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催眠術は信じていないとかからない?

おそらく皆様の中には信じていないとかからない、と考えている方も少なからずいらっしゃると思います。
本当にそうなんでしょうか。では信じていない人とのセッションは上手く行かないのでしょうか。

信じてもらわないと始まらないと言っちゃう人

人を介して催眠の施術を行うこともあるのですが、ちょっと困ったなぁと思うのが、被験者様とお会いした際に仲介やキャスティングした方が「こういうものは信じてもらわないと何も始まらないので、まず自分は催眠にかかるんだって信じてくださいね」って言っちゃうことです。これ一発目にされちゃうとその先余分な時間をかけなくてはならなくなるので嫌なんですよね。
第三者がこんな事言うだけでも困るんですから術師となる人がこんな事言っちゃだめですよ。

信じると云う事を何故押し付けてしまうのか

もうこの時点で成功率を二分の一以下に下げてしまっていますね。
これが理解できていなければ、催眠誘導が出来ても催眠暗示がからきしダメだって事ばれちゃいますよ。
まず「信じていない人は、かかりません」という間接暗示をいきなり飛ばしています。まさにガッつきさんですね。
なぜこんなことを言ってしまうのでしょうか?答えは明白です。催眠をかける自信がないからです。
はい、ここで更に成功率が下がりました。
次です。被験者さんにとって信じることを押し付けていますね。

被験者さんがそれ聞いてどう思うか


a)「そうなんだ!じゃ信じなくっちゃ!頑張ります!」
b)「ウザいなぁ何で?」
c)「あ、やっぱりね胡散臭いと思っていたんだよね」
d)「勿論信じてます早くかけてかけて!」

思う事は被験者さんによって様々ですが全てその先に進む為の妨げになります。

解説

おそらくほかのパターンもあると思いますが先に記した4通りのパターンについて解説しましょう。
a)「そうなんだ!じゃ信じなくっちゃ!頑張ります!」
被験者さんにプレッシャーをかけてしまっています。ですが催眠の何を信じてどう理解して良いか当然わかりませんよね。自分で見聞きして知った先入観が固まってしまったらそれは当然逆効果となります。大体被験者さんに頑張らせてどうするのですか。
b)「ウザいなぁ何で?」
当然ですが反感買っています。しっかり話聞いてもらえなくなりますよ。
c)「あ、やっぱりね胡散臭いと思っていたんだよね」
疑いが確実なものとなりました。とりあえず話を聞いてはもらえますが、そういう気持ちでお話を聞いている方に何を説明できるのでしょうか。
d)「勿論信じてます早くかけてかけて!」
a)のパターンと共通する部分がありますが、自分の中で催眠に対するイメージはすでに出来上がっていますので、ともすれば過剰な期待や誤った催眠の知識を正し理解していただく機会を逃してしまいかねません。

ではどうすればいいの

言うまでもありませんが、疑うな!と言わない事です。
まるで興味を持っていなかったり催眠の類に嫌悪感を抱いているわけでなければ大体お話は聞いて貰えるものです。
ですから信じて!を押し付けるのはやめましょうね。誰の為にもなりません。
そもそも信じてほしいのは術師側の都合でしかないですからね。


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