[HSBG]バトグラの配置学

※筆者が使用しているツールは再計算で確率が変わるため、数%の誤差があることをご認識下さい

バトグラでは2つの重要な要素があります。
それが『構成』と『配置』です。

構成』は自分の強さに直結しますし、
配置』はその盤面の強さを活かすために重要になります。

構成』についてはざっくりとした記事を書いたこと、また様々な方も記事を投稿していることから、
今回はこの『配置』とそれを考える前提知識について記載していきます。

事前知識:トレードについて
相手のミニオンと戦い、ダメージを与え合うことをトレードと言います。
バトグラでは左から順に殴っていくのですが、
この際に
こちらのミニオンだけが生き残ることを有利トレード
相手のミニオンだけが生き残ることを不利トレード
といいいます。

バトグラでは左端から順に動くため

  1. 自分の強みを最大化させる

  2. 有利トレードの回数を増やす

  3. 相手の強みを最小化させる

このどれかを主眼に置いていくことになります。
ちなみに難易度は1から順に高くなります。

1.自分の盤面を最大化させる

システムミニオン構成に特に重要になる考え方です。
難易度が低いと言っているのは「相手の盤面を考える必要がない」ためです。

例題1:
以下のようなミニオンが居たとします。

灰枝でよくある獣構成作成中

手元には愛鳥家、下水ネズミ、荒くれ、インコが居ます。
どの形が一番強いでしょうか?
ポイントは愛鳥家を活かすことです。




正解は以下のような形。
参考に相手にもよくある構成と勝率を載せておきました。

ベスト回答

割と簡単かもしれませんね。
愛鳥家の能力を活かし、「いかに下水ネズミを強くするか」がポイントでした。

このようにシステムミニオンの特性を活かすために
・システムミニオンを後ろに置く
・先に強化用のミニオンで攻撃する

のが基本となってきます。

今回の場合はシステムミニオンが愛鳥家、強化用のミニオンがインコ、荒くれとなります。
インコの能力によって断末魔を発動させ、愛鳥家の仇討ち用ミニオンを1体でも多く出すことが重要となります。
また荒くれも下水ネズミより先に置くことで、下水ネズミの強化回数に寄与します。

ちなみに最悪の回答は以下の通り。

ここまで低くなる勝率…

仇討ちミニオンの栽培家、ライトスポーン、巣母もほぼ同じような形です。

では例題をもう1つやっていきましょう。
相手の盤面はどちらも以下のものが相手だと考えて下さい。
割とよくある悪魔構成ですね。

よく見る悪魔のビッグスタッツ構成

例題2:
下記のような一時期大流行したカエル構成。
どのように並べるのが一番勝率が高くなるのでしょうか?
正解は記事の最後に。

大流行したカエル構成


2.有利トレードの回数を増やす

前述の通り、こちらのデカイミニオンを相手のより小さいミニオンに当てることを主軸とした配置です。
ミニオンの体力が1でも残れば更に殴れるので儲けもの、といった感覚ですね。

これも例題を混じえて考えていきましょう。
例題3:
下記の盤面で勝率を上げるにはどうすればよいか

終盤の競り合いでよくある光景

基本的な考え方は非常に簡単。
デカくて死にやすいヤツから先に殴る」「殴られるやつをデカくする
これだけです。
相手の挑発のサイズが大体分かっているのなら、先に攻撃するミニオンのサイズを計算するのもいいでしょう。
(終盤などはこれが生きます)

まず上記の状態では相手の盤面にほとんど勝てません。
というのもリサイクルレイス、逆巻風、異常体、ウレメンタルが敵の大きな挑発に当たってしまい、有利トレードや相打ちに持ち込めるミニオンに当てれないんですね。
なおかつ相手に有利トレードされ続け、こちらの大きなパーティエレメンタルが更に倒されてしまう可能性まであります。

最悪のパターンでは
リサイクルレイス→喰らい魔(残り21点)
逆巻風   →ウルズール(残り48点)
異常体   →ウルズール(残り26点)
ウレメンタル→ウルズール(残り2点)
パーティ  →ウルズール(残り-62点)
という62点分のアタック損が発生してしまう可能性もあります。

では、大きいミニオンを左に寄せてみましょう。

大きい順に並べただけ

この状態であれば、喰らい魔は3体目までは1撃で倒せることが確定。
パーティ、停滞は有利トレードになり、他の大きいミニオンを倒すこともできる可能性すらあります。
後半の20点前後のミニオンも、フェルバットや終末預言者などに当たれば有利トレードすることができます。

こちらのミニオンの打点の損を減らすこと。
これが有利トレードの秘訣とも言えます。


3.相手の強みを最小化させる

これを考え始めたら中堅~上級者と言ってもいいでしょう。

相手のミニオン、勝敗の情報から

  1. 相手の盤面を予想する

  2. 対抗策となるミニオンを選び盤面に置く

  3. それが相手に刺さる場所に配置する

この3つをセットで行います。
早速例題で考えていきましょう。

例題4:
相手のグレードは5、ミニオン情報はメカ6
前回当たった時にはわんわんロボ1、ハジキ2、マイクロマミーが居たとします。
自分の盤面は下記のような状態、手札にはグールがいるとします。
どのミニオン・配置ならいい結果を残せるでしょうか?

よくあるエレメンタル構成

例えば下記のように、完成度の高いディバシメカ構成だった場合
このままの状態では殆ど勝てません。

ディバシが多すぎる

グールを入れることは真っ先に頭に浮かぶと思いますが、
どこに入れるのがいいのか?

単純に先頭にグールを刺す

基本的には先頭のグールを発動させ、相手のディバシを一斉に剥がし
相手のハジキロボのリフレッシュ機能を無力化させます。
これだけで50%以上の勝率を稼ぐことができます。

では相手がこのグールを読んでいたとしたら?
メカディバシ構成ではグール対策をするような配置をとる人がいます。
具体的には以下のような形。

グール対策のメカディバシ構成

先頭にマイクロマミー、最後にディバシミニオンを置いて
ハジキロボ、および聖者のリフレッシュを狙うというテクニカルな配置です。(これも相手の強みの最小化の一つです)
こうなると、先程50%超あった勝率が途端に6%弱にまで落ち込んでしまいます。

相手がこういったグール対策を行うような実力者であれば、どうすればいいのか。

疾風を活かし、グールを2番目!

上記のように疾風+ディバシを持つバリバリサイクロンの特性を活かし、
必ず挑発の聖者を落とせば、25%超にまで改善します。

このように、
相手の構成や配置を読み
いかに相手の構成の強みを潰していくか
が終盤の戦いになってきます。

4位以上の勝率が高くなっても1位を取ることは中々難しいのですが、
これができるようになれば、上位での競り合いで必ず力になります。


いかがだったでしょうか?
配置に対しての意識や考え方の一助になれば幸いです。





では最後に例題2の回答を

例題2回答:
正解は下記のような形。

カエルは先に殺す

カエル構成ではカエルの断末魔が発動する回数が重要になってきます。
そのためカエルを先に死なせて、獣のトークンにカエルの断末魔を乗せつつカエル断末魔の発動回数を増やしていきます。

以下がだめな例です。

バロンが生きてもトークンが死んだら…

初見ではかなり難しい形ですが、実はシステム構成に関してはセオリーがそれぞれあるため、基本形を覚えてしまうのも手です。


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