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「時を忘れて佇む」                  ~~新宿下落合・福の湯

「目白通りと聖母坂が交わる一角にある」。
新宿下落合・福の湯には,これだけのヒントでたどり着いてほしい。
Googleセンセイに案内していただくなどとんでもない。

きっとあなたはぐるぐるグルグルと界隈を探し回ることになる。
その時間が長ければ長いほど,
福の湯を見つけたときに,
あなたはタイムスリップした感覚を味わえるのです。

あなたはこの路地に辿り着けるか(笑)
まるで下町の路地裏のように玄関前を花が埋めつくされている。

きっと四季を絶やさずお客さんを迎えるためにいろいろな品種を植えているのだろう。

玄関を入ればそこは昭和か大正,はたまたお江戸か

脱衣所に入る前にまずはロビーのソファに腰かけていただきたい。
ぐるりと取り囲むは浮世絵,熊手,提灯,お面など。
ソファに身を沈めると目線の先では柱時計が時を刻み続けている。

平井堅の歌声が甦るなぁ。

さらに深く沈んで目を上げれば格天井が飴色に輝いて吸い込まれていく。

街灯?まである!

不思議グッズがあちこちに。

ぼけていてごめんなさい。

脱衣所にはなぜか水銀灯。女風呂にはおかま型ドライヤー装備など
レトロポイント満載
。いざ浴室へ。

ペンキ絵もタイル絵もないけれど,レンガの壁が珍しい。
濃い目の色合いが脱衣所の格天井の飴色とシンクロしている。
これまたレトロ感を醸し出す。

「東京銭湯」より

なんだか老舗の温泉旅館に来たみたいだなぁ。
すぐそばに大通りがあり,気ぜわしく人々が行き交っていることなど,
すっかり忘れてしまう。
浴室は小ぶりでカランの数は18くらい。
湯船は大と小。大は浅めでジェットバス2基とバイブラ。どちらも元気よし。小は深めでほのかに泡が。湯温は42度くらいでのぼせずによく温まる。
高い高い天井は気持ちいい。

 「福の湯」さん,ありがとうございます。いいお湯でした。

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