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遺言ブログ#7 ボランチ

お久しぶりです、こんにちは。
工学部機械知能・航空工学科4年の鈴木涼平です。サッカー部を引退するまでの数ヶ月間、サッカーにほぼ全振りしていたせいか、最近は研究室の溜まりに溜まった実験を消化していく日々を過ごしています。理系はみんな言うこと同じですね笑


まずは自分の大学サッカーの4年間を振り返っていきたいと思います。

1年目。
4月の新歓でたくさんのところに顔を出したせいか、意外とサッカーやらなくても他にも面白いことあるかも!と思い、学友会サッカー部に入るか、何か他のサークルや部活に入るか悩む所から始まります。実際、あと一歩違えば自分はラクロス部に入っていました。そこでなぜサッカー部に決めたかと言うと、新入生が仲良くなるために大学で開催された春のスポーツ大会の影響が大きかったのかもしれません。自分は瑛周と鬼沢たちとチームを組み、準決勝では綾介と由斗が率いる経済学部選抜、決勝ではミッチーと大成が率いる仙台二校三校連合軍と対戦し、新入生イベントとは思えない熱い戦いを繰り広げました。そこで久しぶりに試合形式のサッカーをして、サッカーの楽しさを再認識し、対戦後に仲良くなったみんなもサッカー部に入るということだったので、大学でもやっぱりこんな仲間とサッカーがしたいなあと思い、学友会サッカー部に入部届を出しました。
肝心のサッカー部に入部してからの試合はというと、まったくメンバーに絡むことができず、他の1年生が学生リーグやアイリーグに出場している中、悔しい日々を過ごしていたことを覚えています。

2年目。
チームとしては学生リーグ3位という快進撃を見せる中、自分は学生リーグの毎試合ごとに1人連れて行くサポートメンバー(試合には出ずにビデオを撮ったりチームのために働いたりするメンバー)的要員でした。これは試合当日に発表されるので、試合に出るつもりで来ているのに、ベンチにも入ることができない、多くの試合で自分はこの役割をこなしていました。自分は、自分自身が出場しない試合は勝ってもあまり嬉しくないタイプの人間なので、自分が選ばれていないところで快進撃を見せるチームをみて悔しさしかなかったです。唯一嬉しかったことといえば、サポメンに選ばれたアウェー八戸学院戦の後に、直人さん、斐都さんに連れて行ってもらった八食センターで、焼肉、海鮮などを大量にごちそうしてもらったことです。今考えてもあれは美味かった…

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しかし、それでも2年目に唯一出場できた試合、後期仙台大学戦は強烈に印象に残っていて、学生リーグになんとしてでも出たいと思うきっかけとなった試合です。学生リーグで1番の強敵である仙台大、その試合にスタメンとして出ることが出来るチャンスを得て、試合前に響さんから、「なんでここに立っているか分かるか?おまえらが来年チームを背負っていかなければならない、仙台大相手でもやれるところを証明しなきゃいけない」と言われたのを覚えています。その試合は、それまでのサッカー人生の中でも一番がむしゃらに、一番声を出して戦ったのを覚えています。結果として、自身はフル出場、勝敗は1-2で敗戦と今までの仙台大戦の中では一番惜しかった試合でした。先輩からも仙台大をここまで追い詰めることが出来てすごいよと声をかけていただきましたが、自分はそれ以降の他の学生リーグの試合には出れず、もしこの試合で勝てていて、もっとアピールできていたらと思い、自分にとってあと一歩のところの甘さが出た試合でもありました。

3年目。
この年は、一番成長できた年であり、相当思い悩んだシーズンでもありました。蓮と話しているときに、「涼平さんは入部してすぐに試合に出てたイメージがあります」と言ってくれましたが、2年目までは上に書いたとおりで、3年目の学生リーグ開幕戦もスタメンから落とされてしまい、なぜ自分が試合にでれないのか?と自分的には一番の大スランプに陥っていたと思います。しかし開幕戦から下位相手にセカンドボールを拾われる、ボールが落ち着かない試合になっていて、チームの流れが良くなかったこともあってか、自分が後半から出場したときに、セカンドボールを拾って、ボールを落ち着かせるという強みをうまく試合でアピールできたことで、次戦からはスタメンで試合に出れるようになりました。この大スランプ時に自分がどのように行動したかは自分の以前のブログに書いていますのでこちらから。

http://hyojosoccer.com/2020/10/%e3%82%bf%e3%83%93%e3%82%aa%e3%81%84%e3%81%84%e6%84%9f%e3%81%98%ef%bc%81%ef%bc%81/

シーズンが終わった最後には先輩に、この一年で涼平が一番成長したと言われて、自分がやってきたことは間違っていなかったと嬉しさを感じるとともに、チームとしての結果は学生リーグ4位で、この年は接戦が多く、本当にあと一歩で2位も狙えていたので、3年目という自分達が中心の代ということでより悔しさを増しました。

4年目。
今年は新しいことに挑戦した年だったと思います。具体的に言えば、同サイドだけでなくサイドチェンジをすること、ゴールにつながるパスを出すことなど自身が課題としていたことに改めて一からやってみようとしてみました。結果からいえばあまり上手くはいかず、ゴールにつながるパスという面では、同じ4年の大成がアシストを量産していて、ボランチとして大成との違いを見せつけられた一年でもありました。(これまでの自分が書いたほぼすべてのブログに大成の名前が入っているから、今回こそは大成のことが好きなのがばれるから名前を挙げるのをやめようと思っていたのに挙げちゃいました)
こんなこともあり、やはり1年やろうとしただけじゃうまくいかない、積み重ねの重要さと、サッカーの奥深さを再認識しました。

これで4年間の振り返りは終わりです。


さて、自分はいい意味でも悪い意味でもサッカーを楽しむことしか考えていません。だから薄情にはなってしまうけど、引退する今、みんなに何かを伝えなくてもいいと思っていました。しかし、いざ大学サッカーで過ごした時間を振り返ってみて、例えば梅本とかは、こんな自分にもサッカーについていろいろ聞いてくれて、そのように後輩がサッカーに対する向上心を基にどんどん上手くなってる姿を見ると、嬉しいし、遺言ブログという名前にもあるように、この4年間の経験を遺言としてなにかしら残すことというのは、今となっては重要なことであると思っています。

自分から伝えられることは少ないけどこの2つです。

1つ目、ボランチについて。
まずは自分が一番上手いと思うこと。これは2個上の先輩である菅野さんがよく言っていたことです。自分のプレーにおごるというわけではなくて、このようなマインドを持っていればプレーに自信が持てると言うことです。実際にボランチは、ポルトガル語で舵を取るという意味にもあるように、チームの核である存在で一番重要な存在であると自分は思っています。また、チームがうまくいっているときは、注目はあまりされないが縁の下の力持ちの役割をこなす。逆にチームがうまくいかないときはなぜか注目されてしまって、なんでもっと上がらないのか、もっと下がらないのか、もっとサイド変えろよ、ボールそこで失うなよと責められやすいのもボランチ。そんなボランチというポジションだからこそ自分が一番上手いと自信を持ってプレーすると言うことが大切ということです。
技術的なことも言っておくと、「パスのその先を考えること」、これがこのチームには一番必要だと思います。基本的なビルドのときは相手を引きつけてパスを出す、出したあとの次へのつながりを考える、パスするのか運ぶのかを決定する、やっぱり上位チームの特にボランチはこれらの能力が高いなと感じます。これをどれだけ出来るのかは、東北大生の頭の使いどころだと思うので、来年以降のボランチ含めみんなに期待しています。

2つ目、サッカーを楽しむことについて。
前回のブログでこれについては述べているのでこちらから。

http://hyojosoccer.com/2021/08/%e3%81%82%e3%82%8a%e3%81%8d%e3%81%9f%e3%82%8a%e3%81%aa%e4%ba%8b%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%a9/

自分の4年間を振り返ってみてこんなに苦しくても、総合的にはサッカーを全力で楽しむことが出来たと感じています。サッカーが楽しくないなと感じる人は、まずはリフティングをしてボールと友達になろうとしてみましょう。過去2回のリフティング企画で披露した自分の技とか他の人の技を練習するだけでもサッカーが楽しくなってくると思います。

今年は、学生リーグのスタメンとして4年生も多く出ていて、メンバーがほぼ固定されていたポジションもあり、試合に出れずに悩み抜いている人も多かったと思います。しかし、4年生が抜けた今、新体制ではみんなが思っている以上に、練習の雰囲気も、試合に出るメンバーも変わります。キャプテン大芽体制の基、今こそ悔しい思いを爆発させて切磋琢磨してほしいです。来年は、自分たちが成し遂げられなかったインカレを目指して、大学サッカーを楽しんでください。

最後に、今まで自分のサッカー人生に関わってきてくれたみなさん、本当にありがとうございました。

それでは、Enjoy Football!



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