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見えないアイツは私に何を教えたいのだろう?

「世の中、目に見えない物って、実は世の中の95%以上も存在しているんだ」と言われたことがある。

確かに、空気も見えない。もっと言えば、感情や愛情も、物質として存在してないし、私たちの体や表現を通して目に見えるようになっている。

「は〜、なるほど」と思ったと同時に、目に見えないものを信じる力って、大事なのかもと思ったことを、ふと思い出した。

と言うのも、多分にもれず、目に見えないアイツ(COVID-19)の影響を受けている。

日本や世界に広まらないよう、国や地域が推奨する封じ込め対策などなどを初め、お互いの協力が大事だと思っている。今はその話がしたいわけではなくて、ただただ、個人的に、アイツに一方的にやられている感に腹をたてている、という話だ。

うちの会社は4月末決算で、みんなで1年間一生懸命に目標を追いかけてきた。その中身は楽しいことばかりではなかった。いろんな出来事と感情を、みんなで乗り越えてきた。

おかげさまで、ムーンショットまで手が届くんじゃないかなって希望あったのだけど、アイツが登場し始めた。

自分が思っていた以上に目標にコミットしていたから

ソワソワして、どうしていいか分からず、お昼休みにドライブして気を紛らわせていた。

涙が出てきて、自分でも驚いた。

営業をやっていたときもあったけど、気持ちの入り方が全然違っていた。正直、こんなに会社の数字を自分ごとに置き換えたのは初めてかもしれない。

「本気で1年走ってきたもんね・・・」
自分にもう一人の自分が言った気がした。そうしたら、泣けてきた。

まだ戦いが終わっていないのにダメかもしれないと落ち込んだり、こんなにハードな1年を過ごしてきたのに・・・世界は残酷だ。今期ずっと思い描いていた、みんなで今期の終わりにハグして、ハイタッチして喜び合って、社長を胴上げしておいしいお酒を飲むイメージがかすれて悔しくなった。

みんなの顔が浮かんで、やっぱり諦めたくないという気持ちになる。
けど、良策が思いつかない自分に不甲斐なさを感じる。

自然と他のお客さんに電話するのも躊躇われて、昨日は静かに過ごしていた。

途中、専務が受注のお知らせをしてくれて、ハイタッチしたときに心がポッとあったかくなった。みんな頑張ってる、私も頑張ろう。

さて、どうしていくか

夕飯をバカぐいして、お菓子を大量に食べて、9時に寝た。
もう起きていたくなかった。
不安で夜中に2回目が覚めて、もう3回目は朝方になっていた。

さすがに諦めて仕事をしようかと思ったけど、そんな気分になれずに本を読み始めた。

今読んでいるのは、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』。


愛は技術、愛されるだけでなく、愛するとは?が書かれている。

カーテンのない部屋で、空の明るさが少しづつ変わっていくのを見ながら、本を読んでいたのだけど。読めば読むほど、結局頭の中は、仕事のことでいっぱいになった。結局読むのをやめて、今noteを書いて頭を整理することにした笑

「私は今、みんなに何ができるだろう?」

●暗い顔をしないで、目の前の仕事を一生懸命頑張ること。
●対策を常に考え、できる限りの行動を取り続けること。
●今発注をもらっているものを、しっかりと丁寧に進めていくこと。
●来期の準備に、時間を効率的に使うこと

つまりは、受け入れるということだった。

否定せず、悲観せず、できることをちゃんとやる。
必要以上に左右されず、課題に取り組んでいくこと。

暗くなる必要もないし、必要以上にアイツを責めても何の解決にもならない。大体、目標に対してはシーズン1・2の過ごし方だって影響しているんだから。アイツのせいだけではない。

東日本大震災の時や、リーマンの時も思ったけど、今回のアイツの件でも考えさせられた。

今回、私が強く感じているのは、
●時間の大切さ
●人は人を操作できない

ということ。

後から振り返って、「あの時こうしていれば」は、いくらでも出てくる。
目標達成が危ぶまれている時、「あ、シーズン1で私は本当に1秒1秒無駄にしなかったと言えたかな・・・」と考えたら、「サボってスタバにコーヒー買いに行ったな〜」とか、疲れたと言ってはダラダラ仕事していたな・・・なんて思うし、もっと早めにお客さん回りしていたら、楽しい案件に出会えていたかも知れないし、私が1週間後に出した提案書を2日で出したらもっといい成果になっていたかもとか・・・。

そういう「ちょっと後ろめたい事実」があるから、余計アイツのせいにしてやろう!的な甘えが出てくるんだろうなって思った。

「お前、今日までちゃんと後悔なくやってたか?」と、
アイツが試してきたのかも知れない。

そして、人は人を操作できないということ。

キャンセルになる案件を、こちら都合でやりましょうとは言えないし、そのつもりもない。みんな経営判断でそうしていると分かるから。

お互い納得の上で、共創することが大事。
一方が「今ではない」ならば、相方として「いいタイミングまで待ちます。それまで私も力をつけておきます」と尊重する。

ちょうど昨夜、友だちから「今、彼氏と別れ話になっているから話を聞いて」とLINEがきた。その話も、これにリンクする。

友だちは「最後に会った時は楽しそうにしていたのに、会わない間にどうして気持ちが変わったのか分からない!納得がいかない!」と言っている。

友だちには申し訳けないが、その彼にとって「納得がいかない」は、戻る理由にはならないのだと思いう。

両想いはお互いの気持ちで成り立つもの。
どちらか一方が上手にプレゼンしたり、逆にごねて契約を成立させても、そこに気持ちがなければ、一緒にいても実は片思い。それはお互いにとって、いい時間とは言い切れない。

お互いしかるべき時があるんだと思う。

私も後悔がないように、毎日愛を伝えていきたいな。

人ぞれぞれの感じ方

「コロナは、働き方改革を気づかせる機会なのかも」と私のメンターが言っていた。そういう捉え方も一つだし、私が私なりに気付きを得たことも一つだし、他の人はもっと違う捉え方や気付きを得ているかも知れない。

とにかく、アイツにただただ好き勝手されるのは嫌なので、
今日はニコニコと仕事をしようと思っている。

我が家からは、東の空は土砂降りだけど、西の空は青空が出ていて晴れている。「きっとこの後は、違う形で努力が実はず」と前向きになれていて、私はちょっと嬉しい。今日もみんなの顔を見たら元気になると思う。

みんなが楽しく、気持ちよく働けるよう、
まずは自分がそれを実践し続けようと思う。


2020.3.24 A.M.6:00


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