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アサヒスーパードライと他のを飲み比べる

僕は昔、アサヒスーパードライ党派だった。
家でよく見た銘柄は、スーパードライとマグナムドライだった。
父の嗜好なんだと思う。

スーパードライは数年前だったか、突然甘いが強くなり、端的に「美味しくなくなった」と感じるようになった。

それからは黒ラベルと赤星を軸に、キリンラガーに行ったりプレミアムモルツに行ったり、マルエフはケグからだよなー!!と思想を強めたりしている。

2024年ゴールデンウィークの最終日、ヘッダーのラガービール群の協力を得て「スーパードライは本当にドライでは無くなったのか」を試そうというのだ。

これは醸造家でも飲食業でもないシンプル消費者が、自分の好みを書き出したものだ。
信用も信頼もいらない。
同意があれば、それはそれで欲しい。


0 スーパードライ

まずは比較対象のベースに飲んでしまおう。
素面から入っていく。
グラスは 500mL ジョッキで、洗い立てではなく、冷凍庫から出したキンキンの物だ。

やはり「甘さ」を感じ、そして後味に「水っぽさ」を感じている。

これを僕は「美味しくなくなった」と形容せざるを得ない。
スーパードライに求めるものは違うのだ。

強烈な日本式ラガーらしさのファーストインプレッションと苦味を感じ、苦味を味の濃いツマミ、───ツマミは食べ物でなくてもいい。贔屓の球団が馬鹿勝ちしてる高揚感でも、タコ負けしている怒りでも、真夏の風呂上がりの熱気でもいい。───で上書きし、ツマミを強烈なインプレッションと苦味で洗い流す……。
僕はスーパードライにこそ、それを求めている……。

やはりスーパードライは、もう、過去のものと言わざるを得ない。

2018年6月の牧野由依さんのライブグッズ

1 バドワイザー

スーパードライを開けた勢いで、そのままバドにケンカを売る。
グラスはうしとらブルワリーのUSパイントグラス。
UKパイントではないから、400mL以下の缶に適したサイズだ。
もちろん、これも冷凍庫から出発している。

牧野由依さんのライブグッズだった 500mL ジョッキは、洗って水気をよく拭きあげ、冷凍庫に戻ってもらっている。

現行スーパードライで感じた嫌な甘さ、嫌な水っぽさはほぼ感じない。
味に気味の悪いピークが現れないからか、ポジティブな気持ちで次へ次へと飲んでいける。
現行ドライは「水っぽさ」を感じたくないから次へと進むのだが、これはフラットな気持ちで、───それこそ食中の水と変わらない。───呑み進められる。

「甘さがない」と言えばそれは嘘か、味覚が鈍感なのだろう。
甘いは甘いが、現行スーパードライの「それ」に比較すれば、はるかに均整のとれているいいバランスだと感じている。

正直に言おう。
今のスーパドライをよく味わった後のバド、めちゃくちゃに美味い。

うしとらブルワリーのUSパイントグラス

2 マルエフ

マルエフといえば、特定の居酒屋に出荷される生ビール。
それが缶ビールになって久しい、といえるくらいの時間が経つ。
サントリーのウイスキー向け 700mL のジョッキに入れてシバこう。
あたりまえのように冷凍庫から出したから、持ち手までキンキンだ。

うしとらブルワリーのUSパインとグラスには、冷凍庫への出戻りを命じている。

ピークらしいピークは無くはない。
飲食のタイミング次第で苦味のピークを感じることもあり、後味でどこか穀類の味わいを感じる。
味の濃さでいえばバドよりも薄い気がするのにも関わらず、それでいてただの薄味ではない印象。
缶に印刷されてるとおり「まろやか」といえばいいのか、かつてのスーパードライ寄りなのかは呑む人次第かと思われる。

ただ、現行スーパードライの「甘ったるさ」というのは無いが、かつてのスーパードライのようなキレがあるワケではない。
こたつに鍋とか、串焼き、おでんとかに合うのだろうか。

味付きのホルモン・タレのように「口に残る味の濃さ」を感じるご飯の場合、お酒側がボコボコに負けて死ぬだろう。
食いながら呑んでいるため、この感想に間違いはない。
洗い流すようなパワー感は、さすがに持ちあわせてないようだ。

サントリーの 700mL ジョッキ

3 オリオン ザ・ドラフト

正直に言おう。
今回の大本命だ。
ロング缶がないので普段は買わないが、間違いなく大本命。

マルエフより呑んだ感がありつつ、あっさり感もありビールとして美味しい仕上がり。
甘いは甘いため、苦味とかキレを求めるという意味では、昔のスーパードライの代わりにはならないだろう。

ただ、ここまで来ると酔いが深くなってきていて、文字の打ち直しも増えてきている。
推敲も上手くいかなくなるだろう。
素面で飲んだら、もっとスッキリ呑めるかもしれない。
味についても正確性が増した感想が出るはずだ。

この状態でも美味いのだから、このオリオンというのは優等生なのだと思う。

アイドルマスター M@STER OF IDOL WORLD!!2015のジョッキ。たぶん350mLとか

4 アサヒドライクリスタル

ここまで呑んできていて、突然のドライクリスタル。
実をいえば、アサヒのラインナップを他社のビールと比べるのも目的だ。
アサヒビール株式会社は、オリオンビール株式会社の販路にだけ成ればいい、そういう危険思想が脳を駆け巡る。

初めてのドライクリスタルは、現行スーパードライから「甘さ」と「水っぽさ」をシンプルに取り除いた物だと感じている。
かつてのスーパードライのような苦味も。
バドやマルエフに感じた穀類すら全く感じない。

嫌味のない、何もなさ。

ローアルコールだからと舐めていたが、ヘタにスーパードライを買うならこちらを選びたい味だ。
かつてスーパードライ党だった人、少し呑んでみないか?

