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2020.07 道北旅行<2日目:猿払→利尻富士>

2日目。晴れ予報なので、日の出を見に行くことにした。
この日の猿払村の日の出は3時49分。夏の道北を舐めていた。

北海道宗谷郡猿払村

3時台なのに外が明るい。東京では信じられない光景だ。

雲が広がっており見えないかもしれないが、一応海岸へ。

北海道宗谷郡猿払村

ギリギリ日の出を拝めたがその後すぐに雲の中へ入ってしまった。

北海道宗谷郡猿払村

宿へ戻り二度寝。明るいとはいえ3時台なので歩いている人はいなかった。

5時過ぎに宿を出発。4.3km内陸へ歩き、鬼志別から始発のバスに乗る算段だ。

北海道宗谷郡猿払村
北海道宗谷郡猿払村

宗谷丘陵の綺麗さを見せつけられた。つい2週間前まで都民だった人間にこの風景はダメージが大きすぎる。

写真を撮りながらのんびりと鬼志別の市街へ。市街地にもエゾシカが平然といた。

北海道宗谷郡猿払村

廃止から31年も経つが、未だに残る駅の案内にいざなわれて鬼志別駅跡へ。

北海道宗谷郡猿払村
北海道宗谷郡猿払村

バスの時刻までまだ時間があるので村役場を訪問。猿払村役場は猿払地区ではなくここ鬼志別にある。

北海道宗谷郡猿払村

バスターミナルの中にある天北線資料室を見学してからバスに乗った。他に乗客はいない。

鬼志別 0637→宗谷岬 0724 宗谷バス 天北宗谷岬線 稚内行

途中の集落から地元の方を乗せつつ、バスは宗谷岬の手前にある丘陵地帯へ入った。襟裳岬へ行った時と感覚が似ている。

北海道稚内市

ついに宗谷岬にやって来た。初めての宗谷岬訪問が鬼志別からのバスという人は少ないだろう。
朝7時とのことで、ライダー数人を除けば観光客はほとんどいなかった。

北海道稚内市
北海道稚内市

樺太は残念ながら見えなそう。間宮林蔵も悲しんでいる。

北海道稚内市
北海道稚内市

坂を上り、大岬旧海軍望楼へ。1902年に建てられた望楼で、日露戦争で重要な役割を担った。国境を感じさせられる。

北海道稚内市

隣には宗谷岬灯台も。重要な国際海峡である宗谷海峡の安全を守るため、高台に設置されている。

北海道稚内市

宗谷岬には平和の碑や平和の鐘などがあるが、中でも印象的なのは祈りの塔だった。1983年9月1日に発生した大韓航空機撃墜事件の犠牲者の慰霊碑で、高さは発生年を、16枚の羽は遭難者の母国を、269枚の御影石は遭難者の数を表している。

北海道稚内市

ここからは宗谷丘陵を3時間かけて歩く。宗谷黒牛の放牧や風力発電所、周氷河地形など見どころが尽きなかった。

北海道稚内市
北海道稚内市
北海道稚内市
北海道稚内市
北海道稚内市
北海道稚内市
北海道稚内市

フットパスの終わり近くには「白い道」が伸びている。稚内の名産であるホタテの貝殻を砕いて敷き詰めた3kmほどの道だ。
車やバイクで来ている人もいたが、徒歩でこそこの道を楽しめる気もする。

北海道稚内市
北海道稚内市

途中からの下り坂では、遠くに稚内の市街地やうっすらと利尻山も見えた。

北海道稚内市
北海道稚内市

舗装路に変わり、宗谷の市街地へ下りてきた。

北海道稚内市

この近くには宗谷厳島神社と宗谷護国寺がある。宗谷地域は江戸時代末期、津軽藩や会津藩の武士によって守られていたが、多くが厳しい気候により亡くなったという。

北海道稚内市

宗谷 1125→南駅前 1159 宗谷バス 天北宗谷岬線 稚内行

行きよりは乗客の多いバスに乗り、稚内の市街地へ。ロードサイド店舗も増えてくると南稚内に着き、ここでバスを降りた。

北海道稚内市

稚内での使命はただ一つ、学生証の捜索。南稚内駅は有人駅なので、昨日の特急車内に落としていないか確認していただいた。結果は無かった。

続いて稚内警察署へ。遺失届を書き、連絡を待つこととなった。

気を取り直し、稚内駅周辺へと向かう。副港市場内にある樺太記念館を見学した。小樽でも見た国境標石のレプリカはここにもある。

稚内駅へ。

北海道稚内市

3年前に初めて来たときはようやく辿り着いた感が強かった日本最北端の駅も、このように来てしまうと感動も何もない。
食堂に入ったが、船の時間を勘違いしており注文する前に出てきてしまった。

フェリーターミナルまで猛ダッシュ。離れているとは思っていなかった。

北海道稚内市

検温を済ませ、いざ乗船。稚内から更に先の島へ行くとは感慨深い。

稚内港 1430→鴛泊港 1610 ハートランドフェリー ボレアース宗谷 鴛泊行

稚内の市街地が段々遠くなる。北防波堤ドームは外から見ると割と防波堤らしい。稚内の街歩きも近いうちにしたいものだ。

宗谷湾

ノシャップ岬を廻ると、いよいよ利尻の島影が見えてきた。

日本海
日本海

朝も早かったので客室で寝ていると、あっという間に利尻が近づいてきた。
山頂まで綺麗に見えてラッキーだ。

日本海

利尻島に上陸。歩いて宿へ向かい、チェックインを済ませた。
日の入りまでまだ2時間半もあるので街を歩く。

宗谷バスは2009年まで東急グループに属していたこともあり、東急バスの車両が移籍している。東京で見慣れていた塗装の車両が最北の離島を走っている姿は感無量だ。

北海道利尻郡利尻富士町

役場も忘れずに訪問。利尻島には2つの町があるが、こちらは東側にある利尻富士町。1990年に東利尻町から改称した。

北海道利尻郡利尻富士町

鴛泊港の脇にあるペシ岬を訪れた。海鳥が多く、夕方の帰巣の時間だからか鳴き声が凄まじい。

北海道利尻郡利尻富士町
北海道利尻郡利尻富士町

岩肌に這うように伸びる登山道を登り、頂上へ。日本海と利尻富士の絶景を堪能できた。

北海道利尻郡利尻富士町
北海道利尻郡利尻富士町
北海道利尻郡利尻富士町

ここで夕日を見ても良いが、夕日は別にスポットがあるので下る。下りはかなり怖かった。

北海道利尻郡利尻富士町
北海道利尻郡利尻富士町

鴛泊の市街地は北西に延びており、この時期は夕焼けが綺麗。

北海道利尻郡利尻富士町

その名もずばり、夕日ヶ丘展望台へ。既に多くの人が集まっていた。

北海道利尻郡利尻富士町

振り返ると利尻富士の秀峰が見えるのもまた良い。

北海道利尻郡利尻富士町

段々と寒くなってきたが、礼文島へ沈む夕日は見ごたえがあった。
「花の浮島」という形容がぴったりな、本当に浮島のような美しい島に見えた。
大学生のうちに礼文島にも行ってみたい。

北海道利尻郡利尻富士町

セイコーマートで夕食を買い宿へ戻った。こうした離島の生活を支えているセイコーマートは道民にとってインフラ同然だろう。

宿で同室になった方が、学部は違うが同じ大学の先輩だった。バイクに乗って旅されているとのことで色々お話を聞かせていただいた。

翌朝も日の出を見ようと思うので早めに就寝。

2020/07/04

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