【MBTI】漫画版『デジモンアドベンチャーVテイマー01』のテイマーたちのMBTIと人間関係の相性を分析してみた【キャラ分析】
今回は特別漫画版「Vテイマー01」MBTI分析ですが、メンバーは八神タイチ・彩羽ネオ・彩羽レイ・豪徳寺マリ・シグマ・藤本秀人の6人です。
人間関係の相性に関しましてはVテイマー組同士と、特別に客演で出た大輔とVテイマー組の相性を書いております。
「テイマーズ」の秋山遼や「フロンティア」の拓也は現在調査中なので、ここでは触れませんので、ご了承下さいませ。
相性に関しては前回同様こちらを参照しました。
それではどうぞ。
Vテイマー組のMBTI分析
八神タイチ
分析結果:ISTP-T(慎重型の巨匠)
I(外向型。ここがアニメ無印の太一との決定的な違いであり、自分とゼロマル以外のことには基本的に興味がない徹底した単独主義者)
S(感覚型。頭脳明晰なのでN(直感型)かと思われたが、どちらかといえばバトルの状況に応じて最適解を生み出すという「戦術」の天才であろう)
T(思考型。感情的な面もゼロではないが、基本的には冷静沈着にどうすれば勝てるかを考え、しっかりと理詰めで相手を追い詰めて勝つ)
P(知覚型。必要とあらば共闘も辞さないし、長期的な計画を立てるよりも現場の状況に応じた柔軟な対応をもっぱら見せて動いていた)
T(慎重型。ここもアニメ版の太一と違うところで、無駄に俺が俺がすることなく、相手の出方を伺いながら戦術を組み立てているので、悪目立ちしていない)
アニメ版の太一と違ってこちらはSTP(感覚・思考・知覚)のベースだけが共通していて、残りのI(外向型)とT(慎重型)が大きく違うという結果になりましたが、これは「アドコロ」の方の太一も同じだと思います。
勝率100%の頭脳明晰な天才テイマーですが、同じ天才のネオやシグマとの違いはS(感覚型)ということで現場に応じた最適解をアドリブで作り出す「戦術」の天才であることが示されているようです。
以前にステータス化した時も「欠点らしい欠点がない完璧超人」と評しましたが、最大の理由としてはアニメ版とは真逆で単独主人公である分全員の長所のみを凝縮させた存在として描いているからでしょう。
その分、ライバル枠の彩羽ネオをはじめとした強敵たちとの高度な駆け引きやバトルそのものに集中できますし、アニメ版と違って無神経なところが全くないのが大輔と並んで好感度は高めです。
彩羽ネオ
分析結果:INTJ-A(自己主張型の建築家)
I(内向型。太一同様に、基本的には自分中心で物事を考えているし、誰にもその立ち位置には行けないというくらいの孤高の地位を確立している)
N(直感型。これはS(感覚型)であるタイチとの対比でそうなっているのだが、大枠の部分でどうすれば倒せるかを予め考えておく「戦略」の天才だろう)
T(思考型。妹のレイ絡みでは感情面を露わにすることもあるが、基本的には徹底した緻密な思考に基づく戦略で打ち勝つので、これに匹敵するのはタイチしかいない)
J(判断型。損切りが実に早くできてしまうのと、アルカディモンを何だかんだ究極体まで育成したその計画性の凄さたるや、並のテイマーでは到底真似できないだろう)
A(自己主張型。相手の出方を伺いながら戦うタイチとは対照的に、どんどん自分から手札を切っていくためにライバルとしての存在感は抜群で、デジモンカイザーすら凌駕していた)
アニメ「02」のデジモンカイザーの上位互換にしてライバル役の究極版といった感じのネオですが、INTJ(建築家)は創作物だと大体ライバル枠やダークヒーローとして登場することが多いMBTIです。
ネオはもう清々しいくらいに「悪」を貫き通した存在であり、しかもなぜそうなったかの理由づけまでしっかりしていましたから、デジモンカイザーとは大きく異なっています。
特にデスモンとアルカディモン育成からタイチのライバルとしての存在感を確固たるものにしたというのはあって、「戦術の天才」と「戦略の天才」が繰り広げる高度な駆け引きに毎回胸を躍らせていました。
