リーグ戦について

リーグ戦はすごい。

僕は生まれてこの方、メジャースポーツをしたことがない。
サッカーや野球など、地上波で皆が追っかけてるスポーツに本気で取り組んだことがなかったのだ。
それでももちろんスポーツ観戦は好きだ。
Jリーグも、プロ野球も、ある程度好きなチームがあって、どこが勝っているか程度はニュースで追いかけていた。だがリーグ戦をフルで視聴するほどの熱意はなかった。
そんな僕が、麻雀のプロリーグ、「Mリーグ」を観るようになった。
月、火、木、金。仕事を早く終えて、リアルタイムで観れる日は欠かさず観ていた。
好きな選手が出場する日は欠かさずチェックした。自分の応援するチームの順位変動がかかっている日は仕事を早く終わらせて家に帰った。
友達の家で一緒にみたり、自分の家でみたり。試合を観ながらああじゃないここうじゃないと語り合った日もあった。
午後5時近くになれば仕事中でも構わずTwitterをチェックした。誰がスターティングメンバーなのかを知る為だ。自分の推しの登板日であればもう仕事はとてもじゃないけど手についたものではなかった。

リーグ戦というシステムは本当にすごい。

応援する何月が増せばます程、想いもそれに比例して大きくなっていく。
その年に起きたドラマチックな出来事や、印象的な試合は後世に伝説として語り継がれ、その目撃者であることを誇りに思う。
一試合一試合の積み重ねなので、分岐点となる局面や、いわゆる「天王山」的な日が生まれる。

毎日追いかけるからこそ、日々に変化が生まれる。
試合の結果で一喜一憂したり、最高の気持ちで夜ベットにつくことがある。その逆も然りだ。

例えばそれは、ある一つのチームを応援していれば、一つのストーリーとして歳を重ねるごとに蓄積されていく。

強かった時代、弱かった時代、伝説的な試合やはたまた珍事件。毎日観ていて尚且つ積み重ねているからこそ、それは一つの物語としてファンに認識される。

ドラフトなどの新しい風も吹く。新しく応援したい選手も毎年増える。
その傍らで、引退もある。小学校の頃好きだったあの選手が、今シーズンをもって引退なんてことをしばしば。リーグ戦を通して時の流れを感じる。

リーグ戦は毎日家に帰りたくなる理由をくれ、そしてファンに感動を届ける素晴らしいシステムである。

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