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催眠の解除

「催眠は一晩寝たら解けるって聞きますが本当ですか」
こう聞かれる事が何度かありました。
これをまに受けて催眠を解除しない術師がいたとしたら、とんでもない話だと思っています。
正しくは「催眠状態は解ける場合が多いが催眠暗示は入ったままの事が多い」です。
こんな事催眠を正しく学べば基礎中の基礎で、よほどいい加減なテキストでない限り解除の方法とその理由が書かれていて、何も今更私が言う事でもない訳ですが、こんないい加減な話が未だに出て来るので、こうして書いているわけです。

何事にもケジメはあります

私が催眠を教える時にはまず最初に解除から教えています。
自動車の教習も止まり方教えますよね。全く一緒です。

遊園地に行ってそのままそこで生活をする人は居ないでしょう。
職人が仕事を終えて帰る時に道具を放置して帰りますか?
野球を始めましたプレイボール!ゲームセットはありません。いつまでも勝負付けないで時間の制限無く続けましょう!
ありえませんよね。

何事にも終了はあって、最後に「お片づけ」をするのです。
お片付けをしないとお道具が散らかったままになりますよね。
綺麗なキラキラしたものならまだしも、大体残るのは日常生活に無用なモノばかりです。
学術的に言えばこのような状態を「催眠の後遺症」と言います。
催眠をライトに楽しみたい方にとっては大袈裟な言い方と感じるかもしれませんね。これは情報交換を行う上で必要な共通の認識・語句ですので特に深く知らなくても良いと思う方は「解除は必須」だけ心がけて頂ければ良いです。

余談ですが私が被験者や後遺症などの小難しい語句を使う理由はここにもあります。
スラングなどで意思の疎通を図るのはケース、世代他様々な条件によって難しい場合もあるので統一された約束事を使う方が良いと考えているからです。
勿論他にも理由は有りますがここでは割愛します。

ー閑話休題ー

催眠の解除をしない理由はなんでしょう。
思いつくのは
○面倒くさい
○かけて遊ぶ事が出来ればそれで満足
○解除しなくて良いと聞いた
○そもそも解除を知らない
○わざと残している
○解除するのを忘れた
このくらいしか思いつきません。

最後のわざと残している は何かプラスの暗示で残すケースはあるので全否定ではありませんが、何か悪意を持って残すのであれば感心できませんね。
いずれにしても不勉強、不誠実から来るものだと思っていますので、いま一度解除の必要性を考えてください。

他に催眠解除をあえてしない理由ってあるのかな?

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