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働きアリ「犬くん」が「恐竜くん」にランクアップする息子の創作を編集した話

先週までの出来事
中2の息子の成績がわりかし悪く,危機感を覚えた父親(私)は,日曜家庭学習を決意し,実行に至った...
先週は,フィリピン版桃太郎
『バナナボーイ・アーミー・ゴーズ・トゥ・デビルズフォレスト』の話を考えたのだが,父の悪い癖で,口ばっかりだして,ほとんど父が作ってしまった...
その後,amazonで買ったキックミットを利用し,初めてのボクシングレッスンを行い,仕上げに東京ドームタイソン2R K.O.の動画を見て,往時のボクシングブームを説明したのだった...

父・ えー,今週は物語を作って貰います...とりあえずなんか作れ!(父は大体無茶振リストである)
 子:え~...作れって言われても...
父・そうだな...アリの話かなんかで良いよ!
 子:え~...じゃあ,「ある日,アリは餌を探しに行ったら,セミを見つけて持ち帰りました....」
父・早い!早い! いや,それをゆっくりと言うか,引き伸ばすと言うか,説明をたくさん付けるように話すのが物語な訳よ...
 子:ん~...「ある日,アリは,巣を出て,餌を探しに行きました...」
父・いや...名前だな! 名前が付くと身近に感じられるから,名前を付けよう!
 子:「アリの『犬くん』は...」
父・お~!!いいね! 一気に良くなったね! これは読者が食いつくぞ...そんでそんで!?

ある日アリの「犬くん」は巣を出て,餌を探しに行きました.
すると,死んでいるセミを見つけたので,巣へ持ち帰ろうとしましたが,
重くて動かないので,一旦巣へ戻りました.

 子:「巣へ戻って,仲間に手伝ってほしいと話しました」
父・いやだめだ! 危ない! アリは喋らないからな! twitterには沢山設定厨が居てさ,そういうの炎上しちゃう訳よ...触覚だな!
 子:「触覚をツンツンして,仲間にワケを話し,連れてきました...」
父・うーん,それで良いんだけど,せっかく「犬くん」がキャラ立ってるから,仲間にも名前が欲しいな...

巣に戻って,触覚をツンツンして,仲間に手伝ってと伝えました.
「犬くん」は「猫くん」と「狼くん」と「象くん」と一緒にセミのところへ
戻ってきて,4人でセミの下に入り,持ち上げました.
そして,巣にセミを持ち帰って,小さく切って,女王様へ餌を献上しました.

父・うーん,良いんじゃないか!
 子:「めでたしめでたし...」
父・続けろよ! ここで終わったら読者は黙ってないぞ...人気作は引き伸ばされる運命なんだよ.だからこそ鬼滅を終わらせたジャンプは英断だったんだ...
 子:とは言ってもどうしたら...
父・ここはやっぱ危機だ! ピンチが欲しい! そしたら盛り上がるんじゃね!?

子供がやって来て,アリの巣へ,ジョウロで水を零し始めました

父・おー,定番だね! 定番だけど,アリにとっては滅亡の危機だからな! そんでこれからどうなる?
 子:どうしようか...
父・結構なピンチだからな...そのまま行くとみんな溺れて死ぬ...
 子:どうすれば助かるかな...
父・知らん!! 作者だろ! でもさっき出てきた味方を使いたいよな...

このままでは危ないので,「犬くん」は仲間の3人を呼んで,子供の膝に登りました.
そして,4人で協力してくすぐると,子供はくすぐったくなって,逃げていきました.

父・お~...やるじゃん!マジ危なかった...
 子:「めでたしめでたし...」
父・少し早い! クライマックスが終わったから,オチを付けたいところではあるが...
 子:うーん...どうしたら..
父・さっき出てきた女王じゃないか...多分それでオチが付くと思う.
 子:「そして『犬くん』は女王様に褒めてもらいました.めでたしめでたし」
父・ケチじゃね? なんか上げた方が良いぞ...結構,犬くん活躍してるから貰っても良いだろ... 丁度いいのが欲しいよな...
 子:称号...
父・あー,良いんじゃないか! そこで良いモノ上げればオチになるよ!

そして「犬くん」は女王様に褒めてもらい,称号を貰いました.
「犬くん」は新しい称号「恐竜」を貰って,「恐竜くん」になりました.
終わり

父・決まった!! いや~,良いんじゃないか...初めに,アリへ「犬くん」と名付けるというセンスが,最後に効いてくるってのは,良いオチだよ!!
こ~ゆ~のをtwitterとかで絵描きさんを探して,お金払って描いてもらえば,運が良ければヒットする...って事なんすよ!
 子:(まんざらでもない顔)

今回はちゃんと息子が活躍して良いレッスンになった!良かった!
またやりたいが,キックミットを使ったレッスンも面白いから,使いたい...
次回の日曜家庭授業は,
「足が上がらないからハイはおろかミドルも打てない俺たち!
しかしローキックが膝横に決まれば相手の悶絶は間違いない! 獲得せよ! 勝利のカラテ・ローキック」の予定! 押忍! そう,押して忍ぶ...押忍の精神から...
来週も,レッスンレッスン!!

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