冷凍庫にリコールしていて前線に復帰した、ゆっちの500mLライブジョッキ。

5 サッポロ生ビール黒ラベル

今カレ。
赤星はふくよかな味わいで良いのだが、ちょーーっと高い。

700mL のジョッキに注ぎきった黒ラベル。
これがとても良い。

個人的にはもう少し苦くてもいいが、後味の水っぽさと穀物感は相当に少なく、缶ビールのラガーはこれでいいと感じている。

冷凍庫から叩き起こされたサントリーの 700mL ジョッキ。

6 結論

結論なんかない。
俺は現行スーパードライを買うことはないが、好きな人は飲めばいい。
「行った店のナマがスーパードライだった」と不貞腐れる人間ではないから、俺としても飲むタイミングは普通にある。

酒だ食い物なんてものは、高いのでも有名人が講釈タレた物でもなく、1回イッて好きなヤツだったらそれでいい。

ハジメテの人だけが、身内の酒飲みに倣えばいい。
ナンモワカランところに訪れる、ハズれ回ほど辛いものは無いのだから。




7 これ書いた人の好きな酒

ウイスキー

ウイスキーは「サントリー和イスキー 膳」から始まり、アイラ島に落ち着いてます。
山崎や響などの国産ウイスキーを通ったあと、行ったお店で出会ってしまいました。
かつての僕は「パズドラ」のプレイヤーだったから、アイラ島のメニューに目を奪われてしまったんです。
「パズドラ」には「歴龍」というジャンルでアイラ島の醸造所の名を冠するドラゴンが5体、実装されています。
水のボウモア/火のアードベッグ/木のラガヴーリン/闇のカリラ/光のラフロイグです。
メインは「ラフロイグ」、サブで「アードベッグ」と「ボウモア」を飲んでいます。
「ラフロイグ・クォーターカスク」が一番好きでした。
どうして終売してしまったの……ロアよりも好き……。
ソサエティは金ないんで無理です。

スペイサイドも好きで「グレンアラヒー」の甘さはたまらないですね。

ターキーとバーボンなら、バーボンのほうが好みです。
炭酸で割ります。

缶の角ハイ、トリスも好きです。
メッチャ飲みます。

ワイン

死ぬ。
相性がどうしようもないらしく、300mL 行ったら翌日に残るタイプです。
良し悪しを感じる前に死にます。
白ワイン・赤ワインの差はなく、出てくれば楽しく、おいしく飲めます。
下手すると記憶を吐き出す程度です。

だからか。
銘柄が分からない。

スパークリングワイン類

フランスのシャンパンも好きですが、シャンパーニュ地方のレディは高い。
スペインのカヴァが主軸です。
ワインと同じように、良し悪しを感じる前に舌と体が終わるため、カヴァをガバガバ行きます。
ワインと異なり、700mL級 1瓶ならセーフです。

日本酒

宮城県の「稀世」、栃木県の「鳳凰美田」、新潟県の「上善如水」を軸に嗜んでいます。
ヘンでしょう?
基本的には純米大吟醸・純米吟醸を飲むのですが、ふくよかさ or スッキリさに収束しがちなため、ブレ幅が欲しいときには特別純米を探しに行ったりします。
「稀世」を飲んだあとに「鳳凰美田」を飲むと、「鳳凰美田」が複雑すぎて頭がおかしくなるので、この2種は同時に行ったことはありません。
この2種はどちらもふくよかなタイプ……だと思いますが、ウイスキーに比べたら全然飲んでないため……。
「稀世」は純米大吟醸の生酒1種しかないため、買ったら確実に表情の移り変わりを楽しめます。

焼酎

負けます。
一番飲んできたのは麦焼酎の「山紫水明」で、一番負けたのは芋焼酎の「黒霧島(お湯割り)」です。
「山紫水明」は非常にスッキリ飲みやすく、割ろうものなら1瓶1日で消えます。
「黒霧島」や親戚の「紅霧島」は濃すぎて負けました。好きですが、お湯割りはすぐ酔って負けます。

泡盛

泡盛は「これが好き」というより「こう割る」という頭だけがあります。
「泡盛のコカ・コーラ割り」
これね。
「海乃邦」をいただいた過去もあるのですが、ちょっと過去すぎて……。
「海乃邦」はロックでどうぞ。

他の酒

ズブロッカ、いいですよね。
イェーガーマイスターもいいんですけど、ズブロッカのほうが好きです。
冷蔵庫で冷やし切った、とろとろのズブロッカを飲むのが良い。
テキーラについては、最近ちゃんとしたテキーラを買えてないのでよう分かりません。
アブサンはクセがありすぎて、自宅に1本は要らないですね。飲み切るまでめっちゃ時間かかったので。アブサンスプーンも持ってないですし。

ビール

ラガー/旧スーパードライで始まって、IIPA、IPA、ヴァイツェン、マイルドエール、ポーター、グルート、ケルシュ等々色々飲みました。
全部好きです!!!!
これからの時期、重いやつよりマイルドとかキンキンに冷えたケルシュが欲しくなりますね。

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