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【二次創作BL】いまさら2023年12月に出した同人誌の思い出!

 こんにちはおたくです。
 なんか前回の個人的メモが思ったより役に立つ?みたいなので?調子に乗って他の覚書も載せます。
 以下の文章はしずかなインターネットに載せていた文章の編集再投稿です。しずイン書きやすいけど検索に引っかからないからね。

 推しカプの同人誌を出しています。(今までの経緯:https://privatter.net/p/9596955https://privatter.net/p/9972430
 二冊目の本を出した2023年5月以降、その年の冬コミックマーケットに参加しようとなんとなく決めました。
 やるぞー!

 最初の立案:たぶん六月
 五月に出した本がオフセット表紙だったので、オフセット表紙特色刷りのことはかなり考えており、その時点では「赤と青の組み合わせ」「手触りと光沢が両立する組み合わせ(一冊目の同人誌的な特殊紙PP)という発想のみでしたが、とりあえず印刷所さんに見本を見せてもらいに行ってきました。
 候補としてまず行ったのはプリントウォークさん!(https://www.print-walk.co.jp)多色刷りの制限が少なく、一冊に切り出す変形断裁なら追加料金なし、オフセット表紙にオンデマンド本文の組み合わせができるので小部数多ページで新書が出したい私にはとても好都合で大好きな印刷所さんです。
 印刷所さんからさまざまな資料をもらってモチベを高めつつ、しかしコミックマーケットは八月半ば以降申し込みが始まるので待ち……申し込みました!

 申し込んだので真面目にやるぞー!
・テーマカラーは赤×青で「雨が降る」
・見返しも赤×青にしたいので白い紙にRGBで刷るのでは……ちょっと違う!
・特殊紙に色の変化が出るPPをかけたい
・お話としては長くない一本道のシリアス
 というあたりを検討しながら資料を見て、何となくの仕様が決まったら2023年9月24日の赤ブーブー通信社さんイベント『GOOD COMIC CITY』に行きました。
 このイベントはあらかじめweb登録しての入場なら無料であり、あまり混んでいる時期でもなかったのですが多数の印刷所さんがブース出展していたので、ほぼ印刷所さん巡りのために行きました!結局運命の出会いした薄い本とかアクセとか買ったけど!
 ここでプリントウォークさんに装丁のしたい点、迷っている点を伝えました。具体的には
・赤い紙に青い印刷をのせたい
・そちらの見本で見た赤上質に青メタルインキ印刷の見本が綺麗だったので、それを『ビオトープ ベリーレッド』でも可能ですか
・それらを印刷した上から「白オンデマンドトナー」を印刷出来ますか……その……サイトメニューにはありませんが
・ここまで聞いてもらって悪いんですけど……またもサイトのメニューには載っていないどころか非推奨って書いてありますしまだ思い付き程度なんですが……その上から『ホロPPプレーン』をかけてもらえますか
 といったことを尋ねました。回答として
・ビオトープの赤は深いので、そこに青メタルを出したいならさらに下へ白インク刷りをしたほうがいい
・オフセットの上からオンデマンドトナーのせは可能
・ただビオトープにトナーのせした上からホロPPという組み合わせについてはテストが必要(トナー面積によってはPP剥がれるかも)
そして
・テスト印刷は早めに問い合わせてほしい。たぶん冬は……戦になる!
 とのことだったので二日後には改めて問い合わせてやってもらいました。

ぬらぬらしてグロくてカッケ〜!

 10月初めに届きました。オフセット印刷部分までテストすると試し刷りで一冊軽く刷れるくらいお金がかかっちゃうので、肝心のオンデマ部分必要面積だけ刷っています。
 結果としてかわいいー!かわいいと言うと語弊がある!シリアスギラギラ!というわけで決まりました。
 決まったので原稿をしました。表紙も作りました。

 これが版です。左上端からzに刷り順です。色は白・メタルブルー・空・白トナーとなっています。
 白押さえの上からテーマカラーのメタルブルー、それだけだと「雨」そして文字情報の視認が下がるので空色インク、差し色を足して引き締めるための白トナーです。
 入稿しました。表紙は11/20で本文は12/11でした。
 冬コミのスペースに届きました。わーい。

 思い付きで表紙に空押しを、そして銀刷りのトレペカバーを足しています。
 トレペに銀トナーをうっすく刷るとパールみたいに微妙に光りながらちゃんと透けるという気付きがあって良かったです。
 浮かび上がるタイトルと背景からカバーをとるとめちゃくちゃギラギラで良くなったなと思いました。メタルブルーの上に空色インクを重ねたところもきちんといい青が見えていて、思った通り白トナーが枠感をよく出しています。ただ……想定よりもオフセット白押さえが薄くしか出なかったのでオフセット白が出るところ作らない方が良かったかなーというのは……ある!

 本文体裁はこんな感じです。オンデマンド色刷りフェアで空色刷りを選択、テカりが怖いのとせめて少しでも目に優しいコントラストを……ということで灰色がかってガサガサの本文用紙グレーバルキー(タブロ)を選択しました。遊び紙はクロマティコベリーレッドで、開いて最初は真っ赤の向こうにただ文字が透け、遊び紙をめくると青まみれです。擬似小口染めの要領で本の天だけ青くしました。雨なので。

 調子に乗って赤に銀刷りのカードもふろくでつけました。なかなかに面白い本になったと思います。新書90pですが存在感があります。
 加工に対して念入りに準備したので入稿したあとめちゃくちゃ時間が出来ましたが、その年の冬は印刷所さんが各所大変だったらしくて栄光さんがパンク宣言を出したりしたので、余裕入稿してよかったなあと思います。時間の余裕がありすぎて

 あと三冊新刊作ったり

 お友達の表紙を手伝ったりしました。
 思い出はいろいろありますが、赤と青の本の思い出はそういう感じです。原色のほんもいいですね。そして変なことをしようと思ったら準備は早いに越したことはないですね。

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