどうする」と「あたしの前では強がる意味がない」のリンク
ひょっこり轟、かわい過ぎ
祝・山田轟法律事務所



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