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2018春旅行<7日目:鹿児島→東京>

いよいよ最終日。西に来たので夜明が遅い。
昨日は賑わっていた天文館も、6時台だと人影はまばらだ。

鹿児島県鹿児島市

フェリー乗り場まで歩く。早朝の鹿児島は昼間とは違った街に見えた。

鹿児島県鹿児島市

目の前に見える火山島まで、片道15分の船旅である。

鹿児島港 0701→桜島港 0717 桜島フェリー 桜島行

鹿児島県鹿児島市

上陸!
接続するバスに乗る。

桜島港 0720→東白浜 0736 鹿児島市営バス 東白浜行

鹿児島県鹿児島市

東白浜のバス停がいきなり退避壕。克灰袋が積み上げられていたり、道路に灰が積もっていたり早速桜島を感じられた。

鹿児島県鹿児島市

東白浜 0754→黒神中学校前 0813 鹿児島市営バス 黒神口行

桜島の東側にある黒神地区へ。1914年の大正噴火で東側は大きな被害を受けた。

現在埋没鳥居として知られるのは腹五社神社の鳥居で、大正噴火の際に軽石や火山灰に埋め尽くされた。当時の村長によって噴火の記憶を残すため保存された。
こんな大災害がたった100年前に起きていたとは想像できない。

鹿児島県鹿児島市

ここから先へはバスが無い。バスが無いなら歩けばいいじゃない。
集落もほとんどなく、雄大な景観が続く。

鹿児島県鹿児島市
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しばらく歩くと桜島口に着く。大正噴火の溶岩流により大隅半島と陸続きになった地点である。かつては瀬戸海峡によって隔てられており、薩摩藩の造船所もあったという。

鹿児島県鹿児島市

山の間にあたるため風が強かった。写真を撮っていたら側溝に落ちて派手に怪我したが、近くにトイレがあったので傷の応急処置はなんとかなった。

桜島の南岸を歩く。

鹿児島県鹿児島市
鹿児島県鹿児島市
鹿児島県鹿児島市

最初に着いたのが有村地区。ここは大正噴火まで東桜島村の中心部だった。現在では西に進んだ湯之地区に支所が置かれている。
有村地区は大正溶岩流に埋まり、展望所や遊歩道が設けられている。

鹿児島県鹿児島市
鹿児島県鹿児島市

バスで港へと戻る。

溶岩展望所前 1000→旬彩館前 1018 鹿児島市営バス 桜島港行

鹿児島県鹿児島市

道の駅桜島を兼ね備えた桜島旬彩館へ。桜島は世界一大きな桜島大根や世界一小さい桜島小みかん、ビワが有名である。

ビジターセンターも見学。火山に関する展示で桜島をよく理解できた。

鹿児島県鹿児島市

湯之平展望所へ行くためにバスを待つ。外国人を中心にものすごい行列だった。
ここで枕崎で会った方にまさかの再会。この後展望所へ行くということでご一緒させてもらえることとなった。

鹿児島県鹿児島市

一般人が入れる最高地点の展望所。鹿児島市内もよく見えた。市街との間に潜水艦が停泊していると教えていただいた。

鹿児島県鹿児島市
鹿児島県鹿児島市

車へ戻ろうとしたとき、乗ろうとしていたバスがやってきた。鹿児島市は観光客が何を求めているかちゃんとわかっていると感じた運行ルートだ。

鹿児島県鹿児島市

フェリーターミナルまで送っていただいた。ここまでの旅行のことを話したりした。出会いは大切だと実感。

鹿児島県鹿児島市
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桜島、面白かった。また今度来よう。

鹿児島県鹿児島市

桜島港 1230→鹿児島港 1245 桜島フェリー 鹿児島行

港から一直線で山へ。城山へと登る。

途中には鹿児島本線の城山トンネルがある。扁額には西郷隆盛の座右の銘「敬天愛人」が掲げられている。

鹿児島県鹿児島市

もう少し登ると、西郷隆盛が最後の5日間を過ごしたとされる洞窟がある。最後は故郷鹿児島で過ごしていたというのがなんとも。

鹿児島県鹿児島市

城山の展望台へ。眼下には鹿児島市街、対岸には桜島がくっきり見えて美しい。これぞ鹿児島といった風景である。

鹿児島県鹿児島市

近道で市街へ降りると照国神社に出る。幕末に活躍した第28代当主・島津斉彬公を祀っている。西南戦争や鹿児島空襲の被害に遭ったが、今も鹿児島の中心、城山の麓に鎮座している。

鹿児島県鹿児島市

宿で荷物を回収し、いざ帰路へ着く。秘境駅として知られる竜ヶ水駅を訪れるため、急いで鹿児島中央へ向かう。

鹿児島県鹿児島市

高見馬場 1441→鹿児島中央駅前 1447 鹿児島市電2系統 郡元行

鹿児島駅の発車時刻を見て行動していた。次の列車は1時間後。
昼食を摂り、駅周辺を散策して時間を潰した。飛行機の時間もあるので竜ヶ水は諦める。

鹿児島県鹿児島市
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鹿児島中央 1545→隼人 1631 JR日豊本線 普通 国分行

鹿児島県霧島市

肥薩線まで時間があるので周辺をぶらぶら。国史跡に指定されている隼人塚を訪れた。

鹿児島県霧島市

大和朝廷に平定された隼人の霊魂を供養した供養塔と考えられていたが、現在では平安時代の仏教遺跡とされている。

隼人 1700→嘉例川 1723 JR肥薩線 普通 都城行

鹿児島県霧島市

嘉例川駅で下車。夕立が凄い。

鹿児島県霧島市

嘉例川駅の駅舎は1903年建造の県内最古で登録有形文化財。昼間や特急停車時間帯は多くの人で賑わうが、この列車で降りたのは自分一人だった。

鹿児島県霧島市
鹿児島県霧島市
鹿児島県霧島市

雨も上がったので空港まで4.5kmを歩く。

山の中にある空港のため、誘導灯や滑走路の人工感が強い。

鹿児島県霧島市
鹿児島県霧島市

あたりが真っ暗になった頃、鹿児島空港に到着。

鹿児島県霧島市

鹿児島空港 2100→羽田空港 2220 JAL654便 羽田行


こんなにゆっくりした旅は初めてだったが悪くない。荷物を置いて観光出来たり、前日と同じ列車で旅を始めたり、鉄道を乗り回していた旅から離れて気づく魅力も多かった。次の旅はどうなることやら。

2018/04/07

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