ポニーテールについて簡単に調べてみた

 ポニーテールと言うとロングヘア―を後ろで縛った文字通り馬のしっぽみたいな髪型。一応古代エジプトや古代ローマにも存在したが、普及は1950年代のアメリカかららしい。確かに映画「アメリカングラフィティ」の女子学生や当時一世を風靡したオードリーヘップバーン等のポニーテールは活発な女性の時代の象徴だった。

 日本ではどうだったかというと江戸時代ぐらいまでは女性はいわゆる日本髪でロングではあるが手のかかったまとめ方をしており、ポニーテールに近い髪型は大正時代に「束髪くずし」なる髪型の出現まで待たねばならない。江戸時代の日本髪を明治に西洋化・簡易化したものが束髪で、それをさらにくずしたものが束髪くずしで、女性の活発化、社会進出と連動しているようにも見える。

 日本においてはむしろ一部の男性の方が古くからポニーテールに近い髪型をしていた。「総髪」のことである。医者、学者、神官等武士以外の男性にとっては一般的な髪型で、武士が月代を剃るのは兜着用の際の蒸れ対策なので、武士以外にとってはシンプルで合理的な髪型だったわけだ。土方歳三は総髪のイメージが強いがあれは元々は武士ではなかったし、合理的な思考の持ち主だった故と推測される。

 日本の女性にポニーテールが普及したのは80年代頃だろうか。安室奈美恵やAKBのヒット曲「ポニーテールとシュシュ」以来ダンス文化とも結びついて日本でも活動的な少女や女性の象徴になった感がある。

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