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ヨリを戻しても恋心は戻らない…。まあそんなに簡単じゃないか…。でも道を選ぶ理由は単純でもいいのかもね。

恋人と、また、付き合うことにした。

でも、いままでと変わらない私では、また同じことの繰り返しが待っているだけ。
だから、これをきっかけに、私も変わることにした。

いままで(実は)気を遣っていた部分を、やめてみることにした。

たとえば。
気持ちのないときには『好き』や『大好き』や『愛してる』を口に出したり文字にしたりしない。
とか。

たとえば。
違和感を覚えたことは正直に伝える。
とか。

たとえば。
素の自分を、もっと出してみる。
とか。

・・・。
その程度だけど。笑

それから彼の申し出に「しばらくセックスはしない」というのがあったので、その話にも同意しておいた。
「カラダ目当てじゃない真剣な気持ちだってことを伝えたい」と言っていたが…。
カラダ目当てだと感じたことは一度も無いし、なんならそれ目当てでも構わないけど。笑
まあ、彼が「僕の本気を見せる」というので、見せてもらうことにした。

私相手に、そんなところ、こだわらなくてもいいのに。
本当の私のこと、理解してないんだろうな。←毒。

「僕のことを大好きだった、あの時の気持ちに戻って欲しい」と彼は言うが。
私、そーんな単純な人間じゃねーのよ?笑←毒

てなわけで。
「愛してる」のハートマークが乱れ飛ぶ彼のラインが来ても、「好き」も「大好き」も「愛してる」も入れない、正直者な私。

一緒に過ごしても、ふとしたときに「別れていた時の辛い気持ち」を彼にちくちくと伝えてしまう私。

彼がこの先の話をしても「それまでに別れるかもしれないし…」と思ってしまい、無邪気に同意できない私。

別れているあいだに他のオトコと連絡を取っていたことを明かし、彼に切ない思いをさせてしまう私。

だってさー。
あんな目にあってさ!←毒

何も無かったように「大好き!」とか。
「ずっと一緒にいよう」とか。
言えない。
無理無理。笑←毒

彼からの愛をもらうたびに、冷めていく私の心…。


だけど。

そんな自分が嫌で。
彼のことを大切にできない自分が嫌で。
心の中で毒を吐く自分が嫌で。
彼の愚痴を友人に言う自分が嫌で…。

やっぱり別れたままの方が良かったか。
一度、友だちになってみるのも良いのかもしれない。
案外、そのほうがうまくいくかもしれないなぁ。
友だちなら深く付き合わないから表面的には大切にするだろうし。

そっちのほうがお互いのため??

揺れる心。

彼にその気持ちをラインで正直に伝えてみた。

しんちゃんのことを大切にしたいけど、大切にできない。
こんな気持ちのまま恋人でいても、良いことがないと思う。

しんちゃんを大切にしない自分のことが嫌だし、私に大切にされないことで、しんちゃんも嫌な気持ちになると思う。

ふたりの関係が良くないままで恋人でいると、楽しくないことが起きてしまう。

また、前のような気持ちで、しんちゃんのことを好きになりたいと思うけれど、いまの私には、それができない。

いつかまた、しんちゃんのことを大好きって思える日が来たらいいな。

それまでは、友だちでいようよ。

彼へのライン

このほうが、いいんだろうなぁ、きっと。
そんなに好きじゃない。とか、大切に思えない。とか、そんな相手と恋人でいたら…。
いままでの恋愛と同じように、相手に酷いことをしてしまうかもしれない。ぞんざいに扱うようになるかもしれない。

しんちゃんに酷いことをしてしまうぐらいなら、離れる方がお互いのため。

きっと「別れる」選択が「正しい」んだろうなぁ。

そんなことを考えていると。
彼から返事が来た。

「わかった。さくらがそう思うのなら、そうしよう。また、いつか、会おうね。」

…。
ヤケにあっさり引き下がったな…。

と、急に、寂しくなる。
私は馬鹿だなぁ。

別に試したわけじゃないし、別れるのが「正解」だとも思った。
それは、本当。

だけど。

「いつか会おう」って…。
いつ??

今日会おうって約束してたのに?

この先は気軽に、彼に会えないのか…。

やっぱり、イヤだ!!!←馬鹿。笑

慌ててラインを送る。

私「やっぱり今日、会いたい!」←馬鹿。笑

彼「待ってるよ」

彼の家に行き、玄関でハグをする。

慣れた身体。
いつも通りの優しいハグ。
心地よい彼の空気感。

やっぱり失えないな、と思う。←チョロい。笑

彼「僕がさくらを傷つけた。だから、すぐに気持ちは戻らなくて良い。でも、気持ちが戻らなくても良いから、一緒にいようよ。グチグチ言っても良いし、文句も言って良い。僕を大切にできないことも、わかった。だけど、一緒にいよう。絶対に気持ちは戻るから。それまで僕は待つから。全部受け入れるから。」

私「気持ち、戻る…。のかなぁ?」

彼「さくらの気持ちが戻るように、僕が頑張る。僕が酷いことをして、さくらに辛い思いをさせたから、今度は僕が頑張る。だから、恋人でいよう。」

私「もしかしたら、私、寂しいだけ、かもよ??」

彼「それでもいい。一緒にいるのがいい。」

まあ。
そうだね。

「正しい」だけが道じゃない、か。

一緒にいたいのか、いたくないのか。

そんな単純なことだけで、道を選んだって、いいのかもしれない。

オトナだけど。

人間だから。
イキモノだから。

一緒にいたい。
離れたくない。

その気持ちだけ、あれば。

いまは、前ほどは大切に思えなくても。
一緒にいたいと思えるあいだは、一緒にいようか。

恋心の熱量は減っても。
大切に思えない時間があっても。

いまでもまだ、他の誰よりも好きなことには変わりは無いから。