見出し画像

「脳のオーバーヒート」に要注意!

これは以前保健室の先生に教えてもらったことです。受験生の皆さんには特に知っておいてほしいことです。

脳のオーバーヒートって何?

 脳に熱がたまりすぎることで起こる心身の症状です。ほてり,めまい,だるさ,さらには頭痛や発熱,不眠の原因にもなると言われています。
 

脳がオーバーヒートするしくみ

 身体を動かすと体が温まります。これは筋肉が熱を発生させるからです。
脳でも同じことが起こります。脳が活発に活動すると熱を発生させるのです。熱はとても大切です。でも,熱がたまりすぎると悪影響が出ます。
そこで身体にはたまった熱を体外に放出するしくみが備わっています(放熱作用と言います)。筋肉が発生した熱は汗や呼気によって放熱されます。

それでは脳はどうでしょう。
実は脳は厚い頭蓋骨でしっかりと守られています。
逆に言うと熱は閉じ込められて放熱できないのです。

そこで,活躍するのが自律神経中枢です。
脳の深部に位置して,体温や心身の状態のバランスをコントロールする機能です。
 
ところが,暖房の効きすぎや,脳を長時間働かせ続けたりストレスがたまったりすると,自律神経中枢の交感神経のはたらきにより脳の発熱がさらに増えて,放熱が追い付かず脳がオーバーヒートしてしまうものです。

しかも,マスクを着用したままだと,マスクの中で温まった空気を吸ってしまうので,ますます脳の放熱が難しくなります。
 

脳のオーバーヒートを防ぐ方法


 次の4つのことを心がけると脳のオーバーヒートを予防できるそうです。
(1)室温調整を意識する。
 むやみに暖房温度を上げないようにします。一般的に,脳の賦課にならず脳の機能を発揮しやすい室内温度は22~24℃と言われています。
それで寒さを感じる人は,衣服で調節してはどうでしょうか。

(2)ゆっくり大きく深呼吸をする。
 勉強の合間に窓を開けて,屋外に出て,深呼吸をしましょう。
鼻から冷たい空気が入り込み,発熱した脳をクールダウンしてくれます。
また深呼吸はリラックス効果を高める副交感神経を刺激してくれます。
人の少ない場所でマスクを外して思いっきり深呼吸をしてみましょう。

(3)適度な運動と水分補給をする。
 勉強をしていると長時間同じ姿勢をとってしまいます。
血行が悪くなるので自律神経中枢に負荷がかかります。
「勉強を50分続けたら10分間の休憩をとる」ことが大切です。
10分間はイスから立ち上がり,ストレッチやかんたんな運動をすることをおすすめします。深呼吸をすることにもつながります。
血行が良くなり脳に酸素や栄養がスムーズに回るようになり,休憩後の勉強がよりはかどるのではないでしょうか。

(4)休憩時間のスマホはほどほどに。
 休憩だぁ。さぁスマホだという人が多いでしょうね。
でも,スマホの画面を見ること,情報を取り入れることは,ますます脳のオーバーヒートにつながっていきます。
10分休みの間は少なくとも視覚を休めることが大切です。
好きな音楽を聴くことはおススメ。
音楽に乗りながらダンスを踊れば運動効果も期待できますね。
 
さて,どうですか,あなたはもうしていることがありましたか。
まだしていないことがあったら,さっそく試してみてください。

あなたの「脳」を守ってあげられるのは,あなたしかいません。

―― 2月に入り受験シーズン真っただ中。オトナ(センセイやお家の人)ができることは,子どもが最高のパフォーマンスを発揮できるようにサポートすることです。でも,まず肝心なのは自己管理。心や体について専門的な知識を教えてあげることは,叱咤激励やお説教よりも大切だと思います。

この記事が参加している募集

#オープン学級通信

5,729件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?