【感想】WHYから始めよ

今回は、Simon Shinekの「WHYから始めよ」について記していきたいと思います。

・この本を読もうと思った理由

情報化社会が進み、大量生産大量消費の時代は終わっており、新たな価値の創出が求められています。そして、自らの中にあるものから新たな問いを生み出す事にこそ価値があると考えます。そして、問いを生み出すには常々、なぜ?と問い続ける事が重要です。しかし、なぜ問いが重要とされているのかを深く理解したいと思った私には、それ自体が抽象的過ぎた問いでした。この問いを明らかにする手助けになるのではないかと思い、読み始めました。

 上の人から強制されたのではなく、みずからの意思で、全体のために行動を起こす事ができればいまより幸福な気持ちで帰宅し、いまより幸福な家庭を気づく事ができる。同僚やクライアントや顧客とよりよい人間関係を気づくこともできる。

 行動を起こすときは、何かしら心が動かされた時だと思います。しかし、実際に行動せず理想のみ語る人は多いと感じます。そこで行動を起こす理由、つまり理念を持つ事が重要だと考えさせられました。

ゴールデンサークル
WHAT:自分のしていること。誰もが明確に説明することができる。
HOW:自分がしていることの手法。価値観に差異を持たせること。
WHY:自分が今していることを、している理由。ほとんど名言できない。
 私がWHYを問うとき、それは、あなたの目的はなんですか、大義や理念はなんですかと尋ねているのだ。なぜ、あなたの会社は存在しているのか?なぜあなたは毎朝、ベッドから這い出し、出勤しているのか?なぜ、そんな事を気にかけねばならないのか? WHYにはお金を稼ぐことは含まれない。それは結果にすぎない。大半の組織や人間がWHAT→WHYの順に考え行動し、コミュニケーションを図っている。

 普段考えないような問いを読んでハッとさせられました。人生は1回しかないにもかかわらず、思考停止で世の中の価値観に自然と沿って生きていることに疑問を感じずにはいられませんでした。ただ無目的に生きる。それは呼吸はしていても死んでいるのと同じかもしれないと私は思います。自分の行動に、なぜそれをするのかと自問する事は、人生を豊かにする行為の一つだと学びました。

 ゴールデンサークルとは、自然の法則に準じた人間の行動理由を知る手助けとなるものですが、「なぜ」と自問する事ですべてを始めようと肝に命じておくと、以前よりも大きな事を達成できる事を示しています。WHY→HOW→WHATの順に考え、行動します。自分の理念に沿った行動をすれば、その理念を達成する為にどのような行動をするか、行動した結果できたものが理念を形として表しています。この順でコミュニケーションをとると人の心に響くことを学びました。確かに、目標を持っている人の話は面白いし、とても引き込まれます。特に、その目標を立てるに至った背景を聞いているときは相手の話に集中せずにはいられません。同時に、自分も相手を引き込むような話や、経験をしたいと思っているので、かなり響いた内容でした。

 なぜから始めることで、ものごとが自分ごとになっていくと思います。自分の内にあるものから始める事で情熱を持ち、人生をかけて行動する手助けになるのではないでしょうか。自分も信念を貫いて、死ぬときに後悔しない人生を歩みたいと感じました。

 

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