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02. July(和訳)(Japanese Subs)

July和訳です。

Good Grief 1st Album "SAD STATION" がリリースされました。まだの人は必ず!聴いてください。



僕の育った家は、祖父母の家の丁度となりにあって、

祖父は一見穏やかだけど活発な人で、
いつもテレビで相撲を見てるか、畑に行くかを繰り返していた。
時折、近所のお年寄りが家を訪ねてきて、幼い僕にとってはまるで得体の知れない世間話に花を咲かせていたが、

人が訪ねてくれば大抵の場合、和菓子かミカンが余ったので、僕には都合が良かった。

祖父がしょっちゅう相撲の話をするので、
僕はその会話に乗ろうと少し見栄を張っていた。
多分本当は何も知らなかったんだけど、
今の横綱がどうだ、
新人の誰々がどこの出身だ、
などといった会話に、僕は進んで乗ろうとした。

祖父は家の近所にある中華屋をやけに気に入っていた。
僕はそこでレバニラにお酢をかけるうまさを知り、チャーハンは他の料理より提供に時間がかかると知った。
それに、出前の皿にかけてあるサランラップは熱くて危ないから、慎重に剥がさなきゃいけない。

そういう小さな思い出の断片が積み重って頭の片隅にあった事も、
今こうして文字を打つまでは思い出さなかったんだから、不思議だ。



祖父の葬儀の後、式場の喫煙所に叔父たちが集まっていた。

しわくちゃになるくらい泣いてしまったから少し気まずかったけれど、気を紛らそうとそこに立ち寄ってタバコに火をつけた時、

急に自分の中で「孫のヤス」が縮こまってしまって、
この一家の中でもう僕は「大人」だという現実が、心の表面にジクジクと染みていった。

目の前にいる親族のみんなは、
20年も前には膝あたりの高さの僕を見降ろしていたのに。

Julyはそんな祖父との別れを思って書いた曲。

もう悲しみに暮れている場合じゃないんだ。
乗り越えなきゃ。


Watch my cigarette burn
Let it wash away my feelings
I'm so desperate to learn
How I figure this out my way
(燃えるタバコを眺めて
この感情を洗い流そうとする
どうすれば自分なりに踏ん切りがつけられるのか
僕は必死で知ろうとしてる)

耳鳴りと幻想に
思い描くんだ
Your last word to my face
(あなたが僕に突きつけた最後の言葉)

Now I'm 24 it hurts so bad
You were always there to help me out
(もう24を迎えた
辛くてたまらないよ
あなたはいつも僕を助けてくれたのに)

さよならの瞬間に
離さないで
hold me down ah
(最後まで見守ってて)

風に揺られ flying flying
夜が明けるまで 待って

(I'm still waiting here)
I've spent too many years
Staring from the window
((待ち続けているよ))
(窓から外を覗いたまま
あまりの年月を過ごしてしまった)

声を枯らした
七月の雨

I know loving you will make me sad
And the hourglass is flowing fast
My flooded mind is going mad
Just drag me out of this place in my head
You've gone so far
(わかってるんだ
あなたを愛することで悲しい思いをするってこと
砂時計の流れは早まっていき
僕の心の洪水はどんどん狂っていく
頭の中のこの場所から
僕を引きずりだしてほしい、
だってあなたはあんなに遠くへ行ってしまったから)

(Just drag me out!)
((引きずりだしてくれ!))

風に揺られ flying flying
夜が明けるまで 待って

(I'm still waiting here)
I've spent too many years
Staring from the window
((待ち続けているよ))
(窓から外を覗いたまま
あまりの年月を過ごしてしまった)

声を枯らした
土砂降りの雨

I'm done being a sad boy
I'm moving past this
Cause it's my life

(悲しい少年でいるのはもうやめた
乗り越えてみせるよ
自分の人生だから)


Though you're the only one I'd call for help

(もし助けを求めるなら、
必ずあなたを呼ぶだろうけれど)

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