デジモンシリーズには「2番手」は結構いますが「悪の華」を持ったライバル枠は全体を通してもネオくらいしかおらず、それくらい実はデジモンシリーズの中でも希少価値の高い存在です。
彩羽レイ
分析結果:ENFP-T(慎重型の運動家)
E(外向型。初対面で割とオドオドしていたタイチとは対照的に、相手がデジモンであっても人間であっても臆せず話しかけられるコミュ力の高さは外向的以外のなにものでもない)
N(直感型。兄がそうだったからというわけではないだろうが、漠然としていながらも想像力の豊かさと未来への前向きな意思を持っており、それが終盤で出る大輔並の鋼メンタルに繋がっている)
F(感情型。男性陣が基本的に理性で動く中で、彼女とマリ、秀人は感情をベースにして動いており、それがまたタイチに足りていない相手への思いやりの深さや柔らかさとしても出ているだろう)
P(知覚型。デジモンと仲良くするくだりがそうだが、相手のいいところも悪いところもちゃんと見た上で接することができるのは兄にはない妹ならではの最大の美点であろう)
T(慎重型。タイチ同様にあまり自分から出しゃばることはないためどうしても受け身になりがちだが、ここぞという時にはしっかりと自分を出しているのでビビリではない)
設定やビジュアルがアニメ版の空とヒカリを合体させたような設定だったのでESFJ(領事官)かINFJ(提唱者)かと思ったのですが、よくよく見ると大輔と同じENFP(運動家)でした。
現実世界で両足を骨折しても全くめげないし、最初はデジモンワールドの世界に驚いてもすぐに馴染む上、最後は兄のネオを説得してしまう神メンタルに「02」終盤の大輔の面影が重なります。
そんな彼女の前向きに未来を意思する豊かな想像力がタイチでもネオでも無理だった「想いの力」となってデジメンタルを輝かせ、アルフォースブイドラモン・フューチャーモードを誕生させたのです。
大輔もそうなんですけど、ENFP(運動家)って仲間たちがいざ窮地に立たされた時にこそ頼りになる最後の希望の一手というか最大の切り札という奇跡のポジションを担うのが似合っています。
豪徳寺マリ
分析結果:ESFP-A(自己主張型のエンターテイナー)
E(外向型。男性陣がみんなI(内向型)の中でレイと並んで誰とでも絡んでいける社交性の高さが特徴的に描写されており、レイとはまるでミニオンズみたいだった)
S(感覚型。タイチと同じようにアドリブで戦術を編み出すのが得意であるが、タイチとの違いは論理的思考に基づいていないので予測不可能なものであるということだ)
F(感情型。レイと並んで何かとリアクション大王として描かれているし、喜怒哀楽もはっきりしているために、それがシグマやネオら思考型の男性陣との対比にもなっている)
P(知覚型。タイチとの対戦を見ればわかるように、彼女の闘い方はアドリブだらけであり、尚且つ感情型だからタイチにとっては苦手なことこの上ないものである)
A(自己主張型。レイが慎重型であるのとは対照的に自分を出していくし、だからこそネットアイドルとして注目を浴びてしまうのではないだろうか)
マリに関してはもう疑いようもなくESFP(エンターテイナー)であることは劇中の描写からわかります、アニメ版でいうところの太刀川ミミ枠ですね。
ミミとの最大の違いはA(自己主張型)であり、しかもたった一人で究極体のロゼモンまで育成しているので、言うなれば太刀川ミミ究極体がマリでしょうか。
タイチとの対戦で負けてからはシグマやマリとの絡みが多いのですが、そのどちらとも相性がいいので、癖が強いものの悪目立ちしないのがいいところです。
レイとは違う形でわかりやすい本作の「癒し」「華」であり、彼女がいたからこそ激動の終盤でも暗くなりすぎずに済んだというのが挙げられます。
シグマ
分析結果:INTP-T(慎重型の論理学者)
I(内向型。これはもう普段はマスクで自分の素顔を覆い隠していることから心を閉ざしているのが丸わかりで、これでE(外向型)はあり得ません)
N(直感型。ネオ共通している要素として、常に大局を見据えながらデータ分析や戦略を組み立てているので、だからこアルカディモンの正体が何なのかを分析することができたのかもしれません)
