おもしろいってどういうこと?

面白いという言葉は、個人的には新しい発見をしたときに出てくる感情だと思う。例えば感染症で魚が死んだときに、その死んだ理由を細胞レベルで考察してみると、自然免疫をすり抜けて適応免疫が発動する仕組みについて知ることができたり、個々の白血球の役割が複雑なネットワークで繋がっていたりしていて、それを知ることは今までになかった知識を吸収する行為そのものであり、その行為ができたという喜びから「おもしろい」という感情が生まれてきている気がする。

あとは、人の発想とか考え方を聞くと、なぜそう思うのかについて知りたくなって、それについて知れば知るほど「おもしろい」という感情が湧いてきている気がする。知ることという行為が自分にとっての喜びの一種であり、そこから「おもしろい」という感情に変化していっている?ような気もする。

おもしろさみたいな曖昧な感情を追求することは良い面もあると思うが、自分みたいに知識欲に喜びを感じる人間からすると、おもしろさを追求すればするほど分からないことが出てくるという無限ループに陥る。理解したいが、理解しようとすればするほど分からなくなり、全体的な視点で見たとき時間だけが過ぎていくような場合もある。

喜びからおもしろさが生まれてくるなら、自分が何におもしろさを感じるかという問いよりもなにが自分を喜ばせてくれるかという問いを考えてみるのもまたおもしろいかもしれない。

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