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別れ話は純喫茶で-恋するふたりの約束

満たされたセックスのあとのピロートーク。
「愛してる」
「幸せだね」
「絶対ずっと一緒にいようね」
「別れないほうがいいよ、絶対」
と言い合うふたり。

恋人の肌はさらさらですべすべ。
くっついているだけで気持ちがいい。

「愛してる人に愛してるって言えるのが本当に幸せー」

ここでふと。
先日読んだnoteの内容がアタマをよぎる。
(名前を出してリンクを貼っても良かったら、出させてください!)

せっかく仲良くなっても。
恋人という関係が破綻すると。
すっぱり縁を切らなければならなくなる。
せっかく仲良くなれたのに。
そんなの、もったいない。

それで。
提案した。
私「せっかく、こんなに仲良くなったのに、もしも別れたら、しんちゃんとの縁が切れちゃうのは、もったいないなって思うのね。」
彼「まあ、僕たちは別れないけどね!」
私「でもさ、どんな事情が起きるか、わからないよね?もしももしも、別れることになったら、離婚調停並に、ちゃんと話し合おう?」
彼「…。さくらの離婚調停は一年半かかったって聞いたけど…。笑」
私「双方が納得してれば一回で済むの!笑」
彼「へー」
私「喧嘩してブロック削除でそのまま他人になるなんて、嫌だな。こんなにちゃんと付き合ってきたんだから、別れる時は顔を見て、ちゃんと話しよう?」
彼「ブロック削除は…。僕、ごめんなさい。いつもさくらに申し訳ない…。」
私「いーの!でさ?オススメの喫茶店があるんだけどね。純喫茶。そこに集まって別れ話しよ?」
彼「えー?喫茶店で?僕の家でもいーじゃん」
私「別れるとなったら、公の場のほうがいいでしょ?人の目があるほうが、ちゃんと話できるし」
彼「なるほど、そうかもね。それで?」
私「オムライスがオススメなのね!でも大きくて一人では食べきれないの。だから、それを逆側からふたりで食べ進んで、食べ終わったところで解散しよう。」
彼「オムライスは食べたいけど、別れ話は嫌だなぁ…。別れないでね?」
私「別れないよ!笑」
彼「じゃあ、さくらに、オムライス食べに行こうって誘われたら、僕、覚悟していくよ。」


恋にはいつか、終わりが来る。

最後に「楽しかったね」って言って。
握手をして。

また会いたくなったら友だちとして会える。

そんな関係で、この恋が終わればいいなぁ。
そんなの、ただの理想だって、わかってるけど。

彼「でも僕は別れないと思うよ?」
私「私も。別れないと思う。」

クスクス笑いと、繰り返されるキス。
幸せな午後。

そのオムライス。
本当に超オススメなんだけど。

でも、一緒に食べられなくても、いいな。

あなたとずっと一緒にいたいから。