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市場規模拡大中のおすすめIDaaSサービス5選!

ID・パスワード管理やシングルサインオン(SSO)、多要素認証などの機能をクラウド経由で提供するソリューション「IDaaS(identity as a service)」。IDaaSサービスを導入することで、パスワード管理業務の効率化や情報システム部門の負担軽減などの効果が期待できます。今回はIDaaSの市場規模やサービス選定時のポイント、おすすめのIDaaSサービスについて解説します。

IDaaSの市場規模について

世界のIDaaS市場規模は拡大傾向にあります。例えば、株式会社グローバルインフォメーションによると、「世界のIDaaSの市場規模は、2028年までに190億ドル(約2兆5,000億円)に達し、予測期間の年平均成長率は21.9%に上る」と予想。また、MarketsandMarkets社の調査レポートでは、「世界のIDaaS市場規模は、2022年の56億ドル(約7,500億円)より2027年168億ドル(約2兆2,000億円)まで、年平均で24.7%成長する」と推定されています。
こうした市場拡大の背景には、クラウドサービスの普及やパスワード管理の複雑化、人材の流動性の高まりなどが挙げられます。今後も市場規模およびIDaaSサービスの利用企業数は増加し続けることでしょう。
※1ドル=135円で算出

IDaaSサービスを選ぶポイント

市場規模の拡大を背景に、IDaaSサービスは今後ますます増えていく可能性があります。そこでIDaaSサービスを選ぶポイントを3点解説します。
 
使用中のシステムと連携できるか
IDaaSサービスによって、連携できるシステム・サービスの種類・数は異なります。例えば、後述する「Okta(オクタ)」は7,400以上、「GMOトラスト・ログイン」は6,200以上のシステムと連携可能です。仮に現在利用しているシステムとIDaaSサービスとで連携できるシステムが少なければ、サービスを導入するメリットは少なくなってしまいます。必ずIDaaSサービスと連携できるシステムの種類・数はチェックしておきましょう。
 
提供会社のセキュリティ・安全性
IDaaSサービスを導入するということは、自社のID・パスワードを外部へ委託するということ。委託先のIDaaSサービス提供会社のセキュリティに問題があった場合、「提供会社がサイバー攻撃を受けて、自社のID・パスワードが漏えいしてしまった」という最悪の事態も起こり得ます。
そのため、IDaaSサービス提供会社のセキュリティ・安全性も大切な選定ポイントです。具体的には、「外部監査を受けているかどうか」「第三者機関によるセキュリティ証明を取得済みかどうか」などをチェックするようにしましょう。

サポートの充実度
ID・パスワード管理に問題が起こり、仮にクラウドサービスにログインできなくなってしなった場合、全社的な問題になってしまします。そのため、以下の項目を中心に、提供会社のサポートの充実度も踏まえてサービスを選定しましょう。

サポート対応時間
日本語対応の有無
サポート範囲
サポート方法(電話・メール・チャット・現地対応など)

おすすめのIDaaSサービス5選

最後にハイパーがおすすめするIDaaSサービスを5つ紹介します。

Okta

「Okta(オクタ)」は導入実績1万7,000社以上を誇るIDaaSサービスです。シングルサインオンや多要素認証、IDの追加・修正・削除などを一括管理できるライフサイクル管理などの機能を搭載しています。シングルサインオンに対応しているアプリは7,400以上。250以上のクラウドおよびオンプレミスアプリケーションへユーザーをプロビジョニングすることができます。
導入した企業・組織には、Okta導入により庁外からのクラウドサービス利用時のセキュリティ強化を図った埼玉県や、アカウント毎に詳細なセキュリティ権限を付与できる点を評価した株式会社ADKクリエイティブ・ワンなどが挙げられます。

HENNGE One

HENNGE株式会社が提供している「HENNGE One(ヘンゲワン)」の2つのプランのうち「HENNGE One IdP Edition」は、国内導入実績が非常に多いアクセス制限とシングルサインオンを誇るIDaaSサービスです。2021年度グッドデザイン賞を受賞したUIや可用性(システムを稼働し続けられる能力)の高さが特徴です。
 
同サービスの活用により、アクセス制御による「不正アクセス対策」やID・パスワードの統合による「セキュリティ強化・管理者の負荷軽減」などを実現することができます。なお、HENNGE Oneの導入企業には三菱地所株式会社やスズキ株式会社などの大企業も名を連ねています。

Azure Active Directory (Azure AD)

「Azure Active Directory (Azure AD)」はマイクロソフト社が提供する、サイバーセキュリティ攻撃の99.9%を防御するIDaaSサービスです。シングルサインオンや多要素認証、条件付きアクセスなどの機能を搭載しています。
同サービスは「国際標準化(ISO/IEC)」や「国税庁公告 1075」など多数の認定を受けています。加えて、提供するマイクロソフト社は年間10億ドル(約1,300億円※)もの金額をサイバーセキュリティの研究・開発に投じており、セキュリティ・信頼性の高さが同サービスの大きな特徴になっています。
※1ドル=135円で算出

CloudGate UNO

株式会社インターナショナルシステムリサーチが提供している「CloudGate UNO(クラウドゲートウノ)」は、エステー株式会社や、株式会社京王百貨店などを含む71万ユーザーが利用するIDaaSサービスです。シングルサインオンをはじめ、柔軟なアクセス制限や認証機能などの機能を有しています。
同サービスは99.99%以上のサービス稼働率を誇るほか、セキュリティ面についても専門チームによる監視およびオンライン認証の強化を目的とした団体「FIDO Alliance (ファイドアライアンス)」に加盟し、安定したセキュアなサービス提供を実現しています。

GMOトラスト・ログイン

GMOグローバルサイン株式会社が提供する「GMOトラスト・ログイン」は、シングルサインオンやID・パスワード管理、認証強化、ID連携の機能を備えたIDaaSサービスです。
稼働率は過去12カ月で99.99%。ISO/IEC 27001やISO/IEC 27017などを取得しており、ISO(国際標準化機構)より安全性を認められているサービスでもあります。
実際に同サービスを導入した、東映株式会社の情報システム部門の担当者からは、導入効果について「パスワードに関する問い合わせが減り、また利用者としても一つのパスワードを覚えれば済むため、管理者側・利用者側双方の立場から運用が楽になった」という声が上がっていました。

まとめ

  • 世界のIDaaS市場規模は拡大傾向。2022年~2027年で年平均24.7%成長という予想も

  • IDaaSサービス選定時には既存システムとの連携の有無や提供会社のセキュリティなどをチェック

  • ハイパーがおすすめするIDaaSサービスは「Okta」や「GMOトラスト・ログイン」など全5種類


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