催眠と暗示
暗示を入れるには催眠誘導が必ず必要なのか
結論から言っちゃうと必ずしも必要ではありません。
これは私的な解釈ですが、良くこの話題が出るのは催眠術の定義によるものなのかな?と思います。
まず何と言っても「催眠」と云うワード自体がややこしいですね。
これが混乱を招く要因なのでは?と思います。「眠りを催す」って事ですからね。
私が書いた記事をご覧くださっている方はもうお分かりかと思いますが眠ってはいません。
※1. でも確かにこの状態は、ぼんやりしているように見えますね。
では催眠術ショーなどで暗示が発動している人は?完全に意識がはっきりしていますよね。
何故?催眠状態なのに覚醒?と混乱しませんか?
だとしたらこの状態は後催眠暗示が発動しているのと同じ状態?いいえ、後催眠暗示とは違う現象です。
後催眠暗示とは完全覚醒状態で発動するもので、ケースによっては数日後に発動する事もあるのです。
どうですか。ますますわからなくなって来たでしょう。
催眠の定義を改めて考える
催眠とはトランス状態に誘導し暗示を入れ発動する事なのか、或いは暗示が入り発動したら催眠なのか。
どちら?
前者はトランス状態を介して暗示を入れる。後者は暗示によって結果を出す事が目的 前者と後者ではどこに重きを置くのかゴールは同じでもその過程と手法や目標とするものが違うのです。
そんな理由から私は催眠術とは対象者をトランス状態に誘導して催眠暗示を行うものと解釈しています。
ここで改めて疑問
催眠誘導とトランス状態が無くて暗示入るの?
回答:入ります
これが大きなポイント
「そんなわけ無いだろ」と思う方も少なく無いと思いますが、簡単な暗示は催眠術師でなくても出来ます。
悪意なくてもうっかりやってしまう事もあると思います。
「怒ってる?」
怒ってないよ😊
「怒ってるように見える」
怒ってませんよ😅
「そう?本当は怒ってるよね」
いやいや!そんな事ないって😂
「え?なんでそんな強く否定するの?怒ってるでしょ」
怒って無いと言ってるだろ!😡
「ほらやっぱり怒ってる〜😭」
このように感情変化なんてあっさり入ります。※2. 特に内容がネガティブなほど入りやすいです。
これも暗示の一つ、他者を怒らせる感情変化です。あまりに身近すぎて判らなかったでしょう。
そう考えると日常にありふれていますよね。
これは感情変化のみについて書きましたが、応用すればショーで見られるような不思議な現象を起こす事も可能です。
暗示はトランス状態無しで入りますが、催眠術とは少し違う道筋のテクニックやタイミングで入れているのだと考えます。
という事で暗示と催眠暗示を分けて考えるとわかりやすくなるんじゃないですかね。
まとめ
催眠術と暗示の関係は切り離して考えると理解しやすいです。
とすると催眠暗示と暗示は別物???さにあらず。同じですが使い方に違いがあります。
催眠術は催眠誘導するから催眠術と呼ぶ。
※1.と※2.についての詳しいお話や個人的な思いについては、またいずれ。
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