T(思考型。パソコンを扱いながらの緻密なデータ分析はアニメ版の光子郎と瓜二つであり、マリとは対照的に徹底した知略でタイチを苦しめ、またそれが味方になっても役立っていた)
P(知覚型。ここもやはりJ(判断型)のネオとの大きな対比になっていて、現場に応じた柔軟な対応を見せているところからも窺えるし、決して相手の価値観を決めつけたりしない)
T(慎重型。これはもうタイチとの高度な駆け引きを見ればわかるように、常に相手の特徴を現場で分析しながら戦略を編み出しているので、逆に言えば先発は苦手である)
マリ同様に完全なINTP(論理学者)であり、パソコンを使っての戦略の割り出しからリサーチ・分析まで含めて完全な泉光子郎の上位互換にして究極版というところでしょうか。
ネオとの違いとしてP(知覚型)かつT(慎重型)があり、タイチとの高度な情報合戦はまさに「戦術の天才」VS「戦略の天才」というべき注目の好カードでありました。
まあアニメ版とは違って、漫画版はタイチ以外全員デジタルワールドに来る前に究極体まで育て上げている屈強な天才テイマーばかりで、それが凄くもあるし怖くもあるんですけどね。
そんな彼だからこそアニメのダークマスターズ編で出てきたピエモンの比ではない強さと怖さを醸し出すことができたのではないかと思います。
藤本秀人
分析結果:ISFP-T(慎重型の冒険家)
I(内向型。あまり自分から人と関わろうとするのではなく、すでに見知った人と打ち解けて、その人たちとの繋がり大事にするタイプであることが示されている)
S(感覚型。これはネオやシグマとは対照的なところで、基本的には目の前の情報を元に戦い方を編み出すものであり、決して思考の抽象度自体は高くない)
F(感情型。初登場時はT(思考型)かに思われたが、それは無理矢理そう思い込んでいただけで、本来の彼は思いやりがとてもある情け深い人である)
P(知覚型。これもやはり最初はJ(判断型)のように描写されていたが本質ではなく、常に現場に応じた最適解を出すというアドリブタイプだろう)
T(慎重型。ネオの影に隠れているが、決して自己主張をするのではなく、相手の出方を伺いながら戦うところはタイチ・シグマとの共通点である)
最初は正義にこだわってる姿が見受けられたのでてっきりISTJ(管理人)だと思ったのですが、読めば読むほど本質はISFP(冒険家)であり、要するに石田ヤマト枠です。
まあヤマトと違ってこちらはデジタルワールドに来る前から彩羽兄妹と良好な関係性だったのでタイチとの対決以外で暴走してしまうような危なっかしさはありませんでしたが。
言ってみれば健全なISFPですし、慎重型でもあるからこそオーグとメルーガを育て上げてオメガモンへのジョグレスまでたった一人でできてしまうのでしょう。
強さで言ったら彼も相当なものですが、残念ながら本作では上位陣のタイチとネオが規格外の天才すぎたこともあり、相対的に今一つ地味な印象は拭えません。
メンバー同士の相性
最高(★★★★★)
八神タイチ(ISTP)×彩羽レイ(ENFP)、豪徳寺マリ(ESFP)×シグマ(INTP)、八神タイチ(ISTP)×本宮大輔(ENFP)
良い(★★★★)
八神タイチ(ISTP)xシグマ(INTP)、彩羽ネオ(INTJ)x藤本秀人(ISFP)、彩羽レイ(ENFP)×豪徳寺マリ(ESFP)、彩羽レイ(ENFP)×藤本秀人(ISFP)、彩羽レイ(ENFP)×本宮大輔(ENFP)、豪徳寺マリ(ESFP)×本宮大輔(ENFP)、藤本秀人(ISFP)×本宮大輔(ENFP)
普通(★★★)
八神タイチ(ISTP)x豪徳寺マリ(ESFP)、八神タイチ(ISTP)×藤本秀人(ISFP)、彩羽ネオ(INTJ)×シグマ(INTP)、彩羽レイ(ENFP)xシグマ(INTP)、シグマ(INTP)×藤本秀人(ISFP)、シグマ(INTP)×本宮大輔(ENFP)
悪い(★★)
豪徳寺マリ(ESFP)×藤本秀人(ISFP)
最悪(★)
彩羽ネオ(INTJ)x豪徳寺マリ(ESFP)
特殊(?)
八神タイチ(ISTP)x彩羽ネオ(INTJ)、彩羽ネオ(INTJ)x彩羽レイ(ENFP)、彩羽ネオ×本宮大輔(ENFP)
人数が少ないので人間関係の相性もはっきりしていますが、何がすごいと言って6人という「02」メンバーと同じ数でありながら最高の相性がタイチとレイ、シグマとマリの2つもあることなんですよね。
まあシグマとマリはアニメで言う光子郎とミミみたいなものですけど、タイチとレイは本当に理想のヒーローとヒロインの関係性だったし、またそれが番外編のコラボだと大輔と最高のコンビネーションを発揮しています。
その上でタイチとシグマ、彩羽兄妹と秀人、レイとマリがとても相性がいいと言うのも美味しいところで、またライバル関係のタイチとネオ、そして彩羽兄妹が監督と選手のような特殊な関係と言うのも面白いところです。
大輔がここに加わるとさらに面白い関係性が出来上がるので、思えば大輔って無印組や02組よりもVテイマー組と一緒に冒険させた方が良かったのでは?と思うくらい親和性があります。
逆に相性普通なのがタイチとマリ、タイチと秀人、そしてネオとシグマというのも納得で、この組み合わせってそれぞれの戦いを見ればわかるように技の潰し合いみたいになってしまうんですよね。
そして相性が悪いのがマリと秀人、そして最悪なのがネオとマリというのも納得できてしまうところで、他メンバーが間に入ってくれるからこそタイチ+彩羽兄妹+エイリアス3の関係性が成り立つのだと思います。
何が凄いって番人タイプ(SJ型)以外が全員揃っている上に、個人としてもコンビとしてもまとまりがいいということであり、これは無印や02がまとまりなさすぎたり偏りありすぎたりするのとは対照的です。
まあ漫画版だからこそ人数を必要最小限に絞ることができたということなんでしょうけど、ぶっちゃけアニメ版よりもこっちの方をアニメ化して欲しかったなあという程にバランスが良すぎます。
まとめ
漫画版の方のMBTIをまとめてみましたが、アニメ版とは違って個々のキャラクター設計とその描き方・見せ方に無駄がなく、だからこそ歴代最高傑作になり得たのだなあと感心します。
アニメ版だと無印組は多彩すぎかつ不健全すぎてまとまりがないし、02組は逆に仲良しこよしすぎて緊張感に欠けるところがあるというのはありますが、「Vテイマー」はそれが全くありません。
1つ面白いのは、ダークヒーロー枠の彩羽ネオ以外は全員P(知覚型)ということであり、これはちょうど「02」が大輔以外全員J(判断型)であるのとは対照的です。
また、男性陣がI(内向型)で女性陣がE(外向型)というのもアニメ版と違っているところであって、それらが決して無駄にならずにちょうどいい匙加減に収まっています。
ただ、これは『テニスの王子様』の越前リョーマもそうなんですけど、主人公がISTP(巨匠)の作品は主人公が無敵な代わりに敵もめちゃくちゃ強いやつばかりなんですよね。
ネオはもちろんですけど、エイリアス3なんて最初から究極体であり、後半の強さのインフレの凄まじさは全国大会編のインフレを彷彿させるくらいの強さでしたし、アルカディモンの絶望感はアニメの比じゃありません。
だって、アニメって8人がかりでもアポカリモンを強制封印するのがやっとだったのに、漫画版は同姓同名の並行同位体が終盤以外はほぼ一人でそれ以上の偉業を成し遂げているというのは凄まじすぎます。
そのタイチと即行で仲良くなって最強のコンビネーションを見せた大輔って実はアニメよりも漫画の方が魅力的にそのキャラクター性を描くことができたのでは?と思えてなりません。
そういう思いもあって、実は以前に大輔を「Vテイマー」の世界に出張させてタイチと共闘させるなんて小説を書いたことがあったのですが、タイチと大輔の相性が最高すぎて描いてて楽しかったです。
ここからもわかるのですけど、レイや大輔のようなENFP(運動家)って下手に主人公枠で出すよりも客演で特別な伝説枠という名の切り札・強キャラとして描く方が美味しいのではと思います。
アニメでは大輔とブイモンの魅力は100%出しきれないということが今回のMBTI分析からもわかるでしょう。
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