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SKYRIM10周年によせて

早いもので、SKYRIM発売から今日で10周年だそうです。オブリビオンと比べるとプレイ時間は少ないものの、そこはTESの民ですからあれこれと思い出も思い入れもあるというものよ。
初めて見る雪深いスカイリムの地、オダハちゃんやパーサーナックスたんのよさみ(語彙力、セラーナたそのかわいさ、ミラークの哀しみ、アポクリファの住みたさなどなど際限なく浮かぶわけよ。だがしかし、デルフィンお前は許さない絶対にだ。

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さらにここ数年は第二紀の推しが吸血鬼なのをいいことに
第四紀まで生きててもらってコンパニオンにして箱庭観察しかしていない

日本語版が遅れると発表があったAnniversary  Editionで、新装備などが増えるそうですね。またメインクエほったらかしで野山を駆け回るのが楽しみです。

さて、Redditではこの日に先駆けて、トッドさんのトッド・ハワードだけど何か質問ある?スレが立っています。

人柄が伺える、優しくてウィットに富んだ回答を見るのはどれも楽しいですが、その中で一番印象に残ったのがこれ。

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やあ、トッド。
最近、それなりの規模のMODプロジェクトでクリエイティブディレクターになったので興味があるんです。この役割を果たす上で、あなたのお気に入りの見地は何ですか? それと、こういった立場に就任したばかりの誰かにどんなアドバイスをされますか?
チームにそれぞれの考えとクリエイティブな影響が持てる余裕を与えることだ。最良の結果は常にチームからもたらされるものだし、最高のチームは安心して失敗でき、一緒に新しい発想に挑戦できると思う人たちが集まっている。

この答えの中に、私がベセスダのゲームを愛する理由が詰まっている気がします。
それはですね、完全ではない、ということなの。

無論、進行不能バグ残したままリリースすんなやwwwと思わないわけではありませんよ。ないんですけど、ゲーム内に残ったバグの数々は、そのまま開発中の彼らがどれだけ挑んだか、どれだけ失敗したかの証でもあると思うのです。作れもせん私が文句を言うだけなら簡単です。でも、彼らは実際に壁にぶち当たってそれを乗り越えたりぶっ飛ばしたりしてきたわけです。取り切れなかったバグは、その名残のようなものかなって見方をしています。まあ信者だからね仕方ないね。
いやもちろん進行不能バグ残してリリースすんなやwwwって思ってはいるんですよ(大事なことなので2回。

愛すべき不完全さは、技術的なことだけではありません。
ストーリーや世界観の中の埋まっていない隙間、語られることのない秘密。それもまた、私がTESを愛してやまない理由なのです。
もしオブリビオンが水も漏らさないがっちがちに完璧な作品だったら、多分こんなにハマってなかったに違いないのです。
MODや脳内で自由に補完できる穴があること、それは作為不作為を問わず、プレイヤーに空想の世界における自由な翼を与えるものです。
オブリビオンもスカイリムもESOも、そこがずっと守られているから好き。
少し前、ESOチームからドゥーマー消失の謎に迫るコンテンツの打診を受けたトッドさんが「ダメ」って一蹴したというニュースがありました。中には単に考えてなかったとか忘れたとかいうものも少なくないのでしょうけど、絶対に明かされるべきでない謎が設定されているのも、その世界の深みを増す要素になっているのでしょう。きっとそう。

金払ったユーザーにデバッグさせんなとか、修正パッチをMODDER頼みにしてんじゃねえといった批判があるのは当然だし、わかるんですよ。それでも、そこまでひっくるめてベセスダなのよ、と信者の私は生温かい笑顔を浮かべつつうんうんしている次第です。

今の感じだとTES6が10年後に出てるかどうかも怪しいもんですが、TES6はもちろん、STARFIELDもRedfallも同じように欠けた何かをはらんでいてほしいなあと願っています。だが進行不能バグは(ry
どこを切っても完全無欠なゲームなんて、つまんないです。失敗する勇気とともに、いつまでも挑み続けてください。
最後に改めて、10周年おめでとうございます。そしてありがとう!

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