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扇物語読了

扇物語読みました。面白かったです。今回はその話をします。例の如くネタバレあります。個人の感想です。

おうぎライト

とりあえずまずは阿良々木に謝んないとな…という感じ。(なんでも妖怪のせいにするなとか言ってごめんな)でも普通に老倉の隣に引っ越すのは不気味。そういうとこだぞ。

食飼命日子、今までちょこちょこしか描写されなかったのでやっとガッツリ描写されたが良い〜めちゃくちゃ好みだな。命日子についてはおうぎフライトまで触れたのちに再度触れる。

戦場ヶ原の謝罪、適度に小ネタが挟んであるせいで深刻感が無くて、それが阿良々木の視点なんだろなとなって良かった。(今更?みたいな蒸し返しを謝罪でしているのもそれに拍車をかけている)老倉の謝罪は普通にギャグになってるな。好きだが。

日傘、どんどんキャラが盛られていく…西尾維新が日傘の事が好きなのはよーく伝わった。この感じだと死物語にもかなり食い込んで来そうね。黒桐幹也ばりの探偵スキルすご(万能キャラの風格)後、神原マジで一言も話さなかったな…(日傘に食われてんじゃん!後ミイラも解決してないじゃん!)

扇くんのパートは謝罪の暴力性、みたいなのをベースに書かれていてその辺結構納得がいく話ではあった。(確かに理不尽に怒られるより理不尽に謝罪された方が反応に困るしキツいな)でも若干このくだりが長いというか…冗長というか…

妹と寝てるのはまあ仕方ないね。はい。

八九寺、可愛い。八九寺可愛いね八九寺って思いながら八九寺のパートは読んでた。

彼クン、本人登場は正直意外だった。「本気の時はカメラに映らない」は後の展開と合わせてかなり好きな言葉選びだな(吸血鬼性の匂わせ)

落葉と妖魔令、敢えていうならショボいブラック羽川みたいな怪異だなと。忍による解決は強引かつ何も解決してない姑息療法ではあるが俺はこのオチに特に不満は無かった(「吸血鬼はメンタル系怪異に弱い」「吸血鬼パワーの出番は無さそう」「定期的に現れる忍」「なぜかあらすじに書いてある忍の名前」と忍についてバンバン匂わせてからの吸血オチなので)姑息療法云々も今までも割とそうだったしなと。でも吸血鬼でもヤバいみたいな話を出しときつつ普通に力業で勝っといて、「最後に忍も割とキツかったらしい」で補うのはなんだかな…と思わなくもねえが。阿良々木のロマンチスト的な表現や下りは話の締めとしては結構さまになるというかかなり好きな雰囲気ではあった。ボナペティ、確信犯。(発売日の翌日に「人として」のコミカライズが無料公開されるしこれやるために「人として」をコミカライズに入れたのかとまで言いたくなる。)

「お前ら全員道を誤れ」カッコいいね。

間に挟まる語りが戦場ヶ原の語りだったのは普通にすっかり騙されましたね。ヴェールドマン仮説などで犯人の語りが挟まる形式の前例があったので今回そのパターンねってなった。戦場ヶ原が病弱、と言う印象が作品が長いので既にかなり薄まってたのも上手いことしてやられた感じがある。最初の落葉に関する阿良々木評も普通すぎる、だったので後々考えれば落葉が病弱に生まれたと言う「他と異なる」部分があるとも思えないよなとなった。(落葉は普通の両親の下で普通に生まれて普通に暮らし普通に志望校に落ちた、よくある存在であると言う話)戦場ヶ原のパート、後から読むと戦場ヶ原にしか見えないのすごいよね。

オチの扇くんの結論は唐突感がになめないなとは感じた。結で直江津に住み着いてる理由付けに持っていくのは分かるが扇くんがそこまで物語に深く噛み込んでないように見えるのでなんか急に結論付けたな〜と思ってしまう。阿良々木からの独立という観点も同様の理由で若干思うところみたいなのは無くは無い。

おうぎフライト

短い。すげー短い。次の話への繋ぎというか大ジャンプ前の小ジャンプみたいな話ではあるのでまあ。でも最後に馬鹿でかい爆弾落としていくな。

哭奈と千石良い。哭奈が憔悴しきって千石の顔面褒めまくったり素直になったりしてるけど性根が変わった訳じゃないので和解とか出来るわけでもない感じ…噛み合ってるようで一切噛み合わないあの会話の感じかなり好き。哭奈が落ちぶれたことへの千石の感想が「ざまあみろ」より「がっかりした」が強いのもいいじゃんもう百合だろこれ。

男の方は性根が悪すぎて普通にやですね。

そして扇くん、やっぱり出番が少ない。

貝木、意味のない嘘とかわかりやすい嘘をガンガンついてて貝木〜って感じがしていい。貝木の生死…結局どうなんだ…?(俺が読み飛ばしてるのか本編以外で触れられたかどっちだ…)「沖縄には行ったことがない」の台詞、好き。しかも沖縄行った理由元を正せば千石だしな。

オチ。びっくりした。急だなおい!

とりあえずおうぎフライトのタイトル詐称感はすごい。(扇はフライトしないだろ)

おうぎライトとは異なる側面の「嫌な謝罪」が見られた感じ、おうぎフライト。でも短い。

食飼命日子について

以下食飼命日子についての妄言を記します。若干下世話で願望が入ってて結構好き放題言ってる。

食飼命日子、いい。めっちゃいい。俺は人とそこまで深く関わってなさそうな不思議ちゃんみたいなキャラが普通に恋もセックスもしててそれを特になんとも思ってない(聞いたら教えてくれるぐらいの気軽さ)なの好きなんだよな。命日子友達もかなりいるタイプなのはともかく恋人もとっかえするタイプなの意外だけどかなり刺さる。

しかし妻壁めしべとは明確に違うんだよな。妻壁めしべはセックス中毒だったけれど、命日子は肉体関係の前に恋愛感情が強いので。そして新しい恋をするたびにどんどんそっちに行くスタンスいい。(自分が一番恋している状況を維持する女とも言える)

それでも恋愛感情の先に肉体関係を持つタイプなのは間違いが無いので、阿良々木が戦場ヶ原とウブな恋愛をしている間にも、命日子は彼氏と普通にセックスしてるしそれを特になんとも思ってないんだろうな、と思うと趣があっていいですね…

命日子の性事情、阿良々木は知らなかったみたいだが聞かれなかったから言わなかっただけなんだろうな…

命日子、こういう恋愛感を持ちながら阿良々木とは友達で居るのもいいし、流石に冗談の領域ではあるが阿良々木とも肉体関係持とうとするのいいな…(でもこれもし阿良々木が本気にしたら普通にヤるし、そのせいで命日子の方から友人関係を切ったりはしないんだろうな…)(阿良々木は性格的に友達のままとは行かないだろうけど)

とまあ色々願望が入ったのと最近デリバリールームを読んだので妻壁めしべと重ねちゃったが、命日子、よい。ビジュアル気になりますね…


記事とは関係ないんですが、今までの記事のサムネは話す内容に若干掠ってる写真をみんなのフォトギャラリーかフリー素材を適当に拾ってたんですが(権利関係とか色々あったらやなので)、今回マジでいいのが無くて書影を使いました、それに伴って今後「読了系」やいずれ上げるであろう「おすすめ系」は書影を使うことにします。デリバリールームの記事も書影に変更します、以上。(それ以外の記事は従来通りします)

それでは